バックパッカーとして最初にバンコクを訪れたのは今から20年前のこと。
スクンビット界隈で遊び始めてからは10年ほどになる。
が、いつもはナナとアソークの間ばかり。あとは地下鉄に乗って、ホイクワンで下車する程度。
そもそもメインはパタヤなんでバンコクはおまけ扱いだった。
ましてや日本人街といわれるエリアは極力避けてきた。タニヤで遊んだのも今年が初めてだ。
そのタニヤが意外と楽しかった。
じゃあ、次はスクンビットの日本人街といわれるプロンポン周辺へ行ってみよう。
そう思い立ち、ソイ33にあるホテルを予約。
宿泊していたソイ15のルアムチットホテルをあとにして、歩いてソイ33へ向かったのだった。
昼と夜の様子をまとめてお届け。
目次
スクンビット・ソイ33
最寄り駅はプロンポン。アソークの隣の駅だが、わざわざBTSに乗るほどのものではない。歩いて向かった。
アソーク通りを越えるには、BTSの連絡通路を渡るのが楽。もしくは地下鉄の通路でもいい。
ルアムチットホテルから徒歩15分弱で、ソイ33へ到着。
ソイ中へ入っていく。
パクソイ(ソイの入口)にはモトサイ乗り場やローカル向け屋台が並ぶが、その先は日本語の看板が目立つ。
焼き鳥だのラーメン屋だのカラオケだのマッサージ屋だのランドリーだのバニラだの。
って、バニラってこんなところにあったのね。
昼過ぎだったもので、健全系マッサージ屋とラーメン屋くらいしか開店していない。メインは夜だな。
ホテルはサクラスカイレジデンス。
日本人向けのホテルのようで、ロビーには日本の新聞が常備されていた。
看板も日本語あり。
全室ウォシュレットトイレ付きというのがうれしい。ロビーにある公共トイレまでウォシュレットだった。
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より詳細な宿泊レポートはこちら。
⇒バンコクスクンビットでウォシュレット付き1泊1000円から。日本人向けホテル&カプセルホテル、サクラ スカイ レジデンス宿泊レポート。
隣は、蕎麦屋のあずま。うまそうです。
ソイ33/1
ひとしきりソイ33を散策してから、隣のソイ33/1へ。
その途上で、古本屋を発見。サンブックスか。昔、外道の細道の投稿でよく見かけた名前だなあ。
ソイ33/1へ入ると、もう一軒古本屋を見つけた。キーブックス。
看板の雰囲気が完全に日本のローカル古本屋だ。
あとはラーメン屋、眼鏡屋、語学学校、日本人バー、不動産屋、弁当屋などなど。
そして、極め付きが日本食材を扱うスーパーマーケット、FUJI SUPER(フジスーパー)だ。
おお、ここが噂に聞こえたフジスーパーかあ。
初めて目の当たりにした。
中に入ると、普通に日本人主婦らしき人たちが食材を求めて買い物しているではないか。日本と変わらない風景だ。日本からの輸入品は多少高いがしょうがあるまい。
弁当まで揃っている。のり弁当が100バーツほどで、タイの物価を考えると高いけれど、日本基準で考えると妥当な金額。
日本並みの給料をもらっている人なら躊躇なく買い物できそう。
かなり食指が動かされたが、ここは見学だけでスルー。
パタヤにもようやくマックスバリュができたが、バンコクのフジスーパーはやはり桁違いだな。でも、パタヤに支店を開いても、たぶん儲からないと思うけれど。
七星ラーメン
またソイ33へ戻る。
ちょうど腹が減ったタイミング。さて何を食べようか。
ローカル向けのクイティアオ屋台にしておこうかとふらふらしていると、ラーメン屋から「いらっしゃいませ~」と声をかけられた。
七星ラーメンか。
日本のチェーン店のようだが、日本でも食べたことがない。そもそもここ5年以上、日本のラーメン屋へは行っていない。食べるのは東南アジアのローカルラーメン屋ばかり。
七星ラーメンの調理は店先で行っているもよう。
なになに、ネギ鶏そばが80バーツか。日本ラーメン屋にしては激安。
これなら手を出してもいいか。
店内の様子
カウンター席とテーブル席でわりと広め。でも中途半端な時間なのか客はゼロ。
メニュー
NANASE、ななせって読むのか。それすら初めて知った。
種類がいろいろあるけれど、一番安いネギ鶏そばにしておく。
あと、急激に餃子熱が出てきたので、揚げ餃子も追加注文。
水は有料。15バーツ。独自パッケージの七星ウォーター。
ネギ鶏そば到着。
どことなく、天下一品に似た雰囲気。
