スワンナプーム国際空港の新サテライトターミナルは、本日9月28日にオープンした。タイで恒例のソフトオープニングという形だが、一部航空会社のフライトは新しいサテライトターミナルから離発着する。
日本行きのエアアジア便も対象となっている。
現地の様子を少し見てきたので、公式案内ビデオと合わせて紹介しておく。
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スワンナプーム国際空港サテライトターミナル利用フライト
スワンナプーム国際空港の新しいサテライトターミナルをことをSAT-1と呼ぶ。
面倒なので以降もサテライトターミナルとしておく。
サテライトターミナルは国際線のみで利用する。国内線は対象外。
ソフトオープンでは、タイ・エアアジアXやタイ・ベトジェットといった国際線の一部がサテライトターミナル発着となる。
タイ・エアアジアX(XJ)では、日本・韓国・中国行きのフライトが対象となる。日本路線は成田行き、関空行きとなる。
タイ・エアアジアXのオーストラリア行きや、タイ・エアアジア(FD)が運航するフライトは、従来のメインターミナルを利用する。
タイ・ベトジェット(VZ)では、スワンナプーム-シンガポールのVZ620とVZ627、スワンナプーム-ホーチミンのVZ974、台北-スワンナプームのVZ565が対象。
タイ・ベトジェットによる福岡行きは含まれていない。また、タイ・ベトジェットではバンコク発台北経由関空行きの運航を開始したばかりだが、サテライトターミナル利用対象には入っていない。
また、ベトナムの航空会社であるベトジェット(VJ)も含まれていない。
ただし、どの航空会社のどのフライトがサテライトターミナル対象となるかは、当日チェックイン時に必ず確認すること。
サテライトターミナル利用方法
スワンナプーム空港ターミナル制限エリアに入って、現地の様子を見てきた。
ただ、サテライトターミナルの正式オープン直前だっため、サテライトターミナル内に入ることはできなかった。
外から眺めることと、関係者から聞き込みはできた。
スワンナプーム国際空港が発表しているガイドビデオと現地の様子をもとに、実際の利用の流れを確認しておく。
スワンナプーム空港が発表しているガイドビデオ。
英語音声に英語字幕付きなのですごくわかりやすい。
以下、ビデオからのスクリーンショットを交えて説明。
国際線出発
まずは、メインターミナルビル4階の出発フロアにて、チェックインと出国審査ならび保安検査を行う。
ここまでは、従来の国際線搭乗手続きと何も変わらない。メインターミナル利用でもサテライトターミナル利用でも同じだ。
サテライトターミナル移転といっても、あくまで一部の国際線フライトの搭乗口がサテライトターミナルへ移るだけのことだ。
搭乗手続きと出国手続きに変更はない。
搭乗ゲートがサテライトターミナル(S101-S128)となっている場合の動線が変わってくる。
出国審査場は3つある。
出国審査を終えて、制限エリアに入ると、有名な「乳海撹拌」像がある。
英語では、'Scene of the Churning of the Milk Ocean' Sculptureと呼ぶらしい。
乳海撹拌の様子を描いたスカルプチャーってこと。
3つある出国審査場の中央エリアが乳海撹拌の像があるエリアだ。
この向こう側にサテライトターミナル行きシャトル乗り場へ降りるエスカレータがある。
出国審査を受けたブースが中央以外だと、エスカレーターまでは少し移動する必要あり。
案内板には、S101-S128と書かれているので矢印に従うこと。
現地の様子を確認してきた。
が、この日は、まだサテライトターミナルの正式オープン前ということで、関係者以外はエスカレーターを利用できない。
空港関係者に、ちょっと見学させてほしいとお願いしたけれど、あっさり断られた。まあ当たり前だけど。
のぞくだけにする。
長いエスカレーターを降りると、シャトル乗り場へ。メインターミナルビルの2階部分だ。
シャトルのことを、Automative People Mover(APM)と呼ぶ。
APMという名のシャトルは3分ごとの運行。移動時間は2分ほど。
シャトルは、サテライトターミナルの地下2階に到着する。
シャトル到着後に、サテライトターミナルの出発フロアである3階へ上る。
3階に搭乗口が並ぶ。S101-S128だ。目的のゲート付近で搭乗を待つ。
また、3階はレストランエリアにもなっている。
どれだけの店が実際にオープンしているのかは不明。
ラウンジについて空港関係者に話を聞いたが、いくつかオープン予定はあるそうだが、今のところミラクルラウンジは含まれていないとのこと。
プライオリティパスで使えるラウンジができるかどうかは不明。
メインターミナルのコンコースDには、ミラクルファーストクラスラウンジがあり、サテライトターミナル行きシャトル乗り場にも近い。
サテライトターミナルにラウンジがないようであれば、コンコースDのミラクルを使うとよさそうだ。
サテライトターミナル内の店舗については未確認のため、現地で確認を。
もし店がやっていない場合でもシャトルを使えば、メインターミナルには戻って来られるはずだ。
国際線到着
国際線到着は、サテライトターミナル2階。
乗客は降機後に、2階から地下2階に下りて、シャトルに乗車。
シャトルでメインターミナルビルの2階到着フロアへ移動する。コンコースはDだ。
あとはメインターミナル到着時の流れと同じ。
メインターミナルビルにある3つの入国審査場で入国手続きをする。入国審査場は空いているところへ行けばいい。
入国審査を終えると、バゲージクレームで荷物を受け取り、税関を通過すると、無事に入国完了だ。
国際線乗り継ぎは?
スワンナプーム空港で国際線から国際線へ乗り継ぐことも多い。
メインターミナルに到着したあとの乗り継ぎ便がサテライトターミナルとなることもあるだろう。
スワンナプーム空港の解説動画には、乗り継ぎについての説明はなかった。
現地を見てまわると、メインターミナルのコンコースD2階に、なにやら乗り継ぎ用のカウンターと保安検査場があった。
カウンターにはまだ誰もいないが、ベトジェットのログマークが見える。
おそらくは、ここで乗り継ぎ手続きができるはず。
保安検査場を抜けると、サテライトターミナル行きシャトル乗り場へ繋がっているように見える。
乗り継ぎで利用するのだと思われる。
サテライトターミナルに到着したあとで、メインターミナルで乗り継ぐ場合は、これまでどおりにメインターミナル内で乗り継ぎ手続きをすればいいはずだ。
まとめ
今回は新サテライトターミナルの利用開始前に訪れたため、実際にサテライトターミナル内を見ることができなかった。
次回以降、実際に体験してみたい。
繰り返すが、スワンナプーム空港から出発する場合でも、到着する場合でも、これまでの出入国の流れと大きく変わる点はない。
出発時のチェックインと出国手続きは同じ場所だ。搭乗口が変わるだけ。
到着時も到着ゲートが変わるものの、入国手続きとバゲージクレームはこれまで通りメインターミナルを利用する。
サテライトターミナル移動にシャトルを使うようになるだけのことだ。
タイ・エアアジアXの成田-バンコク線と関空-バンコク線はスワンナプーム空港サテライトターミナルの利用が開始されている。利用者は参考までに。
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