パタヤ沈没日記9
沈没日記が少しディレイしていますが、すっ飛ばして、大みそかの様子を書きます。
月よりの使者が訪れていて不機嫌になっているカラオケ嬢だが、大みそかはアパートの住人や近所のバーの人たちと宴会をするから会いに来てほしいとの連絡が入った。
わたしの予定では、なじみのバービアのパーティに参加してから、最後にカラオケ嬢を迎えに行こうかと考えていたが、この調子ではまた拘束されそうな気がする。
ブッカオ市場でお買い物
夜7時頃に合流を果たして、まず連れて行かれたのがブッカオの常設市場。
友人たちにコンファーク(プレゼント)を買いたいという。
支払いはもちろんわたしだ。いやいや、プレゼントなんて自腹で払わないと意味ないだろ。
カバンや置き時計やらを買わされました。
年明け早々にイサーンの実家へ帰郷予定なので、家族へのコンファークもほしいとおねだりするカラオケ嬢。
弟向けにニセのGショックなんかも買わされました。
さらにはカラオケ嬢へのプレゼントでピアスなども購入。
トータル1000バーツほどの出費。
うーん、つらい。
カウントダウン宴会
その後、アパートへ移動して、ゆるやかに宴会開始。
ローカルなタイ人にとっては、大みそかはそれほど重要なイベントではない、と思う。
欧米人向けのスポットや、タイの若者が集まるスポットでは盛大に催し物が開かれているが、ローカルエリアだとたんたんといつものような酒盛りをするだけだ。
食事は、食堂のおばさんがカノムジンを用意してくれていた。
軽く腹ごしらえ。
あと、近所のバーでは、豚の丸焼きを提供。
おすそ分けしてもらい、がっつり食べる。
これがうまいんだよねえ。
あと、作りおきのマッサマンカレーも登場。チキンとじゃがいもうまし。
というわけで食事代はタダとなった。
酒はビールが基本だが、タイ人の飛び道具が登場。
ヤードーン
薬膳酒のようなもので、滋養強壮にいいらしいが、強烈な味とアルコールである。
1本120バーツという激安プライス。
電話一本でデリバリーしてくれる。
ヤードーンをショットグラスに注いで、みんなで順番にあおっていく。
これがタイ人スタイル。
たまに、アパート関係者の女性と懇意にしているファランが宴会に参加しにくる。
もちろん、容赦なくヤードーンの洗礼を浴びせるのだ。
白い顔を真っ赤に上気させるファランがおもしろい。
すっかり酔いのまわったカラオケ嬢は上機嫌。
わたしにディープなキスをしてから、「ハッピーニューイヤー」と告げて、むりやりヤードーンを飲ませてくる。
うれしいけど、やめてくれ~
ビールとヤードーンをしこたま飲んだが、酒代はせいぜい600バーツほどで済んだ。
ローカル宴会は安上がりでいいよね。
おっと、いつの間にか、深夜0時。
すでにあちこちで花火が上がっているが、よりいっそう激しくなってきた。
爆竹の破裂音も聞こえてくる。
カラオケ嬢は面倒臭がって、花火も爆竹も興味がないようなので、わたし一人で宴会を抜け出し、ソイLKメトロ周辺まで出かけてみた。
LKメトロは意外と混雑していないなあ。
ZEROの前あたりで、爆竹炸裂。
ソイハニーインの中ではもっと爆竹が派手に炸裂している。
あたり一面、煙だらけ。
ちょっとした災害現場だ。
ビーチロードやソイ7、ウォーキングストリートはさぞおそろしいことになっているだろうなあ。
できれば、もっとちゃんと花火が見たかった。
というわけで、意外とあっさりと宴会は終了。深夜1時頃だった。
一緒に部屋へ戻ると、カラオケ嬢は「プアットフア(頭が痛い)」と言いながら、ベッドに倒れ込む。
もうそろそろ月光仮面が帰る頃だから、ニューイヤーブンブンしたいところだが、これでは無理だ。
第一、わたしもヤードーンのせいで、かなり酔っ払っている。
頭が痛いと泣いている彼女を抱きしめながら就寝。
ああ、結局、バービアのパーティに行けなかったなあ。
スプレーとガディアムとクラッカーで遊びたかったなあ。
まあ、とりあえず、カラオケ嬢と一緒に抱き合って新年を迎えられたから良しとするか。
ちなみに、この後、わたしの体調が急変。
腹がきりきりと痛い。
これは、何か食べ物にあたったやつだ。
過去の経験上間違いない。
幸いにもそれほどひどい痛みではない。
軽い下痢程度。
買い置きしてあった、イモジウムと整腸剤を飲んだら、マシになった。
カノムジンか豚の丸焼きかマッサマンカレーかヤードーンのどれかに当たったことになる。
これを書いている今も、あまり体調がよくない。
新年早々ついてないや。
まあ、楽しくやりましょう。
なにはともあれ、サワディーピーマイ!