コラート(ナコンラチャシーマー)には2泊して、それぞれ別のホテルに投宿した。
シリホテルとチャオプラヤーインだ。どちらのコラートの定番ホテル。
実際に宿泊してみた感想を通じて、両者の比較をしてみよう。
あと、コラートの新築ホテルも紹介します。
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目次
コラート市街地地図
まずは、関連するコラート市街地マップをどうぞ。
これを参考に以下の記事を読んでください。
また、コラートのざっとした観光情報は以下のページで。
関連記事:コラートの観光って?クランプラザ新館、ヤーモー像、ターミナル21などなど
シリ ホテル (Siri Hotel)
1軒目のホテルは、シリホテルから。
場所は、ヤーモーのある旧市街地から見て、かなり西側に位置する。
鉄道駅は近くなるが、繁華街からは遠ざかる。
外観
レセプションとロビー
チェックインはスムーズ。英語は通じた。
エレベーターあり。部屋までは自分で移動。
廊下はカーペット敷きで、わずかに高級感あり
スーペリアルーム部屋内部
真ん中のグレードであるスーペリアルームを予約した。
床はカーペット。スリッパは置いてある。
ダブルベッド、ソファー、サイドテーブル、狹いながらも作業机、クローゼット、テレビ、冷蔵庫。
決してぴかぴかの状態ではないけれど、きちんと清潔に保たれている。
ソファー
冷蔵庫には無料の水が2本。
大きなエアコンだが、部屋が冷えるまでは少し時間がかかった。が、冷えてくると、逆に寒いほど。
洗面台とシャワーは別になっている。
洗面台は広めで使いやすい。
浴室内は、シャワーとトイレの仕切りがない。
シャワーを浴びると、トイレ側の床もびちゃびちゃとなるが、浴室自体は広くて使いやすい。
シャワーの温度は、やや緩め。水圧は高かった。
バスタオル2枚。アメニティは、石鹸とシャワーキャップくらいしかない。あとは自前で揃えよう。
スーペリアルームには窓がない。
よって室内禁煙となる。
(廊下に喫煙所あり。)
部屋はそこそこ広いので圧迫感はそれほどなかった。
外界と接しておらず、夜はとても静か。
廊下を歩く音がごくたまに聞こえるくらいで、ほぼ静寂状態だった。
ただ、1階にホテル併設のカラオケ屋(カフェー)があって、部屋によっては音楽が聞こえてくるかも。夜11時か12時には静かになるはずだ。
Wi-Fiは、チェックイン時にパスワードを渡してくれる。
速度と接続状態は、まずまず良好。たまに切れることがあるが、これはタイではよくあることなんで、しょうがないかな。
部屋内部にセーフティボックスは付いていない。
レセプションに金庫があって、そこに預けるタイプ。
これは、タイの地方都市のホテルでは一般的なスタイル。一部のホテルをのぞいて、セーフティボックスは付いていない格安ホテルがほとんどだ。
スタンダードルーム内部
こちらは見学のみ。
部屋は狭くなる。設備はほぼ同じだろう。
窓がついており、室内喫煙可能。
通りに面した部屋だと、車の走行音が気になるかも。
浴室は、洗面台とシャワーとトイレが一緒になっている。
やや広めの部屋で静かに眠りたいならスーペリア。
とにかく安くて、室内で煙草が吸いたいならスタンダードで。
館内設備と周辺
レストラン併設。
朝食付きプランで予約した。
チェックイン時に、朝食クーポンを2枚もらう。
カオパット(焼き飯)、カオトム(雑炊)、アメリカンブレックファーストの3種類から選ぶ。ドリンクは、コーヒー、紅茶、オレンジジュースのいずれか。
アメリカンブレックファーストを選択。
まあ、可もなく不可もなくです。
レストランの料金は安めで、特別ランチが39バーツ。
あと、レストラン横にSRカラオケが併設されている。
詳細は不明だが、まあ、タイの地方都市にありがちな普通のカフェーみたいなものでしょう。
あまりうるさくはないです。
ロビーで簡単なドリンク類を販売している。
ホテル正面の道路には何もない
夜はかなり暗くなる。
ホテル裏口に抜け道があって、コンビニまでは徒歩3分くらい。
こちら側の通りには、店舗や屋台が多い。あまり夜遅くならばければ、食事も取れる。
旧市街方面へ歩いていったところに小さな屋台村あり。
ここのクイティアオはおいしい。店主は少し日本語話せます。
