4月29日にCCSAがタイ全土に対する新たな規制措置を定めた。
すぐに官報入りし、5月1日から実施となった。
関連記事:5月1日からの新ゾーニングと規制内容:バンコクとパタヤは店内食事不可に
関連記事:5月1日からのタイ防疫措置の詳細:在タイ日本国大使館発表
CCSAが定めた規制措置を基準として、各県で独自の規制命令を出すことになる。
CCSA基準よりも緩い措置は不可だが、より厳しい措置は可能となっている。
5月1日実施直前に、チョンブリ県でも正式に命令を発出した。
また、チョンブリ県では県内15箇所にチェックポイントを設置し、人の往来をチェックすることになった。
広告
チョンブリ県規制措置内容
命令書
(他にも数枚あり)
以下、ざっくりと抜粋。
閉鎖
1バー、パブ、カラオケ、マッサージパーラーといった娯楽施設
2闘鶏場やムエタイ場
3劇場、映画館
4ビリヤード場、ボーリング場、ローラーブレード場
5ゲームセンター、インターネットカフェ
6屋内外のスイミングプール、ウォーターパーク、遊園地
7宴会場
8託児所や高齢者介護施設(通常業務として宿泊を受け付けている施設はのぞく)
9お守り市場
10マッサージ、スパなど健康施設、美容施設、タトゥーショップ、ピアス店
営業制限
・飲食店、屋台、レストラン、フードコートは持ち帰りのみで午後9時まで営業。店内での食事やアルコール消費は厳に禁ずる
・スタジアム、エクササイズジム、フィットネスは閉鎖。ただし、屋外にある競技場と運動施設は21時まで営業可能。試合は無観客で行うこと。
・デパート、ショッピングモールは21時まで営業可能。ゲームマシンやアミューズメント施設は閉鎖。
・通常24時間営業のコンビニエンスストアの営業時間は、午前4時から午後11時までとする
・スーパーマーケット、市場は通常通り営業可能だが、23時を越えて営業してはならない
規制命令
・公共の場では常にマスクを着用しなくてはいけない
・チョンブリ県内の海岸、ビーチ、公園、貯水池では、集団で宴会したり食事を取ることは禁止とする。あらゆる種類のドリンクを禁止する。エクササイズとスポーツだけが可能。
・20人以上でのイベント活動は禁止する
・必要性のない県外移動を控えるべきとする。移動の必要がある場合は、地区事務所などで移動必要性証明書を取得する必要がある。
・パーティ、宴会、祝い事は控えなくてはいけない
・学校や教育施設はすべて閉鎖する
これらの命令は5月1日から有効。
期限は新たな通知があるまで。
以上
基本的には、CCSAが定めた基準通りかつ前回までのチョンブリ県規制を踏襲したもの。
閉鎖に関しては、フィットネスジムが加わった程度だろうか。
レストランの店内飲食は禁止となり、テイクアウトの営業は夜11時までのところ9時までに短縮となる。
コンビニの営業時間は23時まで認められるが、小売業協会の自主判断により22時閉店としている店が多い。
同様にショッピングモールは20時閉店となっている。
5月1日以降、実際の閉店時間がどうなるかは店次第といったところか。
ローカル商店は今でも23時閉店としている店があり、これは継続するだろる。
マスクの着用はすでにチョンブリでは義務化されている。
ビーチ利用は運動のみ
あと、ビーチの利用については、はっきりと厳格化した。
これまでも宴会は禁止としており、パトロールも実施していたが、そこまで厳重な取り締まりをしているわけでもなかった。
少人数で集まって飲み食いをしている人はいた。
ビーチチェアも普通に営業しており、アルコール提供は不可だが、料理とソフトドリンクは出していた。
が、今回は、明確に飲食禁止をうたっている。
海外やビーチ周辺では、あらゆるドリンクが不可。アルコールは当然不可。
できるのは、運動のみとなっている。
まだはっきりしないが、おそらくビーチチェアの営業もできなくなりそうだ。
ビーチ利用に関しては、解釈や現場の運用にあやふやな部分があり、規制措置が変更になるたびに揉めている。
本日以降、ビーチの利用に関しては、また一悶着ありそうだ。
チョンブリ県内チェックポイント
別の命令書で、チョンブリ県15箇所にスクリーニングチェックポイントを設置する旨が発表された。
チェックポイント設置場所のリストも掲載されている。
ざっと見たところ、スクンビット通りのバンラムン警察署前といった定番スポットが出てくる。
チョンブリ県と隣の県との県境にチェックポイントを置くのではなく、各エリアに設置するようだ。
パタヤからスクンビット取りを通って、シラチャーやバンコク方面に向かうならチェックポイントにあたることになる。
通過の際には、スクリーニング検査と、移動必要性証明書の提示が求められる可能性あり。
(参考)
この移動必要性証明書は、昨年のパタヤロックダウン時からお約束のもの。
昨年末の第2波発生後にも登場した。
仕事でチョンブリ県を出入りするなら、会社から発行してもらう必要があるとされる。また、医者との面会アポイントがあれば証明書は発行可能。
実際には、チェックはそれほど厳しくなく、拍子抜けするほど簡単に通過できるという声が多いが。
CCSAの規制でも、チョンブリ県の規制でも、県間移動は制限されていない。
必要性がないかぎり、県外へは出ないでほしいという要請にとどまっている。
少々あやふやな状態であるが、どうしても移動が必要な人は、念の為、移動必要性証明書を取得しておいたほうが無難かもしれない。
まとめ:バーの閉鎖は無期限のまま
夜間外出禁止令は出されていない。
明確な県間移動制限措置も出されていない。
アルコール類販売禁止命令もない。
昨年のパタヤロックダウン時に比べると、まだまだおだやかな規制だ。
これまでの規制の延長線上にある内容となった。
レストラン店内飲食が不可に。これが最大の追加措置。
エリア外への移動が少し面倒になった程度か。
あとはそれほど変わりない。
パタヤ内で生活するだけならば、とにかく店内飲食禁止がネック。
持ち帰り、デリバリー、自炊でしのぐしかない。
新しい規制措置施行は本日からとなり、期限はない。
バーの閉鎖はまだまだ続くだろう。
4月10日にとりあえず2週間の予定で閉鎖され、すでに2度の延長となった。再開時期はまったく見えてこない。無期限閉鎖状態だ。
広告