パタヤのバービアで飲み歩いていると、ふいに出くわすのが日本式焼きそば屋台だ。
主にソイブッカオ界隈をあちこち移動しながら焼きそばを販売している。
日本語で「焼きそば」と書いてあるのですぐにわかる。
飲んで小腹が空いているときに、近所でソースの焼ける匂いが漂ってくるともうたまらない。
ついついオーダーしてしまう。
でも久しく食べていなかった。
今回ひさしぶりに焼きそば屋台に遭遇した。
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パタヤの移動式焼きそば屋台
過去何度も記事で取り上げてきた。
この焼きそば屋台を最初に利用したのは、たしか2013年か2014年のこと。
当初は40バーツだったような気がする。
屋台のおじさんは、その昔、パタヤの日本食レストランでシェフをしていたそうだ。
2014年が初利用だとしても、おじさんとはもう10年以上の付き合いとなる。パタヤ沈没歴が長いといろいろあるものだ。
物価上昇とともに、焼きそばは値上げしていった。
2017年には60バーツとなった。
パンデミック中のロックダウン下にあっても移動屋台の強みを生かして、営業を続けていた。
が、さらなる物価高騰にともない、2022年8月頃には、70バーツへ値上げした。
それ以来、焼きそば屋台をあまり利用しなくなった。
個人的には、バービアを飲み歩く機会も減ってきて、夜間のみ移動する焼きそば屋台を見かける機会も減ってきた。
でも、ふと、脳裏をかすめるのは、あの鉄板で炒めるソースの香りだ。
先日、ひさしぶりに焼きそば屋台が止まっているところに遭遇。
深夜2時のソイチャイヤプーンにいた。
やあやあひさしぶりとおじさんに挨拶。
嬉しくなって、焼きそばをオーダー。
オーダーが入ると、鉄板で調理を始める。
卵、野菜、肉、そして麺。
そしてソースを大量にぶっかけていく。
魔境に広がるソースの香ばしいにおい。
深夜2時でも普通に営業しているマッサージ屋のネオンにも誘われそうになるが、ソースの香りのほうが魅力的かもしれない。
深夜2時にあなたならどっちを選ぶ?
そして完成。
山となった焼きそばを丁寧に容器にのせていく。
お支払い。価格は書いていない。
おじさんいわく、ごめんよまた値上げして今は80バーツなんだと。
焼きそばソースのボトルなどを指差しながら、どれも高くなったから、値上げしないといけないんだ。
そのかわり、量を増やしてあるからと。
まあ、しょうがない。
この数年でタイ、パタヤの物価は確実に上昇している。
体感で2割は上がっている。
焼きそばの値上げもやむなしだ。
でもこの10年で屋台焼きそばがほぼ2倍になったのか。
そう思うと、きついものがあるなあ。
バーツ円のレートは、1万円=3300バーツだったものが、1万円=2200バーツにまでなった。
日本円生活者からすれば、3倍くらいの値上げに感じる。
120円で買えていたものが、今では360円。えぐいね。
でも、おじさんの作る焼きそばは相変わらずおいしい。
ソースたっぷりのべたべた感がいい。
おじさんのいう通り、量がさらに増えている。もともと多かったのがさらにアップだ。
さらに、豚肉の質もよくなったように思う。以前は細切れ肉で食感に乏しかったが、今は大きめの肉で食べ応えあり。でも柔らかい肉だ。
日本から持ち込んだキューピーマヨネーズを足してやるとさらに良し。
深夜2時過ぎに食べる熱々の焼きそばがたまらない。
そして一度に全部は食べられない量。
半分ちょっと食べて、残りは翌日まわし。
昼飯にした。
食パンといっしょにすれば、焼きそばパンにもなる。
80バーツで2食分と考えれば、実はまだまだお得なのかもしれない。
でもあと1,2年もすれば焼きそばも100バーツになりそうな気がするなあ。
なんとか今の価格を維持してほしい。
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