旧バスターミナルまでは徒歩圏内。10分弱で行けるでしょう。
旧バスターミナルから出るソンテウに乗れば、簡単に新バスターミナルまで移動可能。8バーツだ。
とはいえ、やはり少々不便な立地。
中心部のヤーモーまでは徒歩20分くらいかかる。
クランプラザ新館やギンザコンプレックスまで15分ほど。
宿泊料金
紹介するのは、ローシーズンの価格となる。
(ハイシーズンはこれよりも高くなるはずです。ハイシーズンは、おおむね11月から3月頭くらいまで)
アゴダでスタンダードルームを予約する場合の一例
税込みで1448円。
タイバーツなら、480バーツほどか。
スーペリアルームにすると、40バーツほど上がる。
ローシーズンのウォークイン価格は以下の通り。
スタンダードルーム:660B
スーペリアルーム:710B
4人用ファミリールーム:1110B
(どれも朝食付き)
やはり、予約していったほうが安い。
ケイエイチ チャオプラヤ イン (K.H.Chaophaya Inn)
つづいては、もはや説明不要のチャオプラヤーイン。
アルファベット表記を日本語に直すとチャオパヤーイン。タイ語での発音もチャオパヤーに近いです。
ホテル内の日本語表記はチャオプラヤーイン。まあ、何でもいいです。
ちなみに、アゴダでのホテル名にKHとアルファベットが頭に付いているのは、コラートでは、アルファベット2文字でホテルをあらわすのが流儀になっているから(たぶん)。
チャオプラヤーインはKH。シリホテルはSR。コラートホテルはKRといった感じ。
でも、バイタクの運転手には、普通にホテル名で通じるけど。
さて、チャオプラヤーイン。
わたしはかれこれ10泊近くしてるんじゃないでしょうかね。大定番ホテルです。
場所は、ヤーモーから徒歩5分以内という好立地。とても便利だ。
外観
かなりの大型ホテル。規模はシリホテルの数倍あるだろう。
玄関
ロビーとレセプション
たまに英語の通じにくい人がいるが、チェックインくらいは問題ない。
鍵を受け取り自分で部屋へ行く。エレベーターあり。
廊下は絨毯。雰囲気はシリホテルに似ている。
スタンダードルーム部屋内部
予約したのは、一番下のスタンダードダブルルームだ。
普通のシリンダー錠。キーに付属しているカードをカードホルダーに置くと、部屋の電気が通じるようになっている。
挿すのではなくて置くのがポイント。
部屋は、いたって普通。
狹いといえば狹いかな。まあ、こんなものでしょう。
ダブルベッド、エアコン、テレビ、冷蔵庫、ホットシャワー、デスクと椅子。
無料の飲料水ボトルが2本。コップあり。
ベッド脇には、サイドテーブルと読書灯。
クローゼット内には、予備の枕とハンガー少々。
窓がついていて、室内喫煙可能。
窓の外の景色には期待しないこと。
浴室内
洗面台、トイレ、シャワーが揃った典型的なタイのホテル形式。
シャワーを浴びると、床は一面ずぶ濡れ。
シャワーの温度は、シリホテルよりも熱かった。ただ、水圧は低め。
換気扇はなくて、ガラス戸に網戸を張った通風口があるだけ。網戸が破れていて、ちょこちょこと虫が入ってくる。浴室のドアはきちんと閉めましょう。
バスタオルが2枚。
アメニティは、石鹸のみ。
これはシリホテルも同様だ。
部屋内にセーフティボックス無し。レセプションの金庫で預けるシステムは、シリホテルと同じ。タイの地方都市のホテルはどこも似たようなもの。
Wi-Fi無料。部屋の中でも繋がる。
パスワード入力不要で誰でも簡単に使える反面、セキュリティ的にはちょっと気をつけたほうがいいかも。
最低限の設備は一通り揃っている。
が、はっきりいって、寝室も浴室も古くさいです。
部屋はちょっぴりカビ臭い。あと、煙草の匂いも染み込んでいる。
壁紙は薄汚れているし、ところどころ剥げている。
ベッドのスプリングはへたっていきている。
窓なんて、ぎしぎし言っていて、開け閉めするのも一苦労。
エアコンの効きは悪くないけれど、音が少々うるさい。
でも、タイの地方ホテルなんてこんなもんです。
せいぜい1泊500バーツですよ。
これ以上求めてはいけません。
なお、ツインルームがこちら。ほとんど一緒。
上位のVIPルームと思しき部屋がこちら。
ちょっと広くなって、ソファーもついてくる。
館内設備と周辺
