沈没日記41
パタヤ沈没日記としては時系列的に後先となるが、特に夜遊びネタでも何でもないんで、先にアップしておきます。
おとつい、マカブーチャの禁酒日の話。
本来、とあるゴーゴーバーで誘いを受けて、集団でタンブン旅行に出かける予定だった。
(タンブンとは、功徳を積むこと。一般的にはお寺へお参りすることと考えておけばいい。英語ではmaking meritとか呼ぶ。)
場所は、チャンタブリーの山の上にあるお寺。名前は忘れたが、タイ人の間では、けっこう有名なところ。
大型バスをチャーターして、みんなで移動するという。
メンバーは、ゴーゴーバー関係者で、もちろんゴーゴー嬢が多数参加。男も少々。
なんとも楽しそうなタンブン遠足になりそうな予感がしたが、わたしを誘ってくれたゴーゴー嬢が当日になってドタキャン。
待ち合わせ場所までバイクで行ったのに…
さっさと連絡してくれよ、まったく。
朝のワットチャイモンコン
まあいいかと、一人でパタヤタイにあるワットチャイモンコンへ。
通称、ワットチャイ。
まだ午前9時過ぎだったが、そこそこ人が集まっている。
本堂に入りきれない人が少し溢れていた。
が、夕方以降の猛烈なラッシュを考えれば、楽なもの。
ワットチャイでタンブンしたいと考えている人は、午前中が狙い目ですよ。
わたしは、本堂には入らず、外で軽くお祈りするだけで済ませました。
ホームパーティ
夕方からまた出かける。
なじみのバービアのファランボスとママさん夫婦から、ホームパーティをやるから遊びにおいでと誘われていたのだ。
サードロードとスクンビットの間くらいにある住宅街の一角だった。
一軒家の前に、バーベキューコンロを並べて串刺し肉を焼く。
ファランボスはオーストラリア人。この手のバーベキューはお得意のようで、肉を沢山用意してくれていた。
参加メンバーは、基本的にバービアの従業員たち。バービア嬢たちの慰労会を兼ねているみたい。
働いているバービア嬢たちは全員参加してましたね。えらい。
あと、わたしのような常連客。
近所に住んでいるという老ファラン夫婦も参加していた。
招待客の中で日本人はわたしだけ。
基本的にファランワールドです。
あらかじめ買い込んでおいた酒も出てきた。別に販売提供しているわけではないので、禁酒日でも問題ないみたい。
すべてママさんとボスのおごり。ありがたい話です。
鶏肉、豚肉、エビ、キノコ、かぼちゃなど。
もうもうと焼きあがっております。
骨付き豚肉がうまい。
パンやクラッカーなんかも完備。
ファランスタイルですな。
でも、バービア嬢たちは、ファランバーベキューよりも、イサーン料理のほうがやっぱり好き。
通りかかったイサーン屋台から大量のソムタムを購入しておりました。
こちらが、タイ人ブース。
ファランは立食あるいはイスにすわって食べるスタイルだが、タイ人はもちろんゴザを敷いて車座になっている。
体の大きなファランはあぐらがかけないよねえとタイ人が笑っていた。
日本人のわたしに対しても同じようなことを聞いてくるが、日本人にはこれが落ち着くスタイル。
ゴザの上でみんなで輪になってソムタムをつつくのもいいもんです。
ファランたちはファラン同士で英語で会話してくることが多いかな。
バービア嬢たちは、たまにファランと乾杯しつつ、ガールズトークに花を咲かせていた。
まあ、わたしはどっちつかずの中途半端な立ち位置。
英語もそれなり、タイ語もそれなりに話せるが、どちらもネイティブにはほど遠い。
文化的には、同じアジアということでタイに近いのだろうが、ものの考え方なんかは欧米流になっているだろうし。
ファランと会話することもあるけど、基本はタイ人ブースでまったりしていた。やっぱりタイ人相手のほうが落ち着くなあ。
あ、こいつも登場しました。
いまだにパタヤでは販売提供が禁止されているが、個人利用なんで問題ないでしょう。
カードゲームで盛り上がる
そのうち、ゲームがはじまる。
まずは、黒ひげ危機一発ゲーム。
オリジナルの日本製ではなくて、MADE IN CHINA。
英語名は、「PIRATE BARREL」と書いてある。海賊の樽か。
黒ひげを飛び上がらせたものが勝利というルール。
勝者は、参加費を総取り。
一人のファランがついていて、連戦連勝。
儲かった儲かったと笑っている。
そこそこ盛り上がる。
バービアにも置けばいいのに。
そして、バービア嬢たちが何やらこそこそ密談している。
家の中でゲームをするぞと言っている。
表ではまずいとか何とか。
で、わたしも家の中へ。
ファランボスとママさんの自宅の居間に座布団を一枚置く。
そのまわりを取り囲むタイ人たち。
座布団の上には、トランプカード。
もうおわかりですね、カードゲームです。
ゲームというより、タイスタイルのおいちょかぶ。
過去の沈没日記でも何度か取り上げたことのあるゲーム。
タイ人はこれが大好き。
