スクンビット・ソイ33は、隣のソイ33/1と合わせて、日本人向け店舗が立ち並ぶソイだ。いわばバンコクの日本人街の一つ。
ソイの中にはホテルもいくつかあるが、その中でもとりわけ日本人向けのホテル、サクラスカイレジデンスに泊まってみた。
まだオープンして日が浅く、部屋は綺麗。全室ウォシュレット付きトイレ。
ロビーには日本語新聞。
おもしろいことに、カプセルルームタイプのドミトリーまであって、予算に限りのあるバックパッカーでも利用可能。ドミトリーでウォシュレットは前代未聞だと思う。
ビジネス利用、観光利用、夜遊び旅行利用、バックパッカー旅行と各目的に対応している。
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目次
サクラ スカイ レジデンス (Sakura Sky Residence)
ソイ33をしばらく進むと、右手に見えてくる。
手前は、蕎麦屋のあずまだ。
ホテル外観
日本語の案内も貼ってある。
ロビーとレセプション
ロビーは狭いが、日本語の新聞(読売新聞)の最新版が常に置いてある。
奥の従業員控室入口には、日本風ののれん。
チェックインはスムーズ。予約サイトで予約済みであることを告げてパスポートを提示。書類にサインするだけだった。バウチャーの提示は不要。デポジットも不要。
日本人向けホテルながら日本語は通じなさそう。英語かタイ語でどうぞ。
自力で部屋まで。エレベーターあり。
廊下は絨毯敷きとなっている。
スーペリアルーム内部
予約したのはスーペリアルーム。
スタンダードルームもあったが、なぜか同じ価格だったのでスーペリアルームにした。
カードキータイプ。カードをかざせば解錠となる。ピーと音が鳴るのだが、これがけっこう大きな音。部屋の中にいても隣の部屋の解錠音が聞こえるほど。
あと、たまたまかもしれないが、ドアの開け閉めが固かった。開けるのは容易だけど、きっちり最後までドアを締めるのがきつい。かなり力を入れないとしっかり閉まらない。そのぶん、密閉度が高いとも言えるのだが。
入ってすぐに桜のイミテーション。別にいらんけど、雰囲気は和らぐ。
広さはまずまずといったところ。決して狭くはないけれど、さして広くもない。
廊下と同じく、床はカーペット敷き。
開業して日が浅いようで、室内は普通に清潔だ。
ダブルベット
枕側はクッションになっていて快適。
ベッド脇片方にサイドテーブル。
さらに荷物置きがある。この上にタオルを用意しておくのはどうかと思うぞ。
リモコンは効き目ばっちり。リモコンは普通に持ち運び可能タイプ。
テレビは液晶。その横にライティングデスク。
テレビの映りはよかったけれど、残念ながら日本語放送はなし。NHKワールドは映る。
きちんとしたデスクと椅子で、長時間のPC作業も平気。コンセントあり。卓上ライトも設置してあるが、残念ながら電球が切れかけで使い物にならなかった。充分明るいんで問題なし。
冷蔵庫とその上の台
無料の水が2本だけ。ミニバーは無し。
電気ケトル、コーヒーカップ、グラス、ティッシュ完備。急須まで置いてあった。インスタントコーヒーと紅茶はあるが、残念ながら緑茶は見当たらなかった。
クローゼット内には、ハンガーとセーフティボックス
なお、クローゼットと冷蔵庫台は一つの大きな筺体となっていて、スライドドアは共用となっている。クローゼットを開けると、冷蔵庫のドアは開けられない仕様。
窓はついているがバルコニーはない。
4階の部屋だが、特に眺望はなし。隣のビルが見えるだけ。
横を眺めると、ソイ33が見える。
眼下には隣のビルの1階店舗、雀荘とマッサージ屋だ。
浴室内
やや狭いか。
手前左側がシャワーブース。その向こうにトイレ。間に仕切りがあるんで、トイレに床が濡れることはない。
シャワーブースに段差があるが、水はけが悪くなっていて、ややあふれがち。また、バスマットが置いてなく、シャワーを浴びるとどうしても洗面台の床が濡れてしまった。
シャワーの湯温と水圧はまったく問題なし。電気式だが、熱いシャワーをじゃぶじゃぶ浴びれた。
洗面台には、ドライヤーが設置してある。これは便利。
が、アメニティは貧弱。固形石鹸二つとボディソープとシャンプーのみ。歯ブラシや櫛はない。
無理やり詰め込んだ感のある浴室だが、最大の売りはウォシュレットである。
残念ながらTOTO製ではないようだ。機能は少なめ。でも、普通にウォシュレットなんで問題なし。かなりの水圧でシャワーが噴射されておりました。どんな汚れも奥まですっきりですな。
デラックスルームより上のグレードにはバスタブが付く模様。
さらに部屋も広くなりソファーもあり。
なお、室内は禁煙だった。
エレベーター横の階段踊り場で喫煙可能。
カプセルドミトリー
1階にはドミトリーがある。ドミトリーとはいわゆる集団部屋で一つのフロアにベッドがいくつも置かれているタイプの部屋。価格が安いのでバックパッカーがよく利用する。
