パタヤ千夜一夜

タイ・パタヤでの沈没日記とアジア夜遊び旅行記。パタヤグルメ情報、ホテル情報多数。

ステーキ・洋食

セルビア料理を食べながらバルカン半島を思い出す@Chill Inn パタヤソイブッカオ

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パタヤは多国籍な街。
アジア、中東、ヨーロッパといった世界各国の料理を扱うレストランが狭い範囲に密集している。

今回は、その中でも少々珍しい、セルビア料理が食べられるレストランを紹介。
日本でもなかなか目にすることがないセルビア(バルカン)料理。
パタヤでは気軽に食べられます。

そもそもセルビアってどこよって話ですが、わたしは90年代後半に陸路でドイツからバルカン半島を縦断してギリシャまで移動するという旅行をしたことがあり、セルビアは訪問済み。ただし、当時はセルビアという国ではなく、ユーゴスラビア連邦の一部だった。
当時のバルカン半島は非常に不安定な情勢で、かなりきなくさかった。ボスニアのサラエボでは国連所属らしき装甲車が走っていたし、街は戦争の傷跡が生生しく残っていた。

サラエボ

何の情報もなく陸路での突破を目指したので、半ば挫折しかけたが、何とか無事にギリシャまでたどり着き、その後、帰国した。
セルビアの首都であるベオグラードはわたしが訪れたあとにNATO軍の空爆にあい、ベオグラード市街地が燃え上がるニュース映像を安全な日本で見ながら驚いたものである。生きててよかった。

と、前置きはここまで。
あと、バルカン半島の歴史や政治情勢の解説はあまりにもややこしいので割愛する。
ここでは料理だけを取り上げる。

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Chill Inn Pattaya

セルビア料理を提供しているレストランは、Chill Inn。

Chill Inn (1)

場所はソイブッカオのやや北寄りで、常設市場の近くだ。横は、Chaba Hutというホテルのゲートになっている。(地図はのちほど掲載)

2017年にオープンしたばかりのゲストハウス兼レストランだ。
ボスはセルビア人とのこと。
ソイメイドインタイランドでバービアも経営している。

Chill Inn (7)

店内はオープンスタイルながら、ソファーもあって居心地良好。

Chill Inn (17)

ソイブッカオを眺めながら、だらだらとコーヒーやビールをすする沈没系ファランがすでに登場している。
テーブル席もソファーも座り心地がいいもんだから、長居に最適。

メニューは、定番のブレックファースト、ハンバーガー、ステーキ、スパゲッティといったファラン飯がメイン。

Chill Inn (12)

Chill Inn (13)

Chill Inn (14)

それにタイ料理も一通り揃っている。

Chill Inn (15)

タイ料理は、カオパット、カオトムなどが60バーツから。
ローカル食堂よりはやや高め。

水:20バーツ
コーラ:40バーツ
コーヒー:40バーツ
ドラフトビール:45バーツ
瓶ビール:55バーツ

アルコール類が意外とリーズナブル。

これはアイスコーヒー。40バーツ。

Chill Inn アイスコーヒー

タイの屋台で売られているカフェイェンよりは本格的だが、やや薄めの味。甘さも控えめ。

イングリッシュブレックファースト

初回訪問時はセルビア料理があるとは気付かずに、無難なイングリッシュブレックファーストを注文した。
109バーツ。

Chill Inn ブレックファースト

コーヒー、オレンジジュース、卵、ベーコン、ソーセージ、豆、トースト。

これまた無難な内容と味。

正直、特筆すべき点はありません。可もなく不可もない、ふつーのブレックファーストセットです。
お腹は膨れます。

その後、メニューを見返していると、気になる料理がいくつか見つかった。
気になると食べずにはいられない。
どれも100バーツ前後なので財布にも優しい。
連続して通ってみた。

Wiener Schnitzel(ヴィーナーシュニッツェル)

ウィーンと名が付いている以上、これをセルビア料理だと言い難いが、シュニッツェルは中欧東欧では一般的な料理だ。
シュニッツェルには思い入れがある。
バルカン半島を縦断している時に、屋台で食べたシュニッツェルサンドが無上においしかったのだ。
4日連続で夜行バス&列車で移動を続けており、疲労困憊していた時に駅前の屋台で食べたものだ。たしか、ベオグラード駅近くだったと思う。
あの時のシュニッツェルの味は忘れられない。

シュニッツェルとは、要するにカツのことですな。鶏肉か豚肉。

Chill Inn ヴィーナーシュニッツェル (1)

ここのシュニッツェルは、豚肉のようだ。
肉を薄く伸ばして、衣をつけて揚げる。衣はパン粉少なめ。
日本のとんかつに似ているけど、やっぱりどこか違う。
これは紛れもなく欧州の味。

Chill Inn ヴィーナーシュニッツェル (2)

