フィリピンの出入国に関する情報を。
まず、2023年4月14日時点でも、フィリピンは水際対策を実施しており、ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書がないと入国できない。
ワクチン接種階回数は日本の3回とは違い、フィリピンは2回でいい。また陰性証明書の検査方式は抗原検査でもいいことになっている。
でも基本は現行の日本の水際対策と同じだ。ワクチン接種証明書あるいは陰性証明書必須という形だ。
出発地の空港でのチェックイン時にワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示がないと搭乗を拒否される。これも日本と同じ。
また、フィリピン入国には、eTravelという情報登録システムでの事前登録とQRコードが必要。これも日本のVisit Japan Webと似ている。
日本のVisit Japan Webは日本到着時の空港では確認されなくなったが、フィリピンでは到着時にQRコードをかざす。
もはや日本よりフィリピンのほうが水際対策は厳しくなっている状態だ。
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フィリピン出入国でeTravel登録必須に
さて、フィリピンに入国する際には、紙のアライバルカードを記入する必要があった。
機内で渡されて記入し、フィリピン入国時のパスポートコントロールで提出していた。
昨年8月のフィリピン入国時には必須だった。
が、この紙のアライバルカードは廃止となる。いや、おそらくもうなくなっているはずだ。
その一方、eTravelの事前登録は必要となっている。
パンデミック中に、ONE HEALTH PASSという事前登録システムができ、その後、eARRIVAL CARDというものに代わり、さらにeTravelへと変更された。
このeTravelに、旅行者情報やワクチン接種歴の情報を入力すれば、QRコードが発行される。
フィリピン到着時にはQRコードをかざせばスムーズに入国できる。
eTravelは、フィリピン入国時に必要なものだ。
これまで、外国人のフィリピン出国時には何の手続きもいらなかった。
フィリピン人はディパーチャーカードを記入する必要があったが、外国人は不要。
が、2023年4月15日以降は、外国人でもあってフィリピン出国時には、eTravelの登録が必要となる。
5月1日以降は、紙での出入国カードの使用は中止する。
つまり、フィリピン入国時と出国時のそれぞれにeTravelを登録しないといけない。
たしかに、登録画面には、外国パスポート保持者でもあって、ArrivalとDepartureの項目を選択するようになっている。
eTravelが登録可能期間
アライバルなら、フィリピン到着予定時刻前72時間以内
ディパーチャーなら、フィリピン出国予定時刻前72時間以内
4月14日時点で登録できるのは、4月18日までとなっている。
フィリピン滞在期間が短ければ、入国と出国の手続きを同じタイミングでできなくもないが、普通は別々のタイミングで登録しないといけないだろう。
フィリピン航空の説明では、フィリピンの感染症対策タスクフォースの指示に沿ったものとのことだ。
フィリピン現地の英字新聞などをチェックしても、たしかに4月15日以降は外国人も含め旅行者全員が出国時のeTravel登録が必要となっている。
でも本当にこれをやるのだろうか。
4月15日には現場で混乱しそう。
これまでどおりに、出国するフィリピン国籍者だけに限定されるような気もする。
とはいえ、登録はしておいたほうが無難だ。
eTravelは、Visit Japan Webと違って、ワクチン接種証明書の画像をアップロードして承認を受ける必要はなく、必要な項目をきちんと入力さえすれば、すぐにQRコードが発行される。
よって空港で登録を求められれば、その場ですぐに登録ができる。
ネット接続できるスマホさえあれば問題ないといえるが。
(4月18日追記)
4月17日に発表があり、外国人は出国時のeTravel登録とQRコードの提示は不要とのこと。フィリピン国籍者は、出発前72時間前から3時間前までに登録する必要がある。
やはり、予想通りの展開となった。
フィリピン出入国と日本帰国
とりあえず現時点の情報をまとめる。
フィリピン入国
・ワクチン接種証明書(ワクチン接種2回)あるいは陰性証明書
・eTravelの入国用QRコード
・紙の入国カードは不要
・税関申告書も不要
フィリピン出国からの日本帰国
・ワクチン接種証明書(ワクチン接種3回)あるいは陰性証明書
・eTravelの出国用QRコード(⇒外国人は不要に)
・Visit Japan Web(必須ではない)
タイは水際対策をすべて撤廃しており、空路入国では出入国カードも提出不要となっている。ワクチン接種証明書も不要、出入国カードも不要、事前登録も不要、税関申告書も不要。何もいらない。
タイと比較すると、フィリピンと日本はまだまだ厳しい。
フィリピンのeTravelは、紙での申告をなくすという方向性のようで、これは日本のVisit Japan Webと同じ方針だ。
現状では水際対策があるので、ワクチン接種証明書など検疫に関する情報を登録するシステムが組み込まれているが、水際対策が撤廃されれば、eTravelからもVisit Japan Webからも検疫事項は撤廃されるだろう。
でもeTravelとVisit Japan Web自体は存続すると。
なるべくデジタルで済ませてしまおうということで。
日本もフィリピンもころころシステムが変更されるのが厄介なところ。落ち着くまではまだ時間がかかりそう。
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