タイのLCCであるタイ・エアアジアX。パンデミック中は運航をすべて取りやめていたが、バンコク=ソウル路線や成田路線を皮切りに再開させていった。再開に伴い、延期やらキャンセルやらを頻発させて、けっこうなトラブルとなったものだが、現在は安定。路線も増えている。
タイ・エアアジアXは来年の運航についての予定を発表した。
新たに航空機を導入し、カザフスタンや日本線を拡張するとしている。
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タイ・エアアジアXの路線拡大計画
タイ・エアアジアXは来年2024年度中に新たな3機を追加し、新しい路線に投入する予定だという。
カザフスタンのアルマトイとバンコクを結ぶ直行便を運航することは確実とのことだ。
参照:NBT WORLD
タイ政府は、観光客誘致のためにビザ免除対象国を増やす政策を取っている。
2023年9月には、中国とカザフスタンからの観光客はタイ入国ビザが不要となった。その後、インドと台湾も追加された。
ビザ免除となったこともあり、カザフスタンからタイを訪れた観光客は今年12月11日時点で154,015人を数えた。昨年の59,620人から大幅増だ。
タイ国政府観光庁では、来年度に24万人のカザフスタン人観光客を呼び込む計画を立てている。
現在カザフスタンからタイへの直行便は、エア・アスタナのみで週11便出ている。アルマトイ発バンコク行きとプーケット行きがある。
アルマトイ発バンコク行きの所要時間は6時間30分。
バンコク-東京とほぼ変わらないフライト時間だ。
運賃は高めだが、ほとんどの便が満席だという。
カザフスタンからタイへの旅行需要が見込めるため、タイ・エアアジアXが路線を開設する計画を立てている。
価格的に安いLCCであれば、さらなる需要を呼び込めるだろう。
また。タイ・エアアジアXでは、日本路線のネットワークを拡大するとのことだ。
現時点では、東京と大阪と札幌の3路線が運航されているが、さらに日本の都市を加えることになる。
新たなルートの都市名は発表されていないが、パンデミック前には運航されていた名古屋が真っ先に候補に上がりそう。
あとは、仙台とか広島あたりだろうか。
なお、エアアジアでは、バンコク(ドンムアン空港)=福岡路線をすでに運航しているが、これはタイ・エアアジアXではなくて、タイ・エアアジアによる運用だ。
少々ややこしいが、タイ・エアアジアXとタイ・エアアジアはいちおう別会社扱いとなっている。航空券予約先もアプリも同じエアアジアのものを使うのだが。
タイ・エアアジアXのバンコク利用空港はスワンナプーム空港となる。
タイ・エアアジアはドンムアン空港だ。
日本路線の拡大を目指す一方で、中国路線は苦しんでいる。
中国へのビザ免除措置を開始したものの、中国市場は低迷しており、思ったほど客足が回復していない。
タイ・エアアジアXは北京への新規路線開設を延期し、すでに開設している上海路線も減便とした。
エアアジアのアルマトイ路線
なお、マレーシアのエアアジアXは、来年3月14日からクアラルンプール=アルマトイ路線を新規就航させると発表したばかりだ。
週4便での運航スケジュール。
これまで完全ノーマークだったカザフスタンだが、東南アジアへの旅行者が増えているのは間違いないようだ。
逆にマレーシアやタイからカザフスタンへ遊びに行く旅行者にもエアアジアは期待を寄せているもよう。
個人的にもちょっとカザフスタンに興味が湧いてきた。
日本からは直行便は出ていない。
タイかマレーシアを経由すれば、安くカザフスタンへ行けるようになりそう。
日本外務省によれば、日本人はカザフスタン入国にビザは不要とのことだ。
タイ・エアアジアXのカウントダウンセール
タイ・エアアジアXでは、Countdown to 2024 with Thai Air Asia Xというプロモーションを実施中だ。
バンコク=ソウル、東京、大阪、札幌、上海、シドニーが片道3,490バーツからとなっている。
予約期間:2023年12月18日から12月24日まで
旅行期間:2023年12月18日から2024年3月31日まで
その他のエアアジアグループでも、イヤーエンドセールとして全席20%割引のプロモーションを行っている。
さすがに年末年始のチケットはすっかり高騰済み。1月後半からは安くなっている。
来年以降、日本路線がさらに拡張されれば、航空券は購入しやすくなるかもしれない。
タイ・エアアジアXのさらなる発展に期待したい。
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