5月29日のタイ国内状況。
刑務所やバンコクでのクラスターがおさまらず、新規感染者は大きく増加し、5,000人近くになった。
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タイ全国の感染状況
5月29日発表、タイの新規感染確認者は4,803人(前日3,759)
(累計149,779)
国内感染(病院にて検査):1,421人
積極調査:629人
刑務所:2,702人
外国からの入国:51人
死亡:34人(累計988人)
亡くなった34人のうち、バンコクで21人など。
男性18人、女性16人。
35歳から87歳。
高血圧20人、糖尿病16人など基礎疾患をもっていた。
タイ国内における致死率は0.66%。
回復済み:102,311人(+4,439)
治療中:46,480人
重症患者は1,221人(-5)、うち人工呼吸器をつけているのが406人(+1)。
刑務所クラスターと海外からの入国をのぞいた国内感染は2,050例。
国内感染上位10県
バンコク1054
サムットプラカン215
ノンタブリ186
チョンブリ80
パトゥムタニ65
ペチャブリ64
サムットサコン43
トラン37
ソンクラー31
ナコンパトム26
28県では新規感染者が確認されなかった。
バンコクでは、43のクラスターが発生中で、うち15は建設現場労働者キャンプ。他は市場やショッピングセンターなど。
刑務所クラスターでの累計感染者は22,398人となっている。
外国からの入国51人は、隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
サウジアラビアから3人(タイ人)、セルビアから1人(セルビア人)、カンボジアから46人(タイ人)。他、カンボジアから不法に国境を越えて帰国してきたタイ人1人。
アジア各国の統計
日本は新規感染者は4,141人(前日4,536)と減少に。
インドでは新規感染者が大きく減少してきた。ただ死者は3,500人を越えている。
マレーシア、カンボジア、ベトナムでは増加傾向のまま。
特にマレーシアでは8,000人を越えており、6月1日から2週間の全土ロックダウンに踏み切る。
タイワクチン接種状況
2月28日から5月28日までの累計:3,504,125回
初回接種:2,415,903人(+96,599)
2回目接種:1,088,222人(+60,476)
全人口のうち、完全にワクチン接種を終えた割合は1.64%。
政府は国の計画としてワクチン接種を定め、全国的なワクチン接種開始日を6月7日に定めた。国籍に関係なくすべての人がワクチン接種を受けることを重要視している。
在住外国人のワクチン接種登録は6月7日から開始となる。
CCSAブリーフィング概要
CCSAは、世界とタイの感染状況について概観を発表
・世界の状況:減少傾向にある
・タイの状況:バンコクと周辺県で感染が見つかっている。感染者との接触があるグループからクラスターが発生。新しいクラスターは、工場、労働者キャンプ、密集コミュニティで発生。
・タイ近隣国でも感染者が見つかっている
・リスクエリア:工場、市場(小売店)、密集コミュニティ、労働者キャンプ
・リスク要因:家庭、コミュニティといった場所での濃厚接触、友人との濃厚接触、旅行時
・バンコクとその周辺県で新規感染の8割を占めている。新しいクラスターはバブル&シール措置をとっている工場でも引き続き発見されている。
・タイにいるすべての外国人は、タイで集団免疫を獲得するために不可欠であるため、ワクチン接種を受けることができる。さまざまな外国人グループを担当するためにそれぞれの機関が割り当てられている。外国人は、ワクチン接種が受けられる場所については、各県による情報を確認すること。
・ワクチン接種計画の主要なワクチンは、シノバックとアストラゼネカであり、これらは無料で接種できる
・民間セクターが公的機関を通じてワクチンを輸入する選択肢もある。この場合は、好きなワクチンを選択可能となる。たとえば、シノファームワクチンはFDAによって承認され、チュラポーン研究アカデミーによって6月にはタイに輸入される予定となっている。
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