45日目
あまりやる気はないが、腹は減る。
日本食は特に食べたいとは思わないけど、ちょっと濃厚なタイ料理の気分でもない。
夜は洋食を食べる予定なので、予算は残しておきたい。
という気分の時にピッタリなのが、パットママー。
パットママー
焼きそばだ。
パッタイのような米麺ではなくて、インスタント麺を使う。
ソイエキサイト脇道食堂のパットママーがうまい。
日本のソース焼きそばの味付けとはまたちょっと違うけど、特に違和感のない味。
これならつるりと食べられる。
豚肉入りなら50バーツ。
シーフード(エビとイカ)入りなら、たぶん60バーツかな。
ソイ7とソイ8へ
夜、予定通りに洋食を食べることにした。
ソイ8のセイラーバーレストランで、コルドンブルー120Bとコーラ30Bで150バーツ。
味に不満もなく、ちょっぴり贅沢な気分だが、量が少なくて満足できなかった。
150バーツあれば、ローカル食堂で食べきれないほどの量が出てくる。
難しいところだ。
その後、ソイ7とソイ8のバービア群をぐるぐると廻ってみる。
以前仲良くなった25歳のバービア嬢の姿が見えない。
田舎へ帰ってしまったかな。結局、タイミングが会わずペイバーできずじまい。
出会いというのは、つくづくタイミングだと思い知らされる。
特にこれといって収穫なし。
ソイ8のほうに、LDっぽい美形のバービア嬢がいたような気がするが、どうせLDだから無視しておこう。
そのままセカンドロードを渡って、ソイニュープラザへ。
ちらちらとバービアをのぞくが、これまた収穫なし。
このあたりのバービアはビールが50バーツからと安くて、だらだらと飲むには適しているが、がっつりお相手探しするのはちょっと厳しいかな。
ブッカオの小さなバービア群でチェンマイ嬢に会う
ブッカオまで出てしまう。
南下していくと、小さなバービア群がある。
名称は不明。
L字型になっていて、バービアが数軒集まっている。
そういえば、このバービア群の中に入るのは初めてかも。
ぐるっとまわってみると、バービアが5,6軒ってところか。
バーによっては、意外とファランで賑わっている。
特にめぼしいバービア嬢は見当たらない。
と思いきや、ちょっと気になるバービア嬢を発見した。
大人な雰囲気の美人だ。
じっと見ていると手招きされたんで、ふらふらと近づいてしまう。
そのまま彼女の前に着席。促されるままにドリンクをオーダー。
眼前で彼女の顔をよく見てみると、確かに美人。でも、目尻にシワがあったり、肌が少々劣化している。
年齢を聞いてみると、30歳との答え。
出身はチェンマイ。
おお、パタヤのバービアでチェンマイ出身は珍しい。
チェンマイ出身だけあって、やはり美人顔。整った顔立ちをしている。でもシワも目立つ。
できれば、10年前、いやせめて5年前にお会いしたかった。
性格はおっとりしていて優しそう。落ち着きもある。
きちんと話し相手になってくれた。
パタヤでカオソーイ(チェンマイ名物のカレーラーメン)を食べられる店はないかと質問してみたが、そんなものないわよ、とあっさり言い返されてしまった。
ああ、サードロードにあったカオソーイ屋がなくなってしまったのが痛い。
ビール一本飲み干したところでチェックビン。
お釣りはすべて彼女に進呈した。
ペイバーには至らないけど、こういう出会いもバービアでは楽しい。
ちょっとだけ、やる気が戻ってきたかな。
タトゥーを入れる元バービア嬢
最後は、なじみのバービアへ移動。
バーにつくと、知り合いの元バービア嬢が墨入れの真っ最中。
おいおい、バービアの中でタトゥーを彫るかな。
(ちょっとピンぼけだけど、簡易タトゥー彫り器械)
この元バービア嬢は、ドイツ人の彼氏と来年結婚予定。
ドイツに嫁入りに行くのに、タトゥーなんか彫っていいのか。
話を聞いてみると、明日、バンコクヘドイツビザを受け取りに行くそうだ。
うーん、もう後戻りはできないという決意表明なのか、それともドイツに渡ったら、もうタイのタトゥーは彫れないから、いまのうちにやっておこうと考えたのかな。
絵柄もの一つと、ブッダもの一つ。タイ文字入りだし、ドイツでは彫れないだろうなあ。
ちなみに、料金は二つ合わせて1000バーツぽっきり。
友達価格で安くしてもらったそうで、普通は一つ1000バーツくらいらしい。
しきりに「スワイマイ スマイマイ?」と心配気な表情で聞いてくる。
いや、「スワイ」と答えるしかないではないか。
タトゥーに偏見は抱いていないつもりだけど、別に好きでもない。
あってもそれほど気にならないけど、どうせならないほうが好き。
日本へ嫁入りするというなら友人として反対するかもしれないが、ドイツだし別に問題ないでしょ。
しばらくその元バービア嬢と一緒に飲む。
アルコールはオッケーのようだ。
タトゥーって気軽なもんだなあ。
40バーツずつ出しあって、つまみを購入。
大量のイカ焼きとえのこベーコンの山ができた。
これで80バーツ。
イカがうまい。
えのきベーコンと称しているけど、ベーコンじゃなくて普通のハム。ハムよりえのきがうまい。
えのきのことは、タイ人は単純に「ヘット(きのこ)」って呼んでいた。
二人でも食べきれないんで、他のバービア嬢たちへおすそわけ。
ビールとおつまみでお腹が膨れた。
昨晩に比べれば、気分はいくらか回復したかな。
バービアで友人と飲んでいるのが、やっぱり楽しい。
結局、この日もカラオケ嬢からの連絡は一切なし。
こちらからも連絡しなかった。
むー、カラオケ嬢め、借金500バーツを借りパクするつもりか。