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エッセイ

ホテルのフロントレディをナンパせよ指令

投稿日:2014年10月30日 更新日:

友人にナンパを託す

2年ほど前の話。
わたしはパタヤにアパートを借りて長期滞在していた。

そんな折、日本から友人がパタヤへ遊びに来た。
名前は、かりにH氏としておこう。
タイへの夜遊び旅行は、すでに5,6回経験がある。
この時は、4泊5日の短期旅行。

H氏はホテルを予約していなかったので、わたしのアパートの近所にあるホテルを紹介。
一泊700バーツほどの格安ホテルだ。
チェックインも手伝った。
その時、部屋を案内してくれたのが20代後半くらいの女性。
そこそこカワイイ。

さっそく、挨拶代わりに声をかけてみた。
名前はJちゃん。イサーン出身。
まだ、このホテルで働き始めて5日目。
胸には、「TRAINEE(研修生)」と書かれたバッジがついていた。
英語は苦手のようだ。
会話はすべてタイ語のみ。

チェックイン後、二人になってからH氏に軽く話を振ってみた。

「とりあえず食事にでも誘ってみては?」

ほんとに軽い気持ちだった。
わたしは大して興味がなかったけれど、H氏はけっこう乗り気だった。

初日と2日目の夜は、普通にゴーゴーバーでお持ち帰りしていたH氏。

一方、彼女は昼間の勤務。
H氏は日中もいろいろと話しかけていたらしい。
このマメさが、ナンパ成功へのコツなのか。

食事からホテルまで

ホテルのレセプション
メイタラ・ホテルのレセプション。本文とは一切関係ありません。が、ここの受付嬢はかなりの美人。)

 

滞在3日目、H氏から連絡が入る。

食事に行く約束取り付けました。3人で一緒に晩飯食べに行こう

まあ、食事に誘い出すくらいなら、正直それほど難しい話ではない。
タイの女性は、ひょいひょいと誘いにのってくれるものだ。
思っているより、かなり敷居は低い。
問題はその先である。

仕事終わりの彼女と合流し、3人でイサーン料理を食べに行く。
まあ、タイ語オンリーなので、それほど会話は弾まないけど、楽しく過ごした。
そのあと、少し飲みに行く。
てきとうなバービアに入り、軽く飲む。
わたしはバービア嬢と遊んで、二人は二人で楽しくやっているようだ。

ほどほどに飲んだところで、わたしは別行動。
あとは、二人の世界へ。

 

さて、その日はもうH氏からの連絡はなかった。
で、翌朝。
興味津々で、話を聞いてみた。

なんと、泊まっているホテルの部屋にそのままお持ち帰り。
つまり彼女の働いているホテル。
初日に彼女が案内した、まさにその部屋ということになる。

部屋に来た以上、やることは一つ。
H氏は、ばっちりいただいたらしい。

いやあ、まさか本当に連れて帰るとはびっくりした。

と、わたしが驚くと、H氏は、

パタヤは何でもアリだと言っていたのは、きみじゃないか。きみの言葉を実践しただけだ。

との返事。
うん、たしかにそんなこと言ったような気がする。

パタヤ初心者を煽るためというか、先輩風を吹かして自慢したいがために、
この街にいる女は全員ヤレる
みたいなことを言ってしまうことがある。

まあ、でも、本当にヤルかな。

 

翌日も夜のデート。

H氏は、この日がパタヤ滞在最終日となる。
ウォーキングストリート入り口にあるBEER GARDENレストランで食事。

beergarden
海辺の席にすわり、ちょっとロマンチックな雰囲気。
わたしは、おじゃま虫だな。

で、またホテルへ戻る。
が、彼女がホテルの部屋に入れないと主張。
話を聞いてみると、さすがに宿泊客の部屋に泊まるのはご法度らしい。
昨晩の件で、こってりと上司に怒られたそうだ。

そりゃあ、まあそうか。

H氏は、彼女のアパートにお泊りすることになった。
月2500バーツくらいの安アパート。
ホテル代が無駄になったけどマイペンライだと笑っていた。

早朝、あわててホテルへ戻り、荷物をまとめて即チェックアウト。
忙しい人だ。

で、その次のパタヤ滞在時は、別のホテルに宿泊。
ホテルの仕事終わりの彼女を堂々とホテルに呼んでいた。

H氏の武勇伝

H氏は、英語もタイ語も苦手である。
決して流暢に話すことはできない。
傍から見ていて、それで通じているんかいなと、疑問に思うこともしばしば。
でも、うまくやっている。
ここがすごい。

わたしなどは、英語にしろタイ語にしろ、つい言葉優先でペラペラと早口でしゃべってしまうが、ちっともモテない。
その点、H氏は言葉数は少ないけれど、みごとに相手をモノにしてしまう。
大事なのは語学力じゃないみたいだ。
まあ、もちろん、基本中の基本単語(英語とタイ語)を覚えておく必要はあると思うけど。

で、そのフロント嬢との縁を切ってからの話。
H氏は、とあるレストランの従業員から逆ナンされたそうだ。
普通に何日か食べに通っていたら、電話番号が書かれた紙切れを渡されたので電話。
夜、彼女の仕事終わりに、ホテルの部屋へ呼んで、そのままいただいたとのこと。

んがあ、まったく羨ましい話ですな。

 

今現在、この友人H氏は絶賛、訪泰中。

前半戦は、SNSで知り合った18歳の素人学生をバンコクへ誘い出し、みごと籠絡に成功。
がっつりいただいたらしい。

後半戦は、パタヤ。
別の女性を田舎から呼び出し、よろしくやっているとの連絡が入った。

まあ、やるもんだねえ。

18歳の素人大学生との別れ際が、とんでもない修羅場と化したそうだけど。

いつか包丁で刺されないように気をつけてね。

 

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