晴れたり曇ったり雨が降ったりのパタヤ。
今回はよく晴れて暑いノースパタヤの様子を見てきた。
暑い昼間に歩いているのは主に中国人観光客たちだ。
パンデミック中はノースパタヤ全体がゴーストタウンとなっていたが、ここに来てかなり盛り返してきた。
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RUNWAY STREET FOOD
飛行機が鎮座するフードコートだ。
セカンドロード沿いにフルーツ屋台が多数出店するようになっている。
昼間はフードコート内の店はほとんどやっていない。
まあ、今、タイはフルーツの季節。あちこちの道端で旬の果物が売られている。
客はタイ人のほか、中国人、アラブ系、ファランなどなど。
健全観光旅行に来ているファミリー層のファランもいて、意外とフルーツは人気。
RUNWAYから少し北上したところでは、工事が始まった。
昔はカラオケなんかがあった場所で、パンデミックによりすべて店がなくなり、一度更地になった。
次に何ができるかまだわからないが、普通にマッサージ屋やショップが入る建物になりそう。
ソイ6はこれまで通りだ。
壊滅状態にあったノースパタヤでいち早く復活したのがソイ6である。
大半のバーは営業再開済みだ。
ソイ6を過ぎて少し北上。
どんどん店が再開している。
VFW Post 9876という看板が目に入った。
VFWとは、Veterans of Foreign Warsの略だ。アメリカ合衆国の退役軍人の集会所となっている。
今年2月24日に現在の場所でグランドオープンしたとのこと。
パタヤはいわずと知れたベトナム戦争の産物だ。
もともと何もなかった漁村だったところ、ベトナム戦争に従軍するアメリカ軍兵士がR&R(レスト&レクリエーション、レスト&リラクゼーション、レストラ&リハビリテーション)目的で訪れるようになり、保養所ないし歓楽街として発展した。
ベトナム戦争がなければ、今のパタヤはなかったに違いない。
ベトナム戦争終了から50年ほど経過しており、当時のパタヤを知る退役軍人は少なくなってきたと思う。それでもまだパタヤでは退役軍人集会所が設けられている。
Atlantic BarとSabai Dee
セカンドロード沿いの店舗は営業再開が進む。
ここ最近で一気に復活してきた。
ただ、バー関係はちょっと厳しい。
Atlantic Barは健在ながら、この一画は2階部分にバーが並んでいたが、今では中華料理屋に変わっている。
Sabai Deeは、紫色に塗り替えられて営業再開。
なんだか趣味が悪い。
向かい側のSabai Roomは、完全に取り壊された。
美食街市場
ノースパタヤはもともと中国人観光客の多いエリアだ。
ここ10年ほどで一気に中華化が進んだ。
パンデミック前は中国人団体客だらけになっていた。
が、それが逆に災い。
パンデミック中は、中国からの観光客がゼロとなり、ノースパタヤはゴーストタウンとなった。
中国の突然の開国により、中国人が自由にタイへ旅行できるようになった。それが今年頭のことだ。団体旅行も解禁された。
今年中国からタイを訪れた中国人旅行者は5月下旬時点で100万人に到達した。
パンデミック前は、年間1,100万人だったので、まだまだ少ない数字だ。
それでも、もとの母数が桁違いなので、タイ観光業界においては最大勢力である。
ノースパタヤにある中華街というべきSOHO。
ここには、美食街市場ができた。
SOHO Street Food Marketともいう。
昼間はやっていないが、夕方以降は中国人観光客が集まってくる。
昼間に多いのは、ターミナル21内だ。
SOHOの裏手には空き地が広がる。
SOHO Street Food Marketの看板が立ててあるので、ひょっとしてもっと大きくマーケットを拡大する予定なのかもしれない。
このあたりの復活はまだ厳しい。
でも、今年の後半には中国人観光客が爆発するだろうから、そうなれば一気に復活していくはずだ。
セントラルマリーナ
ノースパタヤのショッピングモールであるCentral Marlinaへ。
セカンドロード側の1階部分はおしゃれな空間で、以前はレストランが多かった。
今は中央にバーカウンターがあるだけ。
あとは無料のプレイスポットみたいになっている。
テーブルサッカーゲームが置いてある。
ゴルフチャンレジ。
他には卓球台もあって、若い中国人観光客が遊んでいた。
館内は中国人とタイ人がほとんどだ。
1階にあるフードコートのFOOD PARKへ。
ここでカオソーイが食べたかった。
パンデミック中にカオソーイのブースがなくなったが、ひょっとして復活しているのではと期待。
が、やっぱり何もなかった。
フードコートの客は少ない。中国人が少々といったところ。
営業しているブースも以前の半分ほど。
まだ寂しい。
セントラルマリーナの奥へと進むとビッグCにつながる。
セントラルマリーナ内の店舗はおおむね営業している。
ただ、安い衣料品売り場が増えたような印象だ。
ビッグCのフードコートでラートナー
ビッグC内には小さなフードコートがある。
2階の端っこにあるためちょっとわかりづらい場所。
パタヤカンのビッグCエクストラのフードコートに比べるとかなり小規模だ。
カオソーイの乾麺の気分だったので、同じような乾麺を使ったラートナーを食べよう。ラートナーは餡掛けのことだ。豚肉入りにする。50バーツ。
ラートナーミークロップムーとでもいえば通じると思う。
乾麺ではなく、平べったい米麺(センヤーイ)を使ったラートナーもある。
近くのドリンクコーナーでアイスコーヒーの小サイズを買っておく。25バーツ。
この少々甘ったるいコーヒーが好き。フードコートでしか飲まないけれど、たまに飲みたくなる。
ラートナーが完成。
先に同じものをオーダーしていたタイ人は、チリソースを乾麺の上にたっぷりかけていた。あとは唐辛子もたっぷり。
ちょっと気になるので、少しかけてみる。
ここの乾麺は細いタイプだ。
餡掛けそばというより、麺掛け餡。
その麺にチリソースをかける。
と、これが意外といける。
パリパリの麺と少し甘めの餡とチリソースがばっちり合う。
それにしても、餡がおいしい。
餡ではなくて、中華スープみたいな感じかな。
スープはアツアツで、とろみはそれほど強くない。シャバシャバ。
溶き卵が加えられており、味わいはマイルド。
スープだけでも飲めるほどだ。
随分と昔にこのビッグCフードコートでラートナーを紹介した覚えがあるが、その時のものとは別物だと思う。
このラートナーは、かなりいける。うまい。
最後はスープだけ飲んでしまう。
アイスコーヒー飲んで、スープ飲んで、またアイスコーヒーの繰り返し。
いや、うまかった。
セントラルマリーナのカオソーイにはありつけなかったが、ビッグCのラートナーで満足できた。
アイスコーヒー25バーツ、ラオス50バーツの計75バーツ。約300円の昼食セットとなった。
というわけで、暑い昼間のノースパタヤでは熱々のラートナーを食べると気持ちいい。
ノースパタヤ自体は思った以上に復活が進んでいる。一時期は本当にゴーストタウンで、ほとんど誰も歩いていない時期がずっと続いていた。今では店も再開し、人も増えた。
中国人団体旅行が大挙して押し寄せるようになると、元の姿を取り戻しそうだ。
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