3月10日のタイ国内状況。
新規に確認された国内感染者数はまた減少した。
CCSAブリーフィングでは多くの事項が説明されている。
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タイ全国の感染状況
3月10日発表、タイの新規感染確認者は39人
(累計26,540人)
外国からの入国5人
国内感染(病院にて検査):21人
積極調査:13人
死亡:0人(累計85人)
病院での検査21例内訳
サムットサコーン11
バンコク1
パトゥムタニ3
ターク3
アユタヤ1
アントン1
ペチャブリ1
積極調査13例内訳
サムットサコン8
パトゥムタニ5
国内感染34例のうち、サムットサコンで19例が確認され、割合は55.88%。
いまだにサムットサコンが大半を占めている。
チョンブリ(パタヤ)は5日連続で新規感染者ゼロ。
外国からの入国5人は、隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
タイ人2人、ネパール、スウェーデン、フランスが1人ずつ。
出発国は、ネパール、スウェーデン(2人)、UAE、フランス。
ここ1ヶ月あまりの感染者数の推移
左から病院で見つかった国内新規感染者、外国からの入国、積極調査と並ぶ。
ずっと新規感染者二桁台を維持。
タイ保健省によるアジア各国の統計
日本は大きく減少。インドは相変わらず感染者多数。
タイ国内ワクチン接種進捗状況
3月9日にワクチンを接種した人は、3,721人。
2月28日から3月9日までの累計で、33,621人となる。
政府ブリーフィング概要
CCSAによる状況ブリーフィング(英語版)は月水金の開催。
本日の英語版ブリーフィングは20分近くの長いものとなった。
・CCSAの本会議は、来週月曜日3月15日に開催され、ゾーニングの見直しや県間旅行の緩和など、規制緩和について話し合われる
・政府は、ワクチン接種証明書を持ち外国人に対して隔離期間の短縮について議論する計画がある
・感染状況は改善しており、制御できているが、国民が「再監視」の姿勢を保つことが大事。政府はなおも予防対策を続けている。たとえば野戦病院はまだ開設されたままとなっている。
・「ワクチンパスポート」に関しては、正しい用語の使い方をすることが重要だ。ワクチンパスポートよりも「ワクチン証明書」と呼ぶのが適切だ。保健省は、WHOによって各国共通の基準が設定されるのを待っている。よって、ワクチンを2度接種した者に対しては、ワクチンパスポートではワクチン証明書を発行する。
・外務省では、ワクチン接種の詳細を書類に反映させるため、COE(入国証明書)のフォーマットに関する新しい措置を準備中
・文化省と観光スポーツ省が協力して、プーケット、チョンブリ(パタヤ)、チェンマイ、スラタニー(サムイ島)といった指定観光ゾーンに対してワクチンを供給することを決定した
・文化省は、来月のソンクランに関する措置を、安全性の問題を懸案しつつ、最終決定し発表する予定
・アヌティン保健大臣は、3月12日にプラユット首相ならびに閣僚がアストラゼネカワクチンを接種する予定と発表。117,000回分の品質チェックを完了した。
・サムットサコンのBubble & Seal戦略のうち60から70%の人が抗体を得ており、すでに帰宅している。
なお、ソンクランの規制措置に関しては、3月11日のCCSA小会議でも議論されることになっている。最終決定は4月1日までに下される見通し。
観光地へのワクチン優先供給について
ブリーフィングでも言及があったパタヤなど指定観光ゾーンへのワクチン供給計画について。
文化省と観光省は、指定された観光エリアであるサムイ島、パタヤ、チェンマイ、プーケットに対してより多くのワクチンを供給するように政府に要請すると合意した。
すでに実行されているシノバックワクチン初回分の割り当ては、サムイ島2500回、チョンブリ(パタヤ)4700回、チェンマイ3500、プーケット4000。
6月の第2回目の配布では、サムイ16000、パタヤ5万、チェンマイ32000、プーケット16000の予定。
9月の第3回目の配布では、サムイ16000、パタヤ48000、チェンマイ48000、プーケット48000の予定。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2080883/tourist-spots-to-get-extra-shots
チョンブリはパタヤ市のみに限定するものではないが、トータルで10万2700回分が割り当てられることになる。
1人2回の接種が必要なので、約5万回分となる。
なお、パタヤ市では住人の70%のワクチン接種により、市内の集団免疫獲得を目指している。これにより、安全性を確保して、外国から隔離無しでの観光客を招き入れたいとしている。
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