7月15日に開始されたサムイプラスによるタイ開国パイロットプロジェクト。
ワクチン接種済外国人観光客は14日間強制隔離免除でタイに入国できる。
だが、同じパイロットプロジェクトであるプーケットサンドボックスに比べるとはるかに厳しい制限が課されており、利用者は少ない。
その少ない利用者の中には日本人も含まれている。
さらに貴重なことに、日本人による体験レポートも報告されている。
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サムイプラス利用者日本人は11人
9月6日のサムイプラス利用者データ
7月15日から9月6日まで
サムイプラスを利用してサムイ島に到着した旅行者は累計で621人。
7+7エクステンションによって、プーケットからサムイ島を訪れたのが累計49人。
プーケットサンドボックスで14日滞在を終えてからサムイ島を訪れたのが累計388人。
サムイプラス利用者621人のうち到着後の検査で陽性が確認されたのは4人。
参考までにプーケットサンドボックスは開始2ヶ月の利用者は2万人以上。
サムイプラスは1ヶ月半で600人程度。
サムイプラス利用者の国籍別トップ10
1.フランス117人
2.ドイツ96人
3.イギリス95人
4.アメリカ34人
5.オランダ32人
6.イタリア22人
7.スイス19人
8.ポーランド14人
9.香港13人
10.日本11人
日本はぎりぎり10位にランクイン。
11人いる!
日本人旅行者レポート
TAT(タイ国政府観光庁)日本支部ホームページにて、サムイプラスを利用した日本人旅行者のサムイ島滞在レポートを紹介している。
⇒https://www.thailandtravel.or.jp/news/92314/
7月15日に「プーケット・サンドボックス」に続くタイ政府の試験的な観光再開計画としてスタートした「サムイ・プラス」を利用して、日本人で初めてサムイ島に滞在された方が、出発から帰国までをブログにUPされています。
とのことで、出発準備変から帰国ビックリ編まで内容盛りだくさん。
なんと5泊6日という短期旅行となっている。
貴重な日本人によるレポートだ。
興味がある人は、詳しくは上掲記事内リンク先でどうぞ。
補足情報と感想をこちらから少々。
サムイプラス滞在基本ルール
・到着時に検査し、結果が判明するまではホテル部屋内で待機
・1-3日目はホテルから外出不可で、ホテル内施設は利用可能
・4-7日目はホテル外出可能だがシールドルートでの移動に限定される
・8-14日目はサムイ島内の行動は自由、またパンガン島とタオ島へ移動できる
3回のPCR検査を実施し、最終的に陰性であり、滞在14日を過ぎれば、タイ国内を自由に移動できるようになる。
それまでサムイ・パンガン・タオ島エリア内にとどまっておく必要がある。
日本人利用者の方は5泊6日の短期旅行。
まず、現在の情勢下でタイ短期旅行を決行されたことは素直にすごいと思う。
プーケットサンドボックスの規則が明らかになってから、当サイトでは何度もこう言ってきた。
「日本からタイへの観光目的での隔離無し短期旅行は可能である」
と。
ビザも不要だ。
が、あくまでルール上の話。
凄まじく高いハードルがあって、実行は困難を極める。
本当に実行する人がいるとは驚きだ。
しかもプーケットサンドボックスではなく、制限がより厳しいサムイプラスでの短期旅行だ。
緊急の商談や面会といったビジネス目的でなく、タイに長期滞在するための強制隔離回避のためでもなく、サムイプラスがどんなものか知りたかった純粋な動機だという。
5泊で滞在が終わっているが、到着からホテル内滞在の様子はよくわかる。
4日目にはホテル外出が可能となったが、ツアーを予約するのが必須で、結局ホテルから一歩も外に出ることなく滞在を終えたそうだ。
サムイプラス滞在ルールでは、8日目以降は行動が自由化される。
プーケットサンドボックスでは到着時検査で陰性が判明すれば行動が自由となる。
日本帰国編も含めて、かなり興味深いレポートだと思う。
今、日本からタイへ旅行するとこうなるんだという格好のお見本だ。
ただ、タイから日本に帰国する際に3日間のホテル隔離があるのを知らなかったのは事前情報収集不足かなとも思う。
事前準備と事前情報収集が大事だ。
と同時に、情報を集めれば集めるほど、あまりのハードルの高さを知り、旅行を断念する気になるだろうけど。
逆に行き当たりばったりで飛び出すほどの気概がないと旅行できないと言えるかもしれない。
サンドボックスとシールドルートとパタヤムーブオン
サムイプラスは滞在4日目以降にシールドルートモデルを採用している。
ホテルの外へ出るには事前手配したツアーに参加する必要がある。
プーケットではサンドボックスモデルで、ホテルからの外出は自由だ。
これがサムイプラスとプーケットサンドボックスの大きな違い。
10月1日開始予定となっているパタヤムーブオンでは、まだ正式決定はしていないが、シールドルートモデルを採用するとみられる。
サムイプラスと同じく、最初の3日間はホテル敷地内のみ滞在可能で、4日目以降はシールドルートでの移動が認められる。
ツアーに参加して、ガイド先導のもとに特定のルートで特定の施設のみ訪問可能だ。
パタヤ開放でパタヤ旅行をしてみたいと考えている人は、サムイプラス利用レポートが参考になるはずだ。
ちなみに、サムイプラスは、あまりの利用者の少なさもあり、10月1日からはサンドボックス化する予定となっている。
関連記事:サムイプラスは10月1日からサムイサンドボックスへ。隔離無し入国が可能に。
つまりサムイサンドボックスだ。
プーケットサンドボックスと同じく、到着時の検査で陰性ならば外出は自由となる。事前のツアー予約も不要。開放エリア内であれば、好きなルートで好きな店に入ることができる。
まとめ
日本からタイへの隔離無し短期観光旅行が実践可能だということが証明された。
でもとてつもなく高いハードルが待ち構えている。
一週間以内の旅行期間なら、サムイプラスではホテルの外に出ることすらままならない。
帰国してからは3日間のホテル隔離と11日間の自宅待機が待つ。違反すれば指名公表などの罰則が与えられかねない。
これが今の日本からタイへの短期旅行の実情だ。
10月以降にパタヤやバンコクなどタイ開国が実現しても、日本からの短期旅行はまだまだ厳しい。
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