8月27日に大洪水に見舞われたばかりのパタヤ。
9月8日はまたしても大洪水となった。
洪水明けのパタヤの様子を見てきた
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夜中の豪雨と停電
ここ最近は雨続きのパタヤ。
9月7日の夜に本格的に雨が降り出した。かなりの豪雨で、水はけの悪い道は一気に冠水した。
すでに夜間外出禁止の時間帯だったし、別に気にしなかった。
じきに雨は小康状態となり、冠水もおさまった。
日付が変わってから、またもや豪雨となった。
なにやら近所で爆発音がしたと思いきや、コンドミニアムは停電となった。
まあ、パタヤではよくあること。
大雨や落雷で頻繁に停電する。
雨の勢いは衰えない。凄まじい雨だ。
しかも長い。なかなかやまない。
またもや冠水となった。
さっきよりもひどい水かさだ。
窓から見下ろしてみると、電線修理の車が立ち往生していた。
これはパタヤ各地で停電しているだろうな。でも修理もできないと。
朝方になってようやく電気は復旧。
でも雨はまだ降り続いたまま。
空が明るくなりはじめ、外出禁止令もとけているが、わざわざ外出して街の様子を見に行く気になれない。
場所によっては腰まで水位があるに違いない。
寝た。
パタヤ洪水
昼頃起床。
SNSをチェックすると、パタヤ洪水の様子が流れてくる。
パタヤ警察が洪水の様子を伝えている。
やはりひどいありさまだ。
セカンドロードが川になっている。
でも午前11時にはセカンドロードの水も引いたという。
外は快晴だ。日差しが強いし、これなら濡れた路面もすぐに乾くだろう。
街の様子を少し見てくる。
洪水後の各ソイの様子
ソイブッカオはすでに復旧済み。
水は完全にはけている。
でも一部店舗では床上浸水したようで、椅子やテーブルを外に出しているところもあった。
ソイハニーは日陰部分に一部水が残るが、ほぼ引いている。
HONEY1は看板にビニールシート。
ちなみにマッサージ屋は通常営業中。
相変わらず店先に座って客引きしている。
ソイ10に水は無し。
10年ほど前、パタヤ短期滞在を繰り返していた頃はよくソイ10に泊まっていた。ちょっと雨が降ると冠水したものだ。で、ソイ10内で大規模な治水工事を行った。地下に大きな排水管を設置していた。この工事は長かった。数ヶ月おきに旅行していたが、いつまでたっても工事が終わらなかった。タイの工事はとにかく時間がかかる。
それにしても閉鎖されたままのサワディーシービューの廃墟感が怖い。
セカンドロードのKISS FOODはシャッターが上げられている。
床上浸水して掃除しているのか、それとも営業再開準備なのか。たぶん前者。
マイクショッピングモール前の果物屋群は廃墟の佇まい。
果物屋の中は水浸しだろう。
セカンドロードのファミリーマートは大掃除中。商品を表に出している。
確実に床上浸水している。
床上浸水した店や家は本当に大変だと思う。
ソイ6も見てきたが、異常なし。
バーの入口には段差が設けてあり、たぶん水位はそこまで高くならないはず。
ソイ6の無人状態は変わらず。
パタヤビーチの惨状
8月27日の洪水でパタヤビーチの砂浜が侵食された。
あれから2週間とたたずにまたもや洪水。
今回の大雨で、さらにパタヤビーチはひどい有様となった。
いたるところで砂浜がえぐられている。
ちょっとした峡谷のようだ。
砂浜の下に敷き詰められた土嚢が剥き出しになっていた。
ということは、ビーチはすべてが砂というわけでなく、土嚢でかさ増ししているわけか。
波打ち際ではショベルカーが作業していた。
大量にたまったゴミを処理しているようだ。
街中の水はパタヤビーチへ流れ着く。ついでにゴミも流されてくる。
そして波に追い返されて、ビーチにたまる。
こんな状況でもビーチチェアは営業しているが、さすがに海で泳ぐ人は見かけなかった。
これでは泳ぐ気になれない。
他にも砂浜が崩壊した箇所は多い。
