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タイ入国情報

パタヤ開放に保健省が難色、観光業界は8月のソフトオープニングを提案

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パタヤは、Pattaya Move Onという名称で10月1日開放を目指している。
10月1日にワクチン接種済み外国人は隔離無しでパタヤ入国が可能になるという計画自体は原則承認されている。
問題はその中身ということになる。
先日のパタヤ市で開かれた会議では、ラン島サンドボックスモデルやシールドルートモデルが取り上げられた。

関連記事:パタヤムーブオン計画:ラン島サンドボックスモデルかシールドルートモデルか

そんな中、観光産業からは10月1日より前の8月から9月にパタヤの一部を限定的に開放して、10月1日の本格開放に備えるという提案がなされた。

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パタヤ観光業界は8月のパタヤ部分開放を求める

チョンブリ県観光評議会によれば、10月1日パタヤ開放が計画通りに進展するか心配している。

まず、チョンブリ・パタヤへのワクチン配給が遅れている。人口の70%のワクチン接種が必要だが、スケジュール通り進むのかはっきりしない。

次に、保健省がパタヤムーブオン計画に難色を示していることを上げた。
プーケットのような島と違い、陸地のパタヤでは観光客をとどめておくことが困難だ。
計画では、バンラムン(パタヤ)とサタヒップの2エリアにかぎり開放するとしている。だが、その場合、隔離無しで入国してきた外国人観光客がエリア外へ出ていくことを防ぐためには強力な措置が必要となる。観光客のエリア外への移動を制御することができない可能性もある。
こういった恐れから保健省はパタヤ開放計画に待ったをかけるのではないかと観光評議会は予想。

もしも、10月にパタヤ開放ができなければ、観光再開は来年まで待つ必要がある。だが、もう待つことはできない。
10月1日本格開放の前の8月と9月に試験的に一部開放してみてはどうかと観光評議会は提案するつもりだという。
これはシールドルートモデルでのソフトオープニングとなる。

まず、ワクチン接種済みの外国人観光客は隔離無しで入国しパタヤに滞在できる。
宿泊できるのはSHA+認定ホテルのみ。最初の3-5日間はホテル内にとどまり、外出不可。
検査を受けて陰性ならば、SHA認定を受けた観光施設へ訪問できるようになる。
空港からホテル、ホテルから観光施設への交通手段は、指定業者のみ利用可能。個人での自由行動は不可。
1-2週間SHA+認定ホテルに滞在したのちは自由に行動できるようになる。

といった内容。

このようなソフトオープニングがうまくいくようであれば、10月の本格開放に先立ち、保健省の懸念を払拭するのに役立つはずだと。

また、パタヤ開放のタイムラインがはっきりすれば、地元住人の70%をカバーするためワクチン接種も進むだろう。
接種率70%達成のためには、45万人が完全にワクチン接種を行う。それには90万回分のワクチンが必要となる。

参照:https://www.facebook.com/STVPattaya/posts/4307091245978443
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2131107/roadblock-for-pattayas-reopening-plan

まとめ

やはり、陸路で簡単に他県への移動ができてしまうパタヤでは、サンドボックス計画は難しいかもしれない。
プーケットは孤立した島なので、移動制御は比較的容易だ。エリア内での行動は自由だが、エリア外に出ることはできない。島全体が隔離施設となる。
ラン島も同じこと。プーケットより遥かに狭い島で、リアルな各離島となりうる。
が、バンラムンとサタヒップ限定でサンドボックス計画を実行すると、エリア外へ出ていく人が現れることは容易に想像がつく。
バンラムンエリアから外に出るなんてソンテウや徒歩でも可能だ。完全に制御するのは難しい。

となると、シールドルートモデルでの実行となる。
先のパタヤ市の会合でも、シールドルートモデルは取り上げられている。
内容は今回の観光評議会の提案と同じもの。
特定のホテルに宿泊し、特定のツアー業者に連れられて特定の施設にしか訪問できない。個人の自由行動は不可。
ASQでの隔離のようにホテルの出入りを監視してブロックしてしまえば実行は不可能ではないが、それでも脱走する人は出てきそうだ。
ホテルのすぐ近くにウォーキングストリートがあるのに、お預け状態をくらうことになる。我慢できない人は必ず出てくる。
SHA+ホテルはASQ並の監視体制を取る必要がありそうだ。

とまあ、パタヤ開放には困難がつきまとう。
8月のシールドルートモデルでのソフトオープニング提案が受け入れられるかどうかは、かなり厳しいと思う。
たぶん却下される。
まずは7月1日のプーケット開放で様子を見てから、他の観光地の開放方法について決めていく流れになりそうだ。

パタヤの観光業界は瀕死状態にある。
復活への道はまだまだ険しい。

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