そのドミトリーがこんなホテルにまで用意されている。これはびっくりした。
SAKURA GRAND CAPSULEと呼ぶようだ。
ちょっと様子をのぞいてみた。
いたるところ、桜のイミテーションで飾り付け。
カプセルがずらりと並び、どこぞの宇宙船みたい。
カプセルのドアは施錠可能らしい。
カプセルの中は、テレビまで装備されている模様。もちろん電源や照明もある。ドミトリーというより、まさに日本のカプセルホテルだ。
別途、個人用ロッカーもある。
共同スペースにはテーブルがあって、コーヒーも飲み放題。電子レンジも冷蔵庫も置いてある。キッチンはないようだが、かなり便利。
共同トイレとシャワーの数も充分。
しっかり確認するのを忘れてしまったが、おそらくトイレにはウォシュレット付きだ。
もし付いていなくとも、ロビー近くの共同トイレはウォシュレット付き。これは確認済み。
ドミトリータイプの宿でウォシュレット付きは聞いたことがない。
あとで詳しい料金を説明するが、これで1泊1000円ほど。
最新型のドミトリーとしては、かなり優良な部類だと思う。
というか、バックパッカー歴20年のわたしでも、こんなドミトリーは初めて見た。もはやドミトリーじゃないな。やっぱりカプセルホテルだ。
館内設備
特に何もなし。
レストランもない。
が、周辺に食べるところはいくらでもあり、まったく不自由しない。
Wi-Fi無料
パスワードを入力するだけのもの。パスワードは部屋に掲示してある。
接続と通信速度は良好。動画サイトも普通に視聴できた。切断も無し。快適です。
ジョイナーフィー無料
実際に連れ込んだわけではないが、JFは無料とのこと。
この立地で有料はないでしょう。
ドミトリーは当然連れ込み不可です。
地図と周辺施設
スクンビットソイ33と33/1の地図
日本人向けの歓楽施設や飲食店が目白押し。
日本食はいくらでも食べられる。
コンビニはソイの中にセブンイレブンとファミリーマートがある。もはや日本だ。
その一方、ローカル向けの屋台もけっこうな数が出ていて、屋台が激減しているスクンビット通りにあって、ローカルな雰囲気も味わえる一面がある。
昼と夜の詳しい様子はこちらから。
ラーメン屋からファミキッチン、さらに夜遊びスポットまで取り上げています。
関連記事:バンコク・スクンビットソイ33ではじめて夜遊びしてみた。カラオケとかマッサージとかバービアとかバニラとか。
BTSのプロンポン駅まで徒歩7,8分といったところ。やや距離がある。
プロンポン駅前はハイソな雰囲気で、エンポリアムとエムクォーティアといったデパートがどんと待ち構えている。
日本人街とタイのローカルさと高級感を合わせ持ったエリアでおもしろい。
地下鉄のスクンビット駅までは徒歩12分ほど。さらに遠くなるが徒歩圏内。
BTSと地下鉄の両方が使えるんで、バンコク各地へ出向きたい場合でも便利。
宿泊料金と予約先
Agodaで予約するとスーペリアルームが3692円(税込み)だった。1100バーツといったところ。
レセプションに置いてあったチラシによれば、1泊1200バーツからとのこと。詳細なウォークイン価格は不明だが、ほぼ間違いなく予約サイトを通したほうが安い。
6月の料金を調べてみると、さらに安くなっていてびっくり。
スタンダードで2578円。
スーペリアでも、2836円だ。
失敗した。6月に泊まればよかったよ。
この部屋で3000円以下は正直安いと思う。
おそらく6月は客足が少ないため、安くなった思われる。さすがにハイシーズンはこれよりも高くなるはずだ。
駅まで少し歩くが、ホテル周辺で何でも揃うんで、立地条件もそれほど悪くない。
5000円はさすがに高いが、4000円以内で予約できるなら、利用価値は高い。
カプセルルームのドミトリーは、さらに驚愕の安さ。
税込みで1057円。バーツになおすと、326バーツ。
そりゃあ、カオサンにある築数十年のボロゲストハウスのドミトリーなら100バーツ前後で泊まれるかもしれないが、スクンビットの新築綺麗系モダンタイプのホステルなら1泊400から500バーツする。それが326バーツ。しかもウォシュレット付き。間違いなく安いです。
綺麗好きだけど予算のないバックパッカーや節約旅行者は、サクラスカイレジデンスへ泊まるべきじゃなかろうか。
カプセルルームはあまり知られていないようで、今が狙い目。
まとめ
夜遊び向けかつビジネスマン向けかつバックパッカー向けという稀有なホテルだ。
決して豪華ホテルではない。しかし部屋は綺麗で、昼間も夜も快適に過ごせるはず。夜間は騒音もほとんどなく静かなもの。ドアの開け閉めの音が少し聞こえてくるだけ。
ソイ33という立地もそれほど悪くない。
とにかくウォシュレット付きがのホテルがいいという人は、ご予算に応じてお好きな部屋をどうぞ。
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