で、まさに天一系のこってりスープだった。鶏そばというから、もっとマイルドなやつかと思っていたが、これは意外。でも、こってりしているけど、意外と食べやすい。けっこう好きかも。天一よりこってり感は少なめか。
卓上に置かれたワサビとカエシを入れるとおいしいと店員に言われたので、試してみる。
うーん、たしかにさらにマイルドになって食べやすい味となった。ワサビもカエシも強烈なはずなのに、こってりスープに入れると、お互いに攻撃力を打ち消し合って、マイルドとなるのか。
ざるそばのツユにワサビを入れると、辛さよりもマイルドさが増すのと同じ構造かね。
でも、ざるそばと違って、鶏そばはそのまま食べたほうが好き。
少し遅れて揚げ餃子が到着。
揚げたてそのもので熱々だ。
タレはついていないが、下味はついているし、こってりスープと一緒に食べるとちょうどいい。
日本と変わらぬ味。
日本のラーメン屋そのまんま。
大変おいしくいただけました。
日本でもラーメン屋に行かないのに、まさかバンコクで食べることになるとはね。
お会計は144バーツ。そこにVATが加わって合計154バーツ。
わたしにしてはとても贅沢な昼食となった。日本円に換算すると500円ほど。日本国内で食べるなら1コインで安いんだけどね。
ファミキッチンのカツカレー
夜暗くなってから再度外出。
ソイ33入口角にはファミリーマートが建っている。
中にはイートインコーナーがあって、その名もFami Kitichen(ファミキッチン)。
メニューは日本食とタイ料理が半々くらい。
カツカレーを発見。
腹も減ったことだし、ラーメンの次はカツカレーにしてみるか。
料理名の書かれたカードをレジに持っていって支払いすればいいだけ。
あとはレシートを見せると調理してくれた。
カツカレーが60バーツだ。
カツカレー丼のできあがり。
さすが日本資本のファミリーマート、ちゃんと日本のカレーの味だ。辛さもしっかりある。たぶん日本米を使っている。まさに日本のカレー。
カツは出来合いのもので今ひとつだけど、これで60バーツなら充分でしょう。あえて積極的にリピートしようとは思わないが、腹が空いている時に通りかかったら利用してもいいレベル。
パタヤにもファミキッチン作ればいいのの。でも、たぶん流行らないだろうなあ。
スクンビットソイ33の夜遊び
長い前置きはここまで。
いよいよ夜遊び本番である。
夜のスクンビットソイ33の様子
ほとんど事前情報無しの飛び込み調査だ。ひたすら聞いて回る。とはいえ、それほど長い距離のあるソイではないんで、歩いても余裕。
マッサージ屋
やたらと目を引くのが、日本人向けマッサージ屋でしょう。
サクラレジデンス前には茜
ホテル横には、NEW MASSAGEとDream Heaven Massageが並んでいる。
サクラスカイレジデンスの部屋の窓から見下ろすと、DOZOというマッサージ屋が見えた。
他にもいろいろあってソイ33内だけで全部で10軒ほどありそう。日本人向けスペシャルマッサージ屋通りですな。
このような日本人向けスペシャル系マッサージ屋の店内に実際に入るのがこれが初めてだ。最近、この手の初物が続いていて、なんだか楽しい。
店頭で客寄せしていることもあるが、店内奥で待機しているマッサージ嬢もいる。
店に入ると、ソファーに座って、顔見せタイム。
ママさんからシステムと料金の説明を受けて、指名すればいいだけ。
価格は店によって差異があるが、40分1600バーツ、90分2300から2500バーツってところ。
もちろん始めからスペシャルサービスが込みとなっている。
実にわかりやすい。
完全に対面で指名できるし、パネルマジックとやらの心配なし。しかもポッキリ価格。
日本人に受けるわけだ。もはや、地下鉄に乗ってホイクワンまで行く必要なし。そもそもナタリーはずっと閉まったままだし。
ほどほどに若くて可愛いマッサージ嬢も見かけた。
狭い範囲に固まっているんで、ひたすら見てまわるのが良さそう。でも戻ってきたらもういないという夜遊び定番パターンにハマる可能性も高いだろうが。
選択に渋っていると、値下げを提示してきたママさんもいた。客が少ない時はマケてくれるみたい。
客のほとんどは日本人だが、韓国人や中国人の客も見かけた。ここにも中韓かあ。
さらには黒人系ファランが一人でマッサージ屋を行脚していた。受け入れてくれるんだろうか。
日本カラオケ