先日の洪水あとに復旧工事をしていたが、工事が終わる前にまたもや洪水。
これでは切りがない。
ヨットが波打ち際に停泊している。
他にも小型ボートが多数浮かんでいる。
バリハイ埠頭やヨットハーバーもひどい状態だったようで、パタヤビーチのほうに避難してきたのだろう。
バリハイ埠頭では地すべりが起きて、駐車中の車が損壊したらしい。
ビーチロードの路面上にはあまりゴミが残っていないが、砂利は多い。
ビーチロードは完全に川になっていたはずだ。
なお、ジョムティエンビーチはもっとひどい状況だったようで、道路が崩落したそうだ。ジョムティエンのビーチロードが通行止めとなる事態となった。
ウォーキングストリート
洪水明けの悲しげなウォーキングストリートだ。
ひしゃげた柵が無造作に放置されている。
すでに水は残っていないが、砂利とゴミは一部残されている。
アイアンクラブにはゴミと泥濘。
店内にも水や泥が侵入していそう。
もう1年半ほど閉めたままだし、内部で変な水棲生物が繁殖していてもおかしくない。
ドアを開けるのが怖い。
洪水のひどいエリア
パタヤ中心部で最もひどい冠水場所の一つがサードロード。
ハリウッドディスコからサードロードへ抜けた交差点あたりが毎回洪水する。
これはサードロードのパタヤカン寄りから撮影したところだが、道が下り坂になっている。交差点をすぎると上り坂に。
ちょうど交差点付近がくぼみとなり、大量の水がたまる結果となる。
あとサードロードで洪水がひどいのが、エキサイト広場前あたり。
前回の洪水ではゴムボートで遊び人がいたほどだ。
(Sophon TVより)
パタヤタイ通りも全体的に水かさが高くなる。
スクンビット通りから線路沿いエリアもひどい。
特に線路沿いの道路では毎回のように水没車が出ている。
パタヤ住人からは怒りの声
洪水(ナムトゥアム)はパタヤの名物といえる。風物詩といってもいい。雨季が終わりにさしかかる9月に多い。
大雨が降ったら洪水。
この状態が毎年のようにずっと続いている。
が、今回は2週間で2回の大洪水である。
それもここ10年で最大レベルの洪水が連発となった。
軽い冠水程度なら慣れっこなパタヤ住民だが、このレベルの洪水が続くとさすがに切れる。
パタヤ地元住人から怒りの声が出ていると全国紙で報道されるほどだ。
長期に渡り何度も何度も洪水が起きているのに、少しも状況が改善しない。なぜパタヤ市長は洪水を防ぐことができないのかと。
パタヤでは、東部(山のほう)から海に向かって水が流れてくる。この流れでパタヤ中心部の繁華街は水で溢れかえってしまう。
排水用のトンネルは古く、流水量を処理するには小さすぎる。
以前は水をせき止めるのに役立っていた土地は、新たな住宅街として開発され、家屋で埋め尽くされた。
水はどんどんと海へ流れ行く。止めるものはない。
現在パタヤ市では予算6億バーツをかけた排水システムの工事中。この工事が終わらないかぎり洪水問題は解決しないという。工事が終わるには数年はかかるそうだ。もっとかかるかもしれない。いや、間違いなくかかるだろう。
それまでは毎年洪水が続くことになる。
まとめ
パタヤは長期滞在や住むにはすごくいい街だし、過ごしやすい。
インフラもそれなりに整っている。本当にいい街だ。
ただ、洪水には弱い。あまりにも脆弱すぎる。
たまの冠水程度なら風物詩として片付けれられるが、今回はさすがにきつい。きつすぎた。
アパートやコンドミニアムの上層階に住んでいれば特に被害は受けないが、一軒家や路面店舗での床上浸水はたまったものではない。
それにコンドミニアムやアパートでも駐車場駐輪場では被害が出る。
今回はブッカオソイ15のグランドアベニューの地下駐車場が完全に水没した。多くの車とバイクがだめになったそうだ。
パタヤでは住居の場所選びが大切と思い知らされる。
今回の洪水2連発はあまりにも強烈だった。
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