パタヤのサードロード沿いにはローカル向けの店舗が多い。
小さな携帯電話ショップも数多くあって、中には質屋も兼ねている店もある。
英語でPAWN SHOPと書かれてあれば、そこは質屋だ。
細かいシステムは不明だが、スマホやゴールドなどを質草にして、現金を貸すというもの。
携帯電話ショップなら質流れになったスマホをそのまま販売するとなる。
この手の店がパタヤには多い。外国人旅行者にはまったく無縁だが、ローカルタイ人にはそれなりに需要があるのだろう。
が、現在、観光客が来なくなり1年近く経ったパタヤは寂れている。
仕事がなくなった出稼ぎ労働者たちが田舎に帰ってしまっている。
質屋も携帯電話ショップも売上がさっぱり。
このような店がうじゃうじゃある。
そこでなんとか生き残りをはかろうと、店舗の軒先で別の商売を始める店が出てくる。
今回紹介するハンバーガー屋台もその一つだ。
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Alan Burger
サードロードのジャンボ寿司の隣の隣にある携帯電話ショップ兼質屋。
その店先に小さやハンバーガー屋台が登場したのは1,2ヶ月前のことだろうか。ジャンボ寿司の動向をチェックしていたので、すぐに目に入ってきた。
つい最近は、地元パタヤのケーブルテレビ局の取材を受け、少し話題となった。
携帯電話ショップの売上が見込めず、副業としてハンバーガー屋台を始めたそうだ。
ハンバーガー屋台の店名は、Alan Burger(アランバーガー)。
ハンバーガー好きとしては利用せねばなるまい。
小さな屋台に鉄板が設置されている。
メニュー
ポークバーガー39バーツ
ビーフバーガー59バーツ
サーモンバーガー69バーツ
なかなかリーズナブルな価格設定。
このご時世では安くないと売れる見込みはない。
トッピングでチーズ15バーツ、卵10バーツ、ベーコン20バーツなど。
フライドポテトは35バーツ。
アイスティー、コーラ、水などドリンクも売っている。
奥に携帯電話ショップがあり営業継続中だが、手前のスペースで店内飲食可能。
小綺麗で雰囲気はなかなか。
ビーフバーガー
最初にオーダーしてみたのが、ビーフバーガー。59バーツ。
むろん注文を受けてから、鉄板でパテを焼く。バンズも鉄板で焼き直す。
鉄板で焼くとビーフパテのいい匂いが漂ってくる。
トマト、レタス、オニオンを挟んで完成。
持ち帰りにしたら、食べやすいよう包装紙でくるんでくれる。
紙をあけると、そのままの向きで食べられるよう新設設計。
ハンバーガーの大きさは、でかくもなく小さくもない通常サイズ。
パテは薄め。
野菜はたっぷりだ。トマトは2切れ入っている。
ソースは、マヨネーズ系でサウザンアイランドドレッシングっぽい感じ。
別途袋入りのケチャップをつけてくれるがそのまま食べても味は充分ついている。
薄いパテだが、ビーフ感はしっかりあり。
ちゃんと肉肉しい。
そりゃあハンバーガー専門店の1個200バーツ以上するようなものと比べれば劣るけれど、59バーツならば上出来である。
野菜たっぷりなのは嬉しい。
さすがにハンバーガー1個では満腹にならないが、小腹が空いたときには最適。
ポークバーガー
次に39バーツのポークバーガーを食べてみる。
トッピングでチーズを足しておく。プラス15バーツで合計54バーツ。
持ち帰りにするとチーズが溶け出していて、少々べちょべちょに。
ポークパテの大きさはビーフと同じサイズ。
ビーフに比べると肉肉しさはかなり少ない。あっさり食べられる味。
その分、チーズの濃厚さが際立つ。
トマトは1枚だけだった。
ケチャップと自前の練り辛子をつけてみたら、さらに濃厚な味になった。
ちょっとやりすぎた。
うーん、やっぱりビーフバーガーのほうがいい。
肉を食べているという実感は断然ビーフだ。
少し高くなるが、ビーフバーガーにチーズと卵をトッピングしたらかなりいけそうな気がする。
地図
サードロード沿いで、ソイ13と15の間くらい。
ジャンボ寿司から散髪屋を挟んで2軒隣。すぐにわかる。
営業時間は午後4時から深夜2時までとのこと。
でも現状では深夜2時まではやってないような気がする。客が来そうにないんで。
まとめ
パタヤの現状はとても厳しい。
この厳しい状況の中でもなんとか生き残らねばならない。
アランバーガーのように副業として小さな食べ物屋台を始める店は多い。
低予算で始めざるを得ず、また低価格のものしか売れないのが実情。
それほど売上が望めるわけではあるまい。
中にはせっかく副業を始めたのに、あっさり撤退するケースも少なくない。
それでもパタヤの人たちは必死にがんばっている。
ビーフバーガーはかなり気に入った。
こういった店はリピートすることで応援していきたい。
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