全部で7,8軒といったところか。
奥まった路地の先にもある。
路地の名前が三十三横丁。
たしかにソイ33だけど、そのネーミングはいかがなものか。
完全に日本人向けのカラオケ屋。
飲み代は1時間800バーツの店が多い。タニヤと同じですな。
安いところが、1時間680バーツ。
カラオケ嬢の容姿と若さは、やはりタニヤには劣る印象。
やや年齢層高めか。日本語通用率は高そう。
入店しておらず店内の様子は不明。
連れ出しは可能とのこと。ショート2500、ロング3500だったかな。タニヤと同じです。
バニラ Vanilla
一番気になっていたのがバニラ。
階段を上がった先が店舗のようだが、階段下で女性陣が待機している。
この時は全部で6人ほど。
システムを尋ねると、女を横につけて一緒に飲むことができて、飲み放題1時間800バーツ。レディドリンクは200バーツとのこと。
カラオケと一緒ですな。
ガールバースタイルもあるそうで、こちらはテーブルチャージが1時間あたり200バーツだか300バーツだか(詳細な金額は失念)かかるとのこと。飲み代放題ではなくて、ドリンクごとの料金。
気になる連れ出し代は、コミコミでショート2100バーツと言われた。つまりバーファインとブンブン代込みの価格。
飲まずにいきなり連れ出すこともできるらしい。わりと安いんじゃないでしょうかね。
6人中2人は、まずまず可愛かったんで、さくっと連れ出してしまうのも良さそう。まあ、そうなると置屋と変わらなくなってしまうけど。
バービア
バービアと呼んでいいのだろうか。でも他に適切な名称が思いつかないんで、バービアとしておく。
いわゆるオープンタイプのバービアではなくて、基本的には店内で飲むスタイル。普通のバーに女性ホステスが少々いるといった感じかな。
わたしが入ったのはここ。
MONET CLUB
店頭に呼び込みの女性が待機している。
一人でふらっと入店しても大丈夫。
わりとおしゃれで落ち着いた雰囲気の店内。
ビールが150バーツと、なかなかのお値段。
女性陣は全部で5人ほど。
一人だけ若くてかわいいのがいたが、日本人客がずっと横につけて飲んでいた。
ママさんたちとおしゃべりするだけにしておく。
みんなフレンドリー。フルーツも出してくれた。
場所柄か、簡単な日本語は通じるが、しっかり話すのは無理みたい。英語は通じる。
連れ出し可能。話し相手になってくれたバービア嬢に聞いてみると、バーファインは1400バーツと言われた。ほんまかいな。
他にも似たようなバーがいくつか。
MONET CLUBはたまたま日本人客が1人だけだったけれど、他のバーはファラン客メインのようす。
ただのバービアとは雰囲気が少し違うし、ヤリ部屋併設のジェントルマンラウンジとも違うし、なんだろうね、これは。
日本人街として知られるソイ33だが、そこそこファランも多い。
パタヤにもある有名イタリアンレストランのPANPANもあるし、ファラン向けスポーツバーも少々。
そして最後にDemonia。
ま、ここは変態さん御用達の店でしょう。パタヤにあるThe Castleと同系列かな。
わたしはいたってノーマルで平凡な面白みのない趣味の男なんで、中には入っておりません。
なんでもアリだな、ソイ33よ。
なお、ソイ31も少し立寄ってみたが、こちらは日本カラオケ屋がちらほら点在する程度。活気があるのは断然33のほうです。
でも、ソイ31には安くておいしいイサーン料理レストランがある。
関連記事:プロンポン近くのイサーン料理レストラン、バーンイサーンムアンヨット
地図とまとめ
はじめてのスクンビットソイ33とソイ33/1だったが、昼間も夜もすっかり満喫できた。
日本人が集まるような通りや店はずっと敬遠気味だったが、訪れてみるといろいろな発見があっておもしろい。
どちらかというと駐在員や出張者、長期滞在車向けのエリアだろうけど、マッサージ屋などは短期旅行者でも充分楽しめるはず。マッサージ屋は昼間から営業しているだろうしね。
旅行日程が5,6日ほどあるなら、1日くらいソイ33へ寄ってもみたらおもしろいかも。
スクンビット通りを渡って少し歩くと、ソイ22のバービア群もある。
関連記事:クイーンズパークプラザは、バンコク・スクンビットソイ22のバービア群。料金と遊び方。
ソイカウボーイは徒歩圏内ですね。テーメーがすごく微妙な距離。
ナナプラザへはBTS利用でナナ駅下車するかタクシーでどうぞ。