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日本帰国情報

日本水際対策強化初日、中国からの空港検査陽性者が激増

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12月30日午前0時より、日本は水際対策を強化した。
中国からの直行便での到着者全員と、過去7日間に中国滞在歴のある到着者は、到着空港で検査を受けなくてはいけない。
検査陽性結果が出た際は、検疫所が用意する施設で、原則7日間の隔離療養が求められる。つまりは強制隔離だ。
さて、実際にどれだけの中国からの旅行者が空港検査で陽性となったのだろうか。
厚生労働省発表の数字は衝撃的だった。

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空港検疫初日

昨日30日午後には、各メディアが空港検疫の様子を報道した。
中国からの到着者専用レーンが設置されて、全員検査へ向かう形が取られていた。
検査方式は、PCR検査ではなく、唾液採取による抗原検査とのこと。
メディアはそこまで詳しく報じていないが、以前から空港検疫で採用されいる抗原定量検査であろう。簡易キットを用いた迅速抗原検査ではないようだ。
2021年に実際に空港検疫で体験したが、検査結果が出るまでは、1時間くらい待つ必要があった。

関空では、電光掲示板に数字が表示され、検査結果を通知される仕組みだった。

さて、厚生労働省では、空港検疫の結果について毎日資料を発表している。

これは12月の一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00410.html

検疫事例の12月31日をチェックする。
すると、以下のような資料が表示される。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30111.html

海外から空港に到着した乗客で、検疫により新型コロナウイルスの患者14名、無症状病原体保有者78名が報告されました。
と、なっている。

行動歴には、ずらりと中国の文字が並ぶ。これは過去7日以内の滞在先が中国であることを示している。中国からの直行便到着者が大半とみていいだろう。(中には経由便で来た人もいるかもしれないが出発地は中国)
検査陽性者合計92人のうち、中国からの入国が90人だ。
他の2人は、ウズベキスタンからが1人とベトナムからが1人。

水際対策強化前はどうか。
12月29日は4人、12月28日は2人となっている。
ほとんどが発熱や咳などの症状があり、おそらくは空港での検査を要請されたものとみられる。

水際対策強化前日は4人で、強化当日は92人。
中国からの到着者全員への検査のため、無症状を含めた陽性者が多くなるは当然としても、ものすごい増加率だ。

ただ、検体母数がまだ公表されず、陽性率は不明。
先日のイタリアからの発表では、中国から到着したフライト2便の乗客を検査したところ、陽性率は約50%だったとのこと。

また、空港検査では国籍は明らかにされていない。中国からのフライトでも必ずしも全員が中国人とはかぎらない。この時期は日本人駐在員とその家族のの一時帰国も多いだろう。

空港検査で検出された者は、有症状だと7日間隔離、無症状だと5日間隔離となる。
日本の検疫強化初日だけで92人が隔離施設行きとなった。
症状が重い人をのぞき、ほとんど人は隔離用ホテルを使うものと思われる。
部屋代、食事代、診察費などはすべて日本政府が負担となるはずだ。
症状が重くて入院する必要があっても、原則日本政府負担となるだろう。
たとえ中国人旅行者であっても費用は無料だ。つまり日本人が収めた税金でまかなわれる。
感染したまま日本に来れば、無料で宿泊と食事と治療が可能となる理屈だ。
ただ、無症状の人でも最低5日間は部屋に閉じ込められるわけで、誰も望まないだろうが。

なお、日本国内の新規感染は12月31日発表で106,412人。
10万人の大海の中に、92人が加わっても、大して影響がないという理屈も成り立つかもしれない。

心配されるのは新しい変異株の流入だ。

日本以外の国も入国規制強化を打ち出している。
台湾、韓国、インド、アメリカ、イタリア、スペイン、イギリス、フランスなどなど。

年明け1月8日に中国は出入国をオープンにする。
どれだけの中国旅行者が世界に、そして日本に向かうかはまだ不透明。
規制強化する国がさらに増えていくかもしれない。
事態はまだまだ流動的だ。

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