タイ開国パイロット県として、7月1日にプーケットが開放された。プーケットサンドボックスモデルだ。
次に7月15日にサムイプラスモデルでサムイ島・パンガン島・タオ島が開放された。
条件の違いはあれど、ワクチンを完全に接種した海外からの旅行者は14日間強制隔離を免除されてタイに入国することができる。
プーケットサンドボックス開始から1ヶ月、サムイプラス開始から半月、それぞれの利用者の累計を見てみる。
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プーケットサンドボックス
鳴り物入りで始まったプーケットサンドボックスだ。
毎日に状況が発表されている。
プーケットサンドボックス日報(7月31日)
旅行者773人(検査結果待ち1人)
2回目検査244人(感染者なし)
3回目検査182人(感染者なし)
累計(7月1日-7月31日)
旅行者14,055人(陽性32人、結果待ち1人)
2回目検査累計10,519人(陽性7人)
3回目検査累計6,804人(陽性3人)
県内新規感染者41人(国内39、海外から2)
SHA+ホテル予約(7月-9月) 309,719泊
プーケットワクチン接種率:1回目89%、2回目69%
開始1ヶ月で14,055人が、隔離無しでタイに入国してきたことになる。
利用者すべてが観光目的の外国人旅行者とはかぎらない。
帰国タイ人も多く含まれている。
また、ビジネス目的などの外国人も多いだろう。
バンコクでの14日間強制隔離を避けて、プーケットサンドボックスを利用する人が多い。
東京オリンピック参加のアスリートやスタッフもタイ帰国の際にはプーケットサンドボックスを利用している。
利用者14,055人。
2019年のプーケットへの年間外国人旅行者は約1000万人と言われている。一ヶ月あたり80万人以上だ。
それに比べると、絶望的に少ない数。
それでも、プーケットサンドボックス開始前に比べると格段に観光客が増えている。
8月と9月にはさらに増えると予想されているが、タイ国内の感染状況を恐れて、旅行をキャンセルする人もいるようだ。
ただ、すでにサンドボックスでプーケットに滞在している外国人旅行者が旅程を途中で切り上げて、帰国していった事例はないとのこと。
サムイプラス
プーケットに続けと、7月15日から開始されたサムイプラス。
海外からのワクチン接種済み旅行者はサムイ島でまず7日間過ごしたあと、パンガン島とタオ島にも移動可能となるというものだ。
3島内で14日間過ごすと他県への移動が許されるようになる。
プーケットサンドボックスより制限はかなり厳しい。
サムイプラス日報7月31日
旅行者21人(感染者0人)
累計(7月15日-31日)134人(感染者1人)
プーケットサンドボックスからの旅行者0人(累計211人)
3島訪問者
サムイ島134人、パンガン島7人、タオ島3人
3島新規感染者14人
国内14人、海外から0人
サムイプラスの利用者は開始半月で134人という結果となった。
プーケットサンドボックスと比べると圧倒的に少ない。
これは、プーケットと違い外国からサムイ島への直行便がないことや、サムイプラスでの厳しい制限のためと思われる。
サムイプラスでは隔離無し入国といっても、最初の3日間はホテル内での隔離が求められる。
4日目から7日目はホテル外に出られるが、決められたルートの決められた施設しか利用できない。
こういった制限のため人気が出ないのだろう。
なお、8月1日からはシンガポールからサムイ島への国際直行便が運航開始となった。
サムイプラス国籍別利用者トップ10(累計134人)
イギリス36人
フランス34人
ドイツ27人
香港10人
アメリカ7人
スイス4人
台湾3人
ルクセンブルグ2人
スロバキア2人
オランダ2人
トップ10には入っていないが、日本からの利用者は最低一人は確認されている。おそらく日本人はこの一人だけ。
ヨーロッパ勢強い。
8月は直行便が運航となるシンガポールからの利用者が増えそうだ。
サンドボックス続行
プーケットでもサムイ島でもローカルの新規感染者が急増している。
が、プーケットサンドボックスとサムイプラスの続行はすでに発表された。
あと2週間は様子を見る必要があるとしている。
ただし、8月1日から開始予定となっていたサンドボックス拡張モデル(7+7モデル)は一部延期が決定した。
プーケットに7日間滞在したあとに、サムイ島、クラビ、パンガーへ移動でできるというものだが、すでパンガー県は延期を発表している。
サムイ島とクラビにはついてははっきりしないが、8月1日時点で開始となったという発表はない。
日本のワクチンパスポートが、プーケットサンドボックスとサムイプラスで利用可能と日本外務省より発表があった。
タイはこのような状況だが、日本からタイへの観光目的での隔離無し入国は可能だ。
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