タイ隔離なし入国制度のTest&Goについていくつか新しい動きが出ている。
現在は空路限定とされているTest&Goを陸路と海路にも適用。
また、滞在5日目の2回目PCR検査をATKに変更する提案がなされる。
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Test&Goの陸路海路拡大
まず、今週頭のCCSA会見にて、マレーシアとのトラベルバブル開始というタイ政府の方針に基づいて、タイ南部の陸路国境チェックポイントを再開する計画があると発表された。
3月に国境再開できるように、首相がCCSAと観光スポーツ省に準備を命じたという。
再開する国境は、ソンクラー、ヤラー、ナラティワート、サトゥンの4箇所だ。
マレーシアからタイへの入国方法は、Test&Goが利用可能。
空路入国と同じ規則を用いて、到着時ならびに滞在5日目のPCR検査が必要なる。
マレーシアとの陸路国境を開くことにより、タイ南部の経済と観光を促進する狙いがある。
続いて、ラオスとの陸路国境再開と、海路でのTest&Go入国を認めるようCCSAでは検討中だという。
ノンカイにあるラオスとのチェックポイントを再オープンし、Test&Goを使ってラオスから友好橋を渡ってタイに陸路入国できるようにする。
ノンカイ国境については、昨年12月24日に再開する予定だったが、オミクロン株感染拡大にともない、計画は中止された。
マレーシアとの陸路国境とともにノンカイも再開される可能性が出てきた。
海路でのTest&Go適用については、ヨットやクルーズ船でのTest&Goタイ入国が認められるとのことだが、どの港で入国可能といった詳しい情報は出ていない。
2回のPCR検査が必要なのは空路入国と変わらない。1回目は検査担当者が船に乗り込んで検査し、2回目は病院で検査するとのことだ。
参照:https://www.nationthailand.com/in-focus/40012512
Test&Go2回目PCR検査をAKTへ
今年2月1日から再開されたTest&Goでは、到着日のほかに滞在5日目にもPCR検査が求められるようになった。
PCR検査を含めたホテル予約が必要だ。
これが、タイを訪問したいと考えている旅行者を躊躇させる原因となっていると、観光業界からは反発の声が大きい。
昨年11月1日の最初のTest&Goでは、到着時検査はPCRで、滞在5-6日目の検査はセルフATKでよかった。
迅速抗原検査キットを渡されて、自分で検査して、報告するだけの簡単なシステムだった。
昨年のオミクロン株感染拡大により、2回目の検査は、ATKからPCRへと変更された。
ピパット観光スポーツ大臣は、この2回目のPCR検査義務を撤廃し、ATK検査とする案をCCSAに提出すると発表した。
次回のCCSA会議は来週23日に開催予定だ。
もしもこの提案が承認されれば、新しいTest&Go規則は3月から適用になるだろうとピパット大臣。
到着時のすべてのPCR検査を廃止する計画は、Covid-19がエンデミック(風土病)になったと国が公式に宣言すれば、実施されるだろうとも大臣は語っている。
2回目のPCR検査がATKへと変更されれば、昨年11月開始時のTest&Goと同じ方式となる。
もし決定すれば、現行では事前予約が必須の滞在5日目ホテルが不要となるかもしれない。
現在の方式だと、2回目のPCR検査とホテル代で3,500から4,000バーツほどかかる。この負担がなくなれば、タイ入国のハードルはかなり下がる。
タイランドパス申請のための書類準備の手間も軽減される。
ピパット大臣による提案がそのままCCSA会議にて承認されるかはわからない。
あくまで提案予定という段階にすぎない。
期待5分の1くらいで結果を待つのがよさそうだ。
まとめ
日本は3月に水際対策を大幅に緩和することが首相により決断されている。
ブースター接種を条件に、待機期間が短縮あるいは免除となる。
関連記事:首相会見より:日本入国時の待機期間は原則3日に短縮、ブースター接種で待機不要に
タイでは3月から入国制限が緩くなるかもしれない。
おそらく一部の陸路国境は再開し、海路での入国は認められるようになるだろう。
Test&Goの規則が変更され、2回目検査がATKとなれば、旅行者には嬉しい知らせだ。
来週のCCSA会議に注目したい。
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