【ぶっかけ飯と散髪】
24日目。
今日も元気に、ブッカオ市場でぶっかけご飯。
40バーツ。
安い昼飯だ。
そのまま、近くの散髪屋へ。
Rコン・レジデンスの二本横のソイを入ったところにある。ソイナムケンだか、そんな名前のソイ。
メンズカット80バーツ。
シャンプーはないけれど、もみ上げや耳元などの余計な毛は、ちゃんとカミソリで剃ってくれる。
これで80バーツは安いね。
担当してくれたお兄ちゃんは、コワモテだけど、実は陽気で楽しいやつ。
ちょっとだけ日本語を知っていた。
散髪し終えてから、店のソファーに座っていた女性二人組と会話。
20代後半くらいだろうか。
この二人も日本に興味津々で、いろいろ質問された。
サクラやキモノは、もはやタイ人でも普通に知っているレベル。
フジサンも有名だ。
ホッカイドーで雪が見たいそうだ。
日本へ行きたい行きたいと、ずっと言っていた。
でも、津波とか地震とか、そういう自然災害がちょっと怖いみたい。
さて、散髪もばっちり。
1ヶ月ほど前にも散髪したのだが、あまり切っておらず、すでにボサボサ状態だった。
知り合いのタイ人に会うたびに、「早く切れ」と催促されていたほど。
今日散髪した理由は、ただ一つ。
パーティー行かなあかんねん。
えんやとっと、えんやとっと。
今夜は、なじみのバービアで常連客ファランのバースデー・パーティーがあるのだ。
バービアのママさんから、パーティーに参加するなら必ず散髪してくるようにと厳命されていた。
これで、心置きなくパーティに行けるぞ。
【パーティへ】
夕食も抜いて、態勢バッチリで臨む。
なじみのバービアへ到着。
すでにパーティは始まっていた。
今日誕生日なのは、常連ファラン。
元アメリカ海軍軍人。
今はリタイアして悠々自適の生活。
アメリカ軍人だし、恩給いっぱいもらってそう。
パーティの主役は、もちろんそのファランなのだが、目立っているのはタイ彼女のほう。
ファランのかわりに、首に現金の輪っかをぶら下げていた。
カメラを片手にあちこちで記念撮影。
忙しそうだ。
さっそく、二人に挨拶。
ビールで乾杯。
写真も撮ってもらった。
それから、食事だ。
パーティといえば、フリーフード。
夕食を抜いてきたのだ。がっつり食うぞ。
バーの対面にはDJステージが設営してある。
DJというかシンガーというか芸人が場を盛り上げる。
あ、このDJ、以前参加したパーティと同じ奴だ。
わたしの姿を見るなり、
「Where are you from?」
と、前回と同じ質問をされた。
ちょっと待って、今飯食べているところだから。
モグモグしているので、返事ができない。
かわりにバービアのお姉さんが答えてくれた。
恒例の日本の歌をプレイ。
まずは「北酒場」。
ついで、脳天気なイントロが流れる。
「ドラえもん」の主題歌だ。
ファランはきょとんとしているけれど、タイ人には大受け。
目の前にいるファランの連れのタイ女性は、ノリノリで口ずさんでいる。
他の女性DJが、「ハイ タケコプタ~」と大山のぶ代の声を真似て、合いの手。
ファランは相変わらず、きょとんとしている。
そんな微笑ましい光景を見ながら、わたしはここぞとばかりにタダ飯を食べまくる。
なるほど、長期滞在ファランがパーティに参加したがる理由がよくわかる。
そもそもがパーティ好きなのだろうが、このタダ飯も魅力なのだな。
【盛り上がるDJ大会とバービア嬢】
さらに加速するDJ大会。
というか、タダの公開カラオケショーだ。
他のバービアの人まで、歌いにやって来る。
チップは一回50バーツとか100バーツくらいかな。
写真右下に下着姿の人物が写っているが、これはオカマさんである。
とにかく芸達者で口がうまい。
タイ語と英語を織り交ぜて、タイ人からもファランからも笑いを取っていた。シモネタ連発だったので、ファランは若干ひいていたけど。
