プーケットは7月1日よりサンドボックスモデルによる外国人の隔離無し入国を計画している。
タイ国際航空がプーケット開国に向けて、主にヨーロッパからのプーケット直行便の販売開始した。
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タイ国際航空プーケット直行便
タイ航空は、パリ、フランクフルト、ロンドン、コペンハーゲンからのプーケットへの直行便を運航する。
タイの非常事態宣言は7月末までの延長が決定したため、フライトはセミコマーシャルフライトとして運航される。つまり、事前の入国許可証(COE)取得が求められる。
プーケットサンドボックスの初期段階では、あまり多くの需要は期待できないとTAT(タイ国政府観光庁)では見ている。タイと出発国の双方で厳しい旅行制限があるためだ。
たとえば、イギリスでは、タイからの帰国する旅行者には10日間の自宅隔離を義務付けている。
タイ入国時の隔離が免除されたとしても、帰国時に隔離があるならば旅行を見合わせる人が多いだろうとTAT。
まずは、市場を調査するために週1便で運航するとのことだ。
また、アジアではソウル発と台北発のルートを計画しているが、東京からのスケジュールはまだ決まっていない。
第3四半期には、計画をテストするための試験飛行に数百人の旅行エージェントを招待する。ただ、異なる時期に小さなグループで参加する予定。
入国プロセスや旅行に関するフィードバックを得るのが狙い。
現在タイでは一部の地域では依然として高い感染率がなっている。
このため、サンドボックスは、大きな地域ではなく都市レベルに縮小する計画だとTATは述べている。
この点はプーケットやサムイは地理的に有利な条件となっている。
島であるため、出入り口は限定されており、観光客の流れを管理できる。
参照:https://www.bangkokpost.com/business/2122311/thai-airways-tests-demand-in-europe
プーケット直行便販売価格
タイ航空のサイトでは、すでにプーケット直行便を販売開始している。
報道よりも実際のルートはもっと多い。
国内線としては、7月1日よりバンコク発プーケット行きを運航開始。往復で2,000バーツ。
国際線は、フランクフルト、コペンハーゲン、ロンドン、パリ、ブリュッセル。
ロンドン発が往復で823ポンドとなっている。
さらに、ストックホルム、ベルリン、ソウル、ミラノ、チューリッヒ、ローマもある。
ソウル発は8月8日運航開始予定。
まだある。マニラ、オスロ、ミラン(リナーテ空港)、マンチェスター、バルセロナ、ベルゲン。
ミランは2空港から運航される予定だ。
さらにまだある。ブカレスト、ヨーテボリ、スタヴァンゲル。
ヨーテボリはスウェーデン。スタヴァンゲルはノルウェー。
北欧の国からは首都空港以外からも飛ばす予定のようだ。さすがに無理があるような気もするが。
ソウルやマニラ発はあっても、日本発プーケット行き直行便の運航予定はまだ発表されていない。
北欧の小さな都市にも負けるなんてどういうことだとも思うが、おそらく近々追加で発表されるだろうとも思う。
日本からプーケットへは?
現時点では日本発プーケット行きが販売されていないため、かりに7月1日のサンドボックスが開始となっても、日本からプーケットへ直接行って、タイに入国することはできない。
そもそもサンドボックスが正式に実現すると決まったわけではないし、また詳細なルールも決まっていない。
原則としてプーケット直行便のみが利用可能となるはずだが、スワンナプーム空港での乗り継ぎが可能となるアイデアも出てきてはいる。
何も正式決定していない。
TATの話では、セミコマーシャルフライトでの運航となり、COEの取得は必須。
現在のタイ渡航手続きとその点では変わりがない。
おそらくは、事前のホテル予約も必要となりそうだ。
ワクチン接種証明書は当然として、陰性証明書や10万ドル以上の医療保険加入も求められるかもしれない。
具体的な手続き手順はまだ何も決まっていない。
かりに日本発プーケット直行便の運航が決まっても、詳細なルールが決まるまでは、チケットの購入は控えたほうが無難だと思う。
日本ではワクチン接種が遅れているし、ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の発行がどうなるかもわからない。
日本帰国時の隔離の問題もある。
7月1日以降も、日本入国時の14日自宅待機措置は継続するだろう。搭乗時には陰性証明書の提示も必要。
プーケットサンドボックスが実現するならば、タイに行くよりも日本に帰るほうがハードルが高くなるほどだ。
タイ隔離無し入国が叶っても、日本からの短期旅行は現実的ではない。
なお、プーケットサンドボックスがうまくようであれば、10月1日からはサムイ島やパタヤも開国予定となっている。
パタヤでは、パタヤムーブオン計画を練っている。
関連記事:Pattaya Move On 計画でパタヤ10月1日開放を目指す
プーケット開国もまだまだ高いハードルだが、直行便再開とともに着実に進んでいる。
難しい問題はあれど、今はプーケットサンドボックスがうまくいくことを願おう。
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