ソースは、ケチャップやウスターソースでご自由に。
できればマヨネーズかタルタルソースも用意してほしい。

肉は2枚。ポテト山盛り。サラダ少々。
129バーツ。腹はしっかり膨れます。
通常メニューとしては、割安な一品。おすすめです。

パタヤではよくシュニッツェルを食べるが、そのたびに90年代のバルカン半島を思い出すのである。

Cevapcici(チェヴァブチチ)

ここからがセルビア料理のはじまり。
メニューには見慣れぬ料理名がいくつかある。
気になったのは、Cevepciciなる料理。

Cevapciciとはなんぞや。
そもそも、なんて読むんだ。
店員に聞くと、セルビア料理で、発音は「チェバブチチ」のように聞こえた。チェヴァブチィチィとも、セバブチチでもいいか。
バルカン半島旅行の際には、その場をその場を切り抜けるのに必死で、細かい料理なんてかまっている暇も余裕もなかった。
よって、チェバブチチは初耳。

(レストランの照明がピンク色のため、写真の色合いが悪いのはご勘弁を。実際はもっと肉肉しい色です。)

Chill Inn チェバブチチ (2)

見た目はソーセージのよう。
でも、皮はない。

肉です、肉。

言うなれば、ミートボールをソーセージ状にしたものだろうか。
わりと硬めの食感。
味は意外とあっさりしている。
やはりケチャップを付けるといいかな。

これまで食べたことのない料理だった。

あとで調べてみた。
チェバブの語源は、ケバブのようだ。ケバブがセルビア読みでチェバブとなる。広く肉料理のことをチェバブと呼ぶとか。
なるほどねえ、中東と東欧なんてご近所さんのようなもの。文化はつながる。

99バーツ。
チェバブチチの量は少なめだが、ポテトとサラダ付きで、軽い昼食にはちょうどいい。

Filled Serburger

バーガーメニュー内に見つけたのが、Filled Serburgerなるもの。
店員に確認したところ、これもセルビア料理らしい。
読み方もよくわからない。セルバーガーでいいのかな。セルビアのバーガーってことで。

興味津々で到着を待つ。
どん!と出てきました、セルバーガー。

Chill Inn Filled Serburger (1)

肉だなあ。うん、肉だ。ハンバーグだ。
バーガーという名前だが、バンズはない。

ナイフとカットしてみると、中からチーズがあふれ出てきた。

Chill Inn Filled Serburger (2)

まったく予想しておらず、ちょっとびっくり。

ただのチーズインハンバーグとは別物だが、なんと表現していいものやら。
ソーセージとハンバーグの間くらいの食感にチーズを加えたもの。
ハンバーグ部分はチェバブチチと似ているのだが、肉は柔らかめ。
肉はジューシー、チーズはとろける。

これ、けっこういいかも。
やはり味はそれほど付いていないが、そのままでも食べられる。

コルドンブルーはシュニッツェルにチーズを挟んだもので、中欧東欧ではこういった料理方法はよくあるのかも。

このセルバーガー、日本ではなかなか食べられないんじゃなかろうか。

山盛りポテトとサラダ付きで110バーツ。
チェバブチチよりもボリュームがあって、おすすめです。

Chill Inn Pattaya ゲストハウス

地図

営業時間は、FBページによると、朝8時から24時まで。
ただし、昼前に訪れると、材料の仕入れが終わっていないことがあり、一部メニューに制限が出るようだ。
がっつりセルビア料理を食べるなら昼過ぎにどうぞ。あと、あまり遅い場合も料理は少なくなるかも。

閉店後はレストランのシャッターが閉まる。

上階がゲストハウスになっており、夜はオートロックで出入り可能。
1泊500バーツから。

Chill Inn (8)

おそらくは元々あった建物を改築したものだろうけど、今年開業のため、部屋は綺麗だと思われる。残念ながら満室のため見学はできなかった。

Agoda並びにBooking.comでの取り扱いあり。

アゴダ

ブッキングドットコム

まとめ

90年代後半、戦争後のサラエボ市街地はそれはひどい有様だった。スナイパー通りのビルは狙撃の後だらけ。ビルは焼け焦げ、無人と化していた。
戦争を知らない子どもたちの一人であるわたしは、その惨状に涙が出そうになった。
空爆によって、ベオグラードの街もサラエボ同様の惨状と化した。

今、享楽と廃退の都であるパタヤで、おいしいセルビア料理を食べながら、平和のありがたみを噛みしめる。

セルビア料理を食べるのに、バルカン半島まで行く必要なし。
パタヤのソイブッカオで気軽に食べられる。
でも、平和になったであろうバルカン半島を再度訪れて、現地でチェバブチチとシュニッツェルを楽しんでみたい。

↓日本に帰国したら読むつもり

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