そうこうしていると、4人組のタイ女性の一団が来店。
む、一人はかなりかわいいぞ。
バービアでパーティが開かれていると、その知り合いやバービア関連の人が挨拶がてら遊びに来ることが多い。
一杯だけ飲んで、すぐに自分の店に帰る場合もあるけど、そのまま長時間遊んでいることもある。パーティでは、そういった他のバービアの人たちと仲良くなれるチャンスが訪れるのだ。
まさに、今がそのチャンス。
あのかわいい子とお近づきになりたい。
まずは正体を知らねば。
さっそく声をかけてみた。
4人組は、日本人には名の知れた某バービアで働いているバービア嬢とママさんだった。
わたしが気になっているバービア嬢も少しだけ日本語が話せた。
そばで見れば見るほど、かわいい。
こりゃあ、日本人受けするだろうなあ。
とりあえず、挨拶だけ済ませて、自分の席に戻る。
わたしの横に座っているのは、ファランと結婚しているタイ女性。
このバーの常連なので、よく話す間柄だ。
そのタイ女性が、わたしの背中を押してくる。
「あなた、あの子が好きなんでしょ。一緒にダンスに行って来なさい。」
ちなみに、踊ることをタイ語で「テン」という。
踊りに行くは、「パイ テン」となる。
知り合いのタイ女性が半ば強引にセッティングしてくれて、例のかわいいバービア嬢とステージ前にパイテン。
タイミュージックに合わせて一緒にダンス。
あはは、楽しいな。
と、こちらはすっかり有頂天モードだが、肝心の彼女のノリは今ひとつだった。
一曲だけで戻ってしまった。
最後は、営業トーク。
「明日お店に来てね」
軽く撃沈。
まあ、そりゃあそうか。
仕事あるもんね。
あ~あ。
知り合いのタイ女性に慰められた。
せっかくセッティングしてくれたのに面目ない。
【パーティは終わりぬ】
パーティは佳境へ。
ステージに、誕生日ファランと彼女が上げられ、挨拶と記念撮影タイム。
彼女のお手製のバースデーケーキも登場。
ロウソクの火を消したところがクライマックス。
その後、恒例の風船割り大会。
パパパパパンと気持ちいい。
誕生日ケーキに彼女自ら入刀。
みんなに振る舞われた。
わたしも一切れいただく。
でも、やっぱり生クリームとビールは合わないなあ。
そろそろパーティはお開き。
いったん、お会計。
豚の丸焼き業者とDJ屋にママさんがお支払いしていた。
DJは、機材も人件費もかかるけど、チップでそこそこ儲かってそうだ。
誕生日のアメリカ海軍さんのお支払いは、ドリンク代だけで7000バーツを越えていた。
ベルを何回も鳴らしていたからなあ。
でも、誕生日の首輪が二重三重になっていたので、それなりに回収できてそう。
バーとしてもドリンクがたくさんオーダーされて、儲かる仕組み。
え、わたし?
はは、ビールをたった3本しかオーダーしてないっす。
あとは全部奢ってもらいました。
でも6本以上飲んだかも。
すっかり酔っぱらった。
深夜1時半過ぎにバーをあとにする。
その後、Bちゃんのバービアへ寄ってみるも、すでに電気が消えていた。
まあ、もう飲めないし、今日はいいか。
やっぱりパーティは楽しいな。
タダで飯が食べられるし、ビールもいっぱい奢ってもらえる。
貧乏人にはうってつけである。
まあ、まわりはすべてファランとタイ人のみだけど、慣れればどうってことない。
遊びに来たタイ人女性とも仲良くなれるチャンスがある。
チャンスを活かすも殺すもあなた次第。
わたしは、未だに性交、いや成功したことはないけど。
本日使ったカネ。
昼飯40バーツ
散髪代80バーツ
飲み代210バーツ
計330バーツ
散髪して、飯食べて、パーティ参加して、酔っ払って、これで一日1000円か。
安上がりでいいことです。
過去に参加したパーティの様子はこちらから。