タイでは2022年年6月1日よりナイトライフ娯楽施設の再開が認められる。
ブルーゾーンとグリーンゾーンに限定されるが、バンコクやパタヤやプーケットやチェンマイといった観光地はすべてオープンだ。
昨年12月より、バーやパブといった飲み屋系は、レストランという名目での営業再開が許可されていた。
実質的に営業再開できずにいた施設はMPくらいなものだった。
そのMPもついに6月1日からは営業再開が可能となる。
パタヤのMP概況
MPとはマッサージパーラーの略称。
いわゆるお風呂屋さんである。
一昔前の役所用語でいうところの個室付き特殊浴場のことだ。
パタヤにはMPがいくつかある。
HONEY1、HONEY2、HONEY3、サバイディー、サバイルーム、ラスプーチン、PPボディマッサージだ。
以前はスクンビット通り沿いなどもあったが、パンデミック前にはクローズしている。
2022年3月以降、MPが営業可能な時期はあったものの、多くが閉鎖されたまま。
中には、HONEY2のように一時期営業再開していた店もある。
が、再開したところで、観光客がいない状況では、客は入らない。
営業しても無駄と、またすぐに閉鎖してしまった。
ツリータウンにあるようなバービアは営業すれば客がたくさん集まる。
短期観光客がおらずとも、長期滞在ファランは多い。
彼らはバービアには行くが、MPには行かない。
パタヤのMPの主要顧客は、店によって傾向が異なるが、インド、アラブ、日本、韓国などだ。
あとはタイ人も利用する。
そして長い閉鎖の時を経て、タイは開国した。
すると、外国人観光客が戻りつつある。
6月1日にはついに娯楽施設再開許可が出た。
はたしてMPは再開するのか。
再開前夜とも言うべき状況を少し見てきた。
PPボディマッサージ
まずは、ソイPP(サードロードソイ21)にあるPPボディマッサージへ。
ここは、この2年以上ずっと閉鎖されたままだった。
大きな看板はシートで覆い隠されていた。
が、6月1日からの娯楽施設再開決定を受けて、ついにシートが外された。
正面のドアが明けられて、中ではなにやら準備中。
いよいよ再開しような雰囲気だ。
長い閉鎖期間中、PPの敷地は、週末になると向かい側にあるHotel Amber の臨時駐車場として活用されていた。
娯楽施設再開命令が出たのは昨年4月10日だった。それ以来MPは再開できてない。
それ以前のMPが営業可能な時期であっても、PPは営業せず。
再開したところで、メイン顧客であるインド・アラブ系の観光客がいない状況では営業しても無駄だ。
現在タイを訪れている外国人観光客の最大勢力はインド人だ。
ぶっちぎりでインド人観光客が多い。
パタヤでも日に日にインド人が増えている。
アラブ系の観光客も多い。
以前は少なかったツリータウンやらサードロード付近でもインド人やアラブ人が増えている。
PP周辺でもインド人グループを見かける。
この状況であれば、インド・アラブ客を目当てにしているPPマッサージは営業再開してもやっていけそうだ。
オープン時期はまだ不明。
6月1日にオープンできるかどうか。
HONEY1
続いては、ソイハニーにあるHONEY1へ。
ソイハニーに面した側の入り口の上に設置された看板はシートで隠されている。
ドアは閉じてある。でも中は電気がついているようだ。人の気配もする。
正面側にまわると、でかでかと看板。
さらに入り口付近には関係者らしき男たちが数人見張っている。
入り口前の駐車場には、ソンテウやらバイタクやらが待機。
インド人グループが続々と運ばれてくる。
さらには、満足げな表情のインド人グループが引き上げて行くではないか。
これは確実にやっているな。
6月1日を待たずして、隠密かつ堂々と営業再開しているようだ。
フライング復活である。
HONEYグループというか、MPの特徴でもあるが、バイタクやソンテウのドライバーがインド人やアラブ人のグループに声かけて店まで連れてくる。
そうするとドライバーにマージンが入る。
また、インド人たちも単独ではなかなか行けないが、ドライバーに連行されると喜んでついていく。
店もドライバーも儲かり、客も嬉しい。
実際にはドライバーへのマージン分が加算されて、相場より高く請求されることになるのだが、ハッピーエンディングならば文句あるまい。
そんなパタヤのMP日常風景がいよいよ戻ってきた。
あまり近くには寄りたくないが、はたから見ていると、すごく微笑ましい。
パタヤ経済のことを鑑みれば、MP復活は素直に喜ばしいことだ。
ノースパタヤのMPは?
まだノースパタヤの状況は見ていない。
ノースパタヤには、HONEY2、サバイグループ2店、ラスプーチンがある。
サバイルームはすでに売却済みとなったようだ。
次に何ができるのかは不明。
あとの店も再開はまだ厳しいかもしれない。
ノースパタヤはエリア全体が過疎化している。
中国人観光客に特化したエリアとなっていたのが仇になった。
中国人団体客がゼロになり、早2年以上。
ノースパタヤはゴーストタウンとなっている。
LKメトロやツリータウンがいち早く回復し、むしろパンデミック前よりも盛り上がっている状況とは正反対だ。
この状況でノースパタヤのMPの再開はまだ厳しいとえる。
でも、HONEY2あたりはまたがんばって再開するかもしれない。
近く様子を見に行くつもりだ。
なお、サウスパタヤにはHONEY3という巨大店がある。
こちらはたぶん営業再開すると思われる。
まとめ
日本人にとって、パタヤの夜遊びでMPは主要の地位を占めていない。
やはりウォーキングストリートやLKメトロがメインで、あとはバービアとなる。
バンコクと違い、パタヤのMP内のラインナップも日本人向けとは、おおよそいい難い。
MPの利用価値はそこまで高くない。
でもパタヤにもMPは欠かせない。
いろんな幅のある遊びこそがパタヤだ。
MPの復活に期待しよう。