*

バーの誕生日パーティに参加したら、客はマッチョなバイカー軍団ばかりだった。

パーティ1

以前のパタヤ沈没時にパーティで知り合った美人(?)姉妹。
その二人が経営するバー・レストランがパーティを開催するからと招待された。
美人姉妹の妹のほうの誕生日パーティとのことだ。
ふふ、姉はファランと結婚しているが、妹はフリーだ。しかもそこそこかわいい。
これは行かねばならぬ。

少々面倒な場所にあるが、そこはパーティへ招待された義務感とスケベな下心とで、会場へ足を向けたのである。

バイタクを降りて、バーへ。
バーの前には、バイクがたくさん停めてある。
それもハーレーダビッドソンのようなアメリカンタイプのバイクばかりだ。

確かにパーティをやっている。
が、参加しているメンツはなんだ?

マッチョなアメリカンバイク野郎たちの大集合なのだ。

鋲がたくさん打ち込まれた革のチョッキ、腕にはタトゥーだらけ、ごつい革ブーツ。
そんな時代遅れというか南国の気候に合わない身なりのごつい男たちだ。
ファランばかりかと思いきや、タイ人の男もいる。
でも同じようなルックスのバイク野郎だ。
禿頭にアゴヒゲをたくわえ、見るからにやばそうな面構え。
そんな男たちが10人ほどでビール瓶片手に大騒ぎしている。

えーん、こわいよー。
BGMは、AC/DCとか、ZZトップとか、ステッペンウルフとか、ベタベタなハードロックばっかりだし。
スロットル全開だぜ、バリバリ、バリバリ。
日本ならさしずめ横浜銀蝿だな。

ひ弱なジャップであるわたしは、アウェー感バリバリ全開。
おどおどキョロキョロ。

とりあえず、パーティ主催者の姉妹を見つけて挨拶。
ああ、普通のタイ人と会話するだけで安心してしまう。

妹の首にぶら下がった花輪ならぬ金輪に現金をホッチキスで止めてあげる。
タイ流の誕生日祝いスタイルだ。
「ハッピーバースデイ。スックサンワングート」
と、英語とタイ語でお祝い。

妹は接待で忙しいようで、マッチョバイカー軍団のほうへすぐに行ってしまった。

パーティ2ケーキ

ケーキでも食べて、気分を落ち着かせよう。
うむ、ビールとケーキの組み合わせは正直、合わない。

おっと、バイカー軍団もおいしそうにケーキ食べてるぞ。
うーん、革ジャン野郎たちとケーキの組み合わせはもっと合わん。

 

わたしの横に座ったのは、全身タトゥー、指にはシルバーの指輪(もちろんドクロマーク)が十個以上、ヒゲもじゃ、頭には赤いバンダナ、南国なのに革ジャンに革ブーツの、ちょっとやばめなファラン。

でも、話をしてみるととっても良い奴。
自分で言っていたが、ルックスで損をしている。怖がって誰もまともに話をしてくれそうにない。

なんとパタヤ滞在歴32年!
あんた、いくつだよ?

名前が英語風だったので、アメリカ人かオーストラリア人かと思いきや、実はオーストリア人。ヨーロッパのオーストリアね。
それもウィーン出身。おお、芸術と歴史の街だ。
そんな街で生まれ育った彼は、生まれながらの放浪爆走野郎。

十六歳で軍隊に入り、それから世界中を回る。
まさにBORN TO BE WILD。

オートバイこそおれの人生だ。
オートバイなしでは生きられない。
おれは孤独を愛する。
孤独こそがおれがおれであることを確認できる唯一の手段だ。
アラスカで3ヶ月、人っ子一人見かけず、放浪したんだ。
あの経験は壮絶だったぜ。
そして、最後に流れ着いたのがタイ、パタヤ。

 

そんな破天荒な人生を、パタヤの町外れにあるバーで聞かされるはめになるとは夢にも思わなかったぜ。
ワイルドだろ~

今度、タイの北部をバイクで一緒にツーリングしようぜと誘われた。
美しい自然が待っているぜ。
バスや飛行機じゃだめだ。
バイクで走るにかぎる。
おまえも風にならないか?

ん、まあ、いちおうわたしも昔はなんちゃってバイク乗りだった時代がある。
まんざらでもない提案。

美しい女性と夜な夜なブンブンするもよし、美しい山道をバイクでブンブン走るのもよしか。
素敵な人生じぇねえか。
男とは、孤独を愛する生き物である。
女とバイクにまたがるのが人生さ。
目的地はない。気の向くまま、突っ走れ。

 

パーティ3バイク軍団

 

パーティもそろそろお開き。
バイカー軍団がバイクにまたがり去っていった。
チョッパーハンドルが実にいかついが、顔は柔和な笑顔。
あいつら、普段、パタヤのどこに生息しているんだ?
まったく、おもしろい町だぜ、パタヤは。

 

あれ?
お目当ての誕生日嬢も友達とどこかへ消えていったぞ。
予定では、
今日は来てくれて本当にありがとう。このあとは、あなたの二人きりで祝いたいな。うふ。
となるはずだった。

あれれ~
人生、ままならぬものである。

「アウフ ヴィーダー ゼーエン」と放浪オーストリア野郎にさよならを告げ、
自慢のハーレーではなく、バイクタクシーのリアシートにまたがり家路へ急ぐのであった。
バイタクのおじさんよ、ジャケット洗濯してないだろう。くさいぜ。
まったくワイルドだぜ。

 


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