ちょっと酒が進んできたり、興が乗ってくると、すぐにトランプを取り出して、ゲームをはじめてしまう。
親と子の勝負で、8ないし9を作ったら勝ちとなる。
おいちょかぶと一緒で、役によっては得点が倍になってり3倍になったりもする。
参加費は自由に決められます。
あくまで参加費ですよ、ギャンブルではありません。
それにしても、タイ人は熱くなるなあ。
もうみんな夢中だよ。
たまにファランがのぞきに来て、ルールもわからぬまま参加している。
基本的には、最初に配られた2枚の手札の下一桁の合計が4ないし5以下なら、もう一枚引く。
基準はこれだけ。
(絵札はゼロ、エースは1として数える。)
あとは、親との勝負なんで、子としては特に何も考える必要はない。
配当も親がきちんとやってくれる。
ルールを知らなくてもゲームに参加可能。
わたしも、細かい役やルールはよくわからない。
同じマークで9をつくったら2倍とか、3枚引いてポーカーでいうところのストレートになったりスリーカードになったりしたら3倍とか、そんな役がある。
日本人には、おいちょかぶやシッピンで多少の馴染みがあるんで、とっつき安いけど、ファランにはちょっとむずかしいようだ。
ブラックジャックと勘違いしているファランが多い。
というわけで、タイ人&日本人でゲームは白熱。
参加費のなくなったバービア嬢はわたしにカネを貸してくれと無心してくる始末。
明日必ず返せよと、100バーツ貸してあげた。
今回は仲間内の遊びで参加費が安い設定だからいいけど、酒も入って気分が高揚してきたタイ人なら見境がなくなって、参加費も高騰。あげくのはてには大借金となりかねない。
なるほど、タイ人のカードゲーム好きの一端が垣間見えた。
ギャンブルで身を滅ぼすタイ人が多いのも納得。
ちなみに、わたしは参加費として200バーツがなくなりました。
そうそうタイ人には勝てませんな。
夜のワットチャイタンブン
夜9時頃。
パーティに参加している19歳バービア嬢とタンブンへ出かけることにした。
まだ田舎からパタヤに出てきて2ヶ月ほどの新人嬢。
パタヤでのタンブンは未経験。
ママさんからの命令で、わたしがワットチャイまで連れて行くことになった。
バイク二人乗り。
彼女は19歳なんで、肌はピチピチしている。
と同時にムチムチしている。
腕や足は、確実にわたしより太い。たぶん、胴回りも太い。
バイクが重いよ。
サードロードもパタヤタイも大渋滞。
ワットチャイは人も車もいっぱいで駐輪できず。向かい側の小学校の校庭が駐車場と開放されていて、その端っこがバイク置き場となっていた。
ワットチャイ境内はすごい人出。
露店も多数。
日本の縁日と一緒で、単純にうきうきする。
人が多いのはちょっとしんどいけど。
ウィエンティアン
さて、タンブンだ。
本堂へは入らず、本堂のまわりをぐるりと周回する儀式にしておく。
タイ人に教えてもらったところ、ウィエンティアンと呼ぶそうだ。
最初何度聞いてもラオスの首都のビエンチャンとしか聞こえなかった。
ウィエンティアンです、お間違いないように。
わたしはこれが何度目かのウィエンティアンとなる。(名称は初めて知ったけど)
19歳バービア嬢に、ワットチャイでの流れを教える。
外国人が教えるのも変な話だが、パタヤにかぎっていえば、わたしのほうが慣れているんでしょうがない。
まあ、あとはタイ人が勝手知ったるタンブンである。
バービア嬢の先導でウィエンティアン開始。
まず、入口付近に置いてある、お供え一式をもらう。料金は決まっていない。あくまで気持ちの問題。1人20バーツから100バーツの間で。
3本の線香と1本のろうそくに火を灯す。お供え用の花も添えて、手で挟んで持つ。
お祈りしながら、祠のまわりを右回りで3周する。
これがウィエンティアン。
溶けた蝋が足の甲の上に落ちてきて、熱い。
床にもたくさん蝋が落ちている。
本来は裸足で行うものだろうが、靴を履いているタイ人も多い。
ゆっくりと3周しましょう。
最後は、ろうそくと線香と花をお供えして、ウィエンティアンおしまい。
いいことがありますように。
その後、19歳バービア嬢とワットチャイ境内の露店をひやかして歩く。
これぞタンブンデートと言いたいところだが、せめてこの子があと15kg痩せていたらなあ。
が、ゴーゴー嬢とのタンブン遠足をドタキャンされた分際で、贅沢の言い過ぎってものだ。
付き合ってもらえるだけでも感謝しないと。
米のお菓子をお土産に買ってあげて、タンブンデート終了。
その後は、ウォーキングストリートへ遊びに行くのであった。
⇒意外と営業店舗多し。昨晩、禁酒日のウォーキングストリート、ゴーゴーバーの様子。
これがわたしの禁酒日の過ごし方でした。
のんびりしているようで意外と忙しい一日だったかな。
バービアのママさん、ファランボス、ファラン常連客たち、バービア嬢たちのみなさん、ありがとうございました。
タイではたぶん売っていない。バービアへのお土産にどうぞ。意外と受けるかもね。