ベトナムで好きな料理はといえばバインミーだ。ベトナム式サンドイッチである。
東南アジアでは、ラオスでもバインミーがある。バインミーとは呼ばずに、カオジーとか呼ぶ。
フランスパンに肉と野菜をはさみ、ちょっと癖のある辛いソースとパクチーを添える。
ベトナムとラオスではソースに違いがあるものの、まあ似たようなもの。
タイでは意外とバインミーやカオジーが見当たらない。ラオス国境近くで売っているのは見かける。
パタヤではダークサイドにあるベトナム料理レストランか、セントラルフェスティバル地下フードコートのベトナム料理コーナーくらい
さて、同じく東南アジアの国であるフィリピン。その中でもかなり特殊な街といえるのがアンヘレスだ。
そのアンヘレスで、バインミーを食べた。
広告
アンヘレスのベトナム料理レストラン、Spice Viet
昨年8月にパタヤからアンヘレスへ旅行した。
その前の6月と7月にベトナムを訪れており、すっかりバインミーにハマっていた。
で、8月のアンヘレス旅行の際に泊まったホテルの近くに、ベトナム料理レストランがあるのを見つけた。
Spice Vietという店名だ。
地図
フレンドシップ方面行きジプニーターミナルの近くだ。
ターミナル前の道路を渡り、ココモススイートホテルへ向かって進み、左手。
看板には、Vietnamese Banh Mi Sandwichと書いてある。バインミーだ。
Beef Pho(ビーフフォー)もある。
アンヘレスでバインミーは珍しいんじゃないかと入店してみた。
小綺麗な店内だ。
メニューにはベトナム料理が並ぶ。
フォーが195ペソ、ビーフシチューが225ペソ、揚げ春巻きが175ペソ、バインミーがチキン140ペソかポーク150ペソ。
1ペソが約2.5円。
フォーが約500円、ポークのバインミーが375円。
セットメニューもある。
洋食とデザート。
ドリンクは、ベトナム式コーヒーが90ペソ。約225円。
ビールも売っている。
コーヒーとバインミーをオーダーした。
バインミーとベトナムコーヒー
まずベトナム式コーヒーだ。
ぽとぽとと落ちてくるのを待つ。
グラスの底にはコンデンスミルクがたっぷりだ。
濃厚なコーヒーとミルクを混ぜると出来上がる。
そしてバインミー。具材は豚肉にした。
野菜がたっぷり。パクチーもしっかり入っている。
ソースは別皿で提供されたので、辛さは自分で調整できる。
きゅうりは苦手なので取り除く、パクチーは特に嫌いではない。あってもなくてもどっちでもいい。とりあえず一旦外しておき、あとで薬味としてつまむことに。カオマンガイの上に乗せられたパクチーと同じ扱いだ。
さて、バインミー。
本場ベトナムのバインミーに比べると、マイルドな味わい。
ソースをたっぷりつけても、ベトナムの屋台でおまかせで味付けしてもらうものより癖が少ない。
そのぶん食べやすい。
個人的にはちょっとパンチが足らなく感じたが、フィリピン的にはこれくらいがいいのかも。
パクチーを入れたほうが風味はアップして、ベトナム料理っぽくはなる。
コーヒーはうまいですな。
店内禁煙で、外のテラス席は喫煙可能。
食後はテラスでストロングなコーヒーとタバコを味わえる。
ファランとアンヘレス・パタヤ論議
ちなみに、入店時は客がゼロで、あとからファランが一人やって来た。
フォークを使ってフォーをおいしそうに一気に食べていた。
フォーもいいかも。夜に飲み歩いて二日酔いになりがちなアンヘレスでは、フォーのような麺料理が胃にやさしい。
フォーを食べ終わったファランが話しかけてきた。
アンヘレス歴は15年だか20年くらいあるそうだ。
かなり詳しい。
プリメタ地区のバーの情報にも精通していた。
そして、アンヘレス、特にウォーキングストリートの物価上昇を嘆いていた。
たしかにこの10年で高くなったよなあ。
初めてアンヘレスを訪れてから10数年が経過した。
こちらがパタヤ住んでいることを伝えると、当然のようにパタヤにも詳しいファラン氏。
アンヘレスとパタヤの両方に通っているファランは多い。まあ日本人も同じだけど。
パタヤも高くなったとこれまた嘆くファラン。
パタヤもこの10年で高騰した。これも時代の流れか。
まあ嘆いてばかりもいられないが。
と、バインミーの味を聞かれたので、うんまあおいしいよと答えておく。
フォーを食べ終えたばかりのファランは、追加でバインミーをオーダー。
いや、どんだけ食べんねん。
昼から食欲旺盛なファランだ。
このバイタリティには勝てない。
というわけで、会計はバインミーとコーヒーで合計240ペソ。約600円。
ホーチミンの観光地にある屋台のバインミーが180円くらいで、街中のカフェのコーヒーが130円ほど。あわせて300円ちょっと。
さすがにベトナムの2倍ほどの価格となる。
でも、アンヘレスでバインミーとベトナムコーヒーは貴重。
この店、実際に利用したのが2022年8月。
現在も営業を続けているかはわからない。昨年12月までの営業は確認できたが。
次回のアンヘレス訪問時に健在であれば、また利用してもいいかな。次はフォーを食べよう。
広告