外国人のための遊び場ばかりのパタヤで、数少ないローカル向けのエリアが通称エッソ裏だ。
ガソリンスタンドのESSOの裏手に位置することからエッソ裏と呼ばれていた。が、ESSOはタイから撤退してしまい、現在では地場系のBangchakに変わっている。よって、エッソ裏ならぬバンチャック裏と呼ぶのがいいのかもしれない。
なお、ローカルの間では、エッソ裏ではなく、NAKATAと呼ばれている。日本の「なかた」が語源とのことだ。意味は不明だが。
旧エッソ裏、現バンチャック裏、ナカタへひさびさに行ってきた。
エッソ裏あらためバンチャック裏のナカタ
ひさびさの現地訪問。
前回訪れたのは、パンデミック中のこと。
その頃は壊滅状態だった。まさにゴーストタウンだ。
タイミングを見てひそかに営業していることもあったが、すぐに手入れがあったりと、ややこしい時期が続いた。
パンデミック明けには復活したという話は聞いていた。
ナックルアのBangchak。
斜め向かい側にも同じくBangchakがあるけれど、ナカタは海側。
地図と行き方
バンチャック地図
見てのとおり、パタヤ中心部からはけっこう遠い。
バイクでスクンビット通りを爆走すれば、さほど時間はかからないが、夜はけっこう怖い。他の車を抜かせるために道路端っこを通っていても、逆走してくるバイクにぶつかりそうになる。
帰りは、裏道を通って、ポティサンへ抜けると比較的安全だ。まあ野犬とかいそうだけど。
バイクがない人は、BoltかGrabで車もしくはバイクを配車しよう。Boltカーなら、パタヤ中心部から70バーツか80バーツくらいだと思う。
帰りも配車可能だが、夜間は台数が少なくなる。それでもゼロにはならないはず。
どうしても交通費をかけたくない人は、スクンビット通りを走るソンテウを使う方法もある。
スクンビット通りには、サタヒップからナックルアヘ向かう乗り合いソンテウが出ている。いちおう運賃は10バーツ。
早い時間帯はそれなりの本数が出ているが、夜間は激減するため、帰りに使うのは厳しそうだ。
BoltかGrabを推奨する。
いちおう治安面は大丈夫だろうけど、あくまでローカル向けエリアのため、注意は怠らずに。
遊び場
さて、遊び場は、バンチャックの裏手の路地に広がっている。
バンチャック手前側の路地(ソイ22)を入っていく。
この路地の左右にいくつか点在。
一本北側のソイ20沿いにも店がある。
ピンク色のネオンが光っているのですぐにわかる。
ざっくり地図。
赤線エリア内に店がいくつもある。
規模が大きめなのは、ソイ22と20を結ぶ2本の脇道だ。
ひな壇まで備えた店がいくつかある。
あと、ナイトクラブなのかディスコなのか、箱物の店もあった。
けっこうな規模だな。
こんなにすごかったのね。
全部で20軒はありそう。
店頭に椅子やソファーやひな壇があって、そこに女性陣が顔見せや声掛けのために座っている。
中には立っている人もいる。
主にやり手ババアやジジイが勧誘してくる。
ババアとジジイは、外国人相手には英語を使ってくる。
キャリアが長そうな女性は英語もそれなりに話せる。
あとはタイ語が必要かなあ。
タイ語が話せる人ならばタイ語でどうぞ。
いくつかの店で価格確認してみたが、どこもショート総額1350バーツ。
これには部屋代も含まれている。
部屋はそれぞれの家のものを使うのではなく、ショートタイム用ホテルを使うらしい。これは店次第かも。あとは当局の手入れを警戒して、店と部屋を分けているケースもありそうだ。
細かい内訳は聞いていないが、部屋代が250で、店に1100って感じかな。
どこも同じ言い値なので、協定価格がありそうだ。
価格はショートしか聞いていない。
ロングも可能なはずだが、交渉制となる。早い時間帯からは無理っぽい。遅い時間帯で朝まで4,5時間のロングで3000か3500くらいか。詳細不明。
今回は最初の訪問は午後7時前くらいで、ほとんどの店はまだオープンしていなかった。
でもいくつかの店ではすでに出勤している女性もいて、遊ぶこともできた。
なかには、普通にウォーキングストリートで働いていてもおかしくない若さとルックスの女性も見かけた。
そのあと時間を少しずらして再訪したが、まだまだフルオープン前だった。
通常営業開始時間は午後8時。
夜10時以降に行くのが良さそうな気がする。
現状レポートは以上。
ナカタは健在だ。
好きなだけ遊べる。けっこうすごい。
テパシットソイ8のローカルカラオケ屋が壊滅した今では、もはやナカタしか残されたローカル遊び場は残っていない。
値上げが続くパタヤ夜遊び界において、最後の砦なのかもしれない。
ナカタはおすすめか?
で、ここをおすすめできるかといえば、別に無理して行かなくてもいいかなと。
価格帯でいえば、ジェントルマンズクラブよりはちょっと安いくらい。
合計価格は高くなるが、バービアで遊んだほうがよっぽど楽しいと思う。
ウォーキングストリートのゴーゴーと比較すると価格的には断然安いし、高騰しているソイ6と比べてもかなり安い。
まあ、7,8年前のソイ6で遊ぶ感覚でいられるのがNAKATAの魅力かなあ。
昔のソイ6は、部屋代300+ショート代1000の合計1300バーツだったんで。
やはり、こういったところは会話不要で即物的な遊びがしたい人向けかと思う。
タイ語も英語も苦手でもサクッとやるだけなんで。
タイ語が話せると、もうちょっと遊びの幅は広がるだろうが。
安さを追求するならば、バンコクのカオサン通り近くのサナームルアン前のほうが断然安い。500バーツ+部屋代なんで、NAKATAの半額以下で遊べる。2024年時点でも300バーツと言われたこともある。
安さだけを求めるならば他に行くべきところはあるだろう。なんならタイ以外の東南アジアへ行ったほうがいい。
個人的には、パタヤの遊び場として、エッソ裏のようなところをすすめようとはまったく思わない。
ここは違う。
いや、外国人旅行者でも特に問題なく受け入れてくれるだろうけど、なんか違う。
パタヤでは、ゴーゴー、ソイ6、バービア、ジェントルマンズクラブなど外国人向け選択肢は豊富だ。もう、世界屈指の選択肢を備えた世界一の歓楽街だ。
わざわざNAKATAのようやローカル向けエリアに行く必要はないと思う。
少なくとも、個人的にはおすすめしない。これが正直なところ。
まあ、行きたい人は行けばいいとも思うけれど。