ロビー横にレストランあり。
朝食は別途オーダーする。一人90バーツ。
マッサージ屋併設。部屋への派遣も可能のようだ。
カラオケ(カフェー)もあり。
ホテル1階に、日本料理店「姉御」。
ホテルと同じ敷地内に、大きなマッサージ店あり。
さらにちょっとしたパブのようなオープンテラスのレストランもある。
セブンイレブンまで徒歩1分以内。
道路を渡ったところにカシコーン銀行あり。両替する際は、パスポート持参で窓口へどうぞ。ちょっと時間がかかるが、きちんと両替してくれる。
徒歩2,3分のところに大きなショッピングモール「クランプラザ」。
その向かい側にはエンターテイメントコンプレックスの「ギンザ」。
コラート唯一の観光名所「ヤーモー」までは徒歩5分くらい。
立地条件で考えると、コラートでこれ以上のホテルはない。これは断言してもいい。
宿泊料金
ローシーズン価格となる。
ハイ・シーズンはこれよりアップするはずだ。
アゴダでは以下の通り。
税込みで1393円。450バーツといったところ。
現地のウォークイン価格は以下の通り。
名称は異なるが、スタンダードルームが550バーツ。
やはり、ホテル予約サイトを通じて予約していったほうが安い。
チャオプラヤーインとシリホテルを比較
立地条件:チャオプラヤーインの圧勝
とにかく便利なのがチャオプラヤーインだ。この立地条件に勝るホテルはコラートには無い。シリホテルは、ちょっと不便だが、慣れれば行動は可能。
部屋内部:シリホテルの勝ち
部屋の清潔さ、快適さは、シリホテルのほうが上回る。一般的な日本人旅行者はほぼオッケーなレベル。チャオプラヤーインは、潔癖症の人なら拒否反応を起こすかも。
ホテル全体の雰囲気もシリホテルのほうがいい。
価格:チャオプラヤーインのほうが安い
公式価格では、チャオプラヤーインのほうが100バーツほど安い。ホテル予約サイトでは、空き室状況やプロモーションによって価格が変動するため、料金が逆転する可能性はありうる。
まあ、ほとんど場合、チャオプラヤーインのほうが安いでしょう。
総合評価:立地条件を優先させるならチャオプラヤーイン、部屋の清潔さを優先させるならシリホテル
人それぞれ基準が異なる。
とにかく立地重視で、昼間も夜もホテルの周囲で過ごしたいなら、チャオプラヤーインです。徒歩圏内に何でもあります。
昼間はずっと観光に出かけて、ホテルには寝に帰ってくるだけなら、シリホテルも充分に使えます。
ナイトライフメインならチャオプラヤーインで決まりだ。
予約先
取り扱いのあるホテル予約サイトを掲載しておきます。
「おすすめ」と記事タイトルに表記していますが、実際のところ、どちらのホテルも積極的におすすめできるわけではない。
が、他に選択肢がないんで、どうしても選ぶとなると、チャオプラヤーインかシリホテルとなる。
チャオプラヤーインについて、こんなホテルに泊まるなんてありえないといったアゴダの口コミ投稿が見受けられるけれど、こんなホテルしかないのが、コラートの現状ですね。
いや、こんなもんです、コラートは。
コラートの新築ホテル、レオソー ホテル (Leosor Hotel)
と、コラートのホテル事情を酷評したが、ついに大型新築ホテルが誕生した。
レオソーホテル (Leosor Hotel)
2015年完成のまだ真新しいホテル。
さすがに外見は綺麗。ロビーも広々としている。
場所は、シリホテルのほど近くだ。
コンビニや商店、屋台なんかは、目の前の大通りにいくつか並んでいる。夜は静かだ。
ヤーモーまでは、シリホテル同様に徒歩20分くらいかかりそう。
バイクタクシーやトゥクトゥクをうまく活用すれば、充分行動できるでしょう。
1泊1000バーツほどと上掲2つのホテルに比べれば割高だが、新築の清潔さを求めるなら、ここしかないです。
まとめ
一般的な旅行者のコラートのホテル選びは、実は簡単。
立地で選ぶならチャオプラヤーイン、ほどほどに清潔で安さを求めるならシリホテル、とにかく新築で綺麗な部屋がいいのならレオソーホテル。
この3択でオッケー。
日本からの出張者はシマターニーホテルの利用が多いらしいが、中心部からは遠く離れるので割愛します。
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