7月1日開始となるプーケットサンドボックス。
準備は着々と進んでおり、具体的なルールも明らかとなってきた。
が、肝心のサンドボックス対象国は明らかにされていなかった。
サンドボックスモデルで隔離無し入国が認められるのは、タイ保健省が定める低中リスク国のみとされる。
日本は高リスク国とされているが、プーケットサンドボックスの対象国となるのか。
いよいよプーケットサンドボックス対象国が発表された。
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プーケットサンドボックス対象国発表
オフィシャルプーケットインフォメーションセンターが、プーケットサンドボックス対象国を掲載した。
おそらく大元の情報はTATのもの。
プーケットサンドボックスを通じて入国を許可される国のリストの提案草案であると断っているが、プーケットサンドボックス対象国リストが明らかとなったのはこれが初めてとなる。
対象となるのは66の国と地域。
アルバニアからはじまり、マカオまで続く。
アップで
何度目を凝らしてみても、Japanの文字は見当たらない。
つまり、日本はプーケットサンドボックスの対象外だ。
日本からプーケットサンドボックスでタイに隔離無し入国することはできない。
これは6月24日時点のリストとなっている。
また、リストは2ヶ月有効。最初の2ヶ月の終わりに向けて、タイ国内と海外の双方の状況を考慮して、見直しする。
これは草案であり、官報掲載を待つ必要がある。COE申請は6月28日12時からスタートする。
以上が今回の発表。
正式には官報掲載を待たないといけないが、ほぼ決まりとみて間違いない。
1日あたりの新規感染者が1万人を余裕で越えているアメリカやロシアやイギリスが入っているのに、日本は対象外となった。
ワクチン接種率や日本の緊急事態宣言発令なども関係しているかもしれないが、日本人としては少々納得がいかない。
なお、6月16日時点で、タイ保健省疾病対策局が発表したリスク別のグループ国リストがこちら。(NNT)
日本は高リスク国に入っている。
また、タイ保健省が発表している各国リスク評価表がこちら。これが大元の情報だと思われる。
⇒https://ddc.moph.go.th/dcd/pagecontent.php?page=606&dept=dcd
6月16日時点のもの。
オレンジ色の部分が高リスク国で、たしかに日本も高リスク扱いとなっている。
ちなみにタイも高リスク国とされている。
タイ保健省発表のリストは、毎月1日と16日に見直しが行われることになっている。
プーケットサンドボックス対象国リストと、低中リスク国リストを見比べると、中リスク国のすべてがサンドボックス対象国入りしているわけではない。アフリカや中南米の国はたとえ低中リスク国であってもサンドボックスから除外されているようだ。
タイ大使館発表
プーケットサンドボックス対象国リストの発表から数時間経ってから、ドーハのタイ大使館で、プーケットサンドボックスの正式告知があった。
ここには、6月24日時点のものとして、サンドボックス対象の66の国と地域が掲載されている。
大使館掲載情報なので、正式決定したものと見てよさそうだ。
むろん、7月1日までに変更される可能性もあるが。
サンドボックスCOE申請とSHABAホテル予約
サンドボックスでのタイ入国には、COE(入国許可証)が必須。
対象国リスト発表に記載されているように、プーケットサンドボックスでのCOE申請は、6月28日12時(タイ時間)から開始される。
COE申請⇒https://coethailand.mfa.go.th/
このCOE申請サイトには、以下のようなアナウンスが掲載されている。
COE Registration for travellers to Phuket Sandbox will start on 28 June 2021 at 12.00 hrs. (Thailand time)
また、サンドボックス利用時のプーケット宿泊は、SHA+認定ホテルを事前予約して、SHABAというシステムを通して確認証を発行し、COE申請時に添付する必要がある。
そのSHABAシステムもいよいよ稼働に。
SHA+ホテルを予約し、SHABA確認証を受領してから、COE申請をするという流れができあがったことになる。
どっちみち日本からのサンドボックス利用はほぼ不可能
正式には官報掲載を待つ必要があるが、日本からのプーケットサンドボックス利用は不可となった。
プーケットサンドボックスの対象国というのは、国籍で判断されるのではなく、出発国で判断される。たとえばシンガポールにずっと住んでいる日本人でワクチン接種証明書を持っているならばプーケットサンドボックスは利用可能だ。
日本からの出発だと不可となる。
また、プーケット到着前の最低21日間は対象国に滞在しておく必要がある。
日本からシンガポールへ飛んで、すぐにプーケットへ向かうということは認められない。
ただ、日本が対象国となっていても、実際にはほぼ利用は不可能ではある。
日本国内でワクチン接種を受けていても、まだワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の発行はおこなっていない。国際的に通用しうるワクチン接種証明書がないとプーケットサンドボックスは利用不可だ。
7月中旬か下旬には日本でもワクチンパスポート発行を開始するようだが、7月1日には間に合わない。
日本からプーケットへの直行便は運航予定にない。
また、日本帰国時には14日間の隔離が求められる。
現状では日本からのプーケットサンドボックス利用はほぼ絶望的だ。
もしも、ワクチンパスポート発行が可能となっても、日本が高リスク国認定のままプーケットサンドボックス対象外とされているかぎりサンドボックスでのタイ隔離無し入国は不可であり続ける。
プーケットはともかくとしても、そのあとに続くサムイ島、そしてパタヤ開放に参加できないことになる。
パタヤ開放は早くても9月か10月。まだまだ先の話だが。
まとめ
プーケットサンドボックスはほぼ全容が見えた。
細かい点でははっきりしない部分もあるが、隔離無しで入国してプーケット内にかぎり自由に行動できる。
制限は多いし、検査代など余計な出費もかかり、昔のような自由なタイ旅行には遠く及ばないにしても、これまでの14日間強制隔離に比べればはるかにまし。
でも、日本からのタイ入国は14日間強制隔離が続くことになる。
最後にもう一度念押しするが、すべては官報掲載を経てから正式決定となる。
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