すでに多くの報道により周知のことと思われるが、日本はすべての国からの新規入国の一時停止を発表した。
期間は、12月28日から来年1月末まで。延長もありうるとのこと。
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新たな水際対策
外務省海外安全ホームページに掲載あり。
新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置
●12月26日、日本において新たな水際対策措置が決定されました。
https://corona.go.jp/news/pdf/mizugiwataisaku_20201226.pdf●本件措置の主な点をお知らせ致しますので、日本への御帰国等の際には、御留意いただくとともに、最新の情報を御確認ください。
12月26日、日本において新たな水際対策措置が決定されました。本件措置の主な点は以下のとおりです。
●全ての国・地域からの新規入国の一時停止
本年10月1日から、防疫措置を確約できる受入企業・団体がいることを条件として、原則として全ての国・地域からの新規入国を許可しているところですが、本年12月28日から明年1月末までの間、この仕組みによる全ての国・地域(既に12月23日及び25日に決定を行っている英国及び南アフリカを除く)からの新規入国を拒否することとなります。(注1)上記に基づく措置は、12月28日午前0時(日本時間)から行われます。
(注2)この仕組みを使うことを前提とした発給済みの査証を所持する者については、原則として入国を認めます。ただし、本邦への上陸申請日前14日以内に英国または南アフリカにおける滞在歴のある者、並びに令和3年1月4日午前0時(日本時間)以降の入国者で、本邦への上陸申請日前14日以内に感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)対象国・地域における滞在歴のある者を除きます。●全ての国・地域への短期出張からの帰国・再入国時における特例措置の一時停止(日本国籍者も対象)
本年11月1日から、日本在住の日本人及び在留資格保持者を対象に、全ての国・地域への短期出張からの帰国・再入国時に、防疫措置を確約できる受入企業・団体がいることを条件に、14日間待機緩和を認めているところですが、本年12月28日から明年1月末までの間、この仕組みによる全ての国・地域(既に12月23日及び25日に決定を行っている英国及び南アフリカを除く)からの帰国者・再入国者については14日間待機緩和を認めないこととします。●検疫の強化
国内で変異ウイルスの感染者が確認されたと政府当局が発表している国・地域(英国及び南アフリカを除く)(注1)からのすべての入国者及び帰国者(ビジネス・トラック及びレジデンス・トラックによる入国者及び帰国者を除く。)について、本年12月30日から明年1月末までの間、出国前72時間以内の検査証明を求めるとともに、入国時の検査を実施します。検査証明を提出できない方に対しては、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る。)で14日間待機することを要請します。(注1)該当する国・地域は、外務省及び厚労省において確認の都度、指定し公表します。12月26日現在、該当する国・地域は以下のとおりです。
フランス、イタリア、アイルランド、アイスランド、オランダ、デンマーク、ベルギー、オーストラリア、イスラエル
(注2)本邦への上陸申請日前14日以内に注1の国・地域に滞在歴のある入国者及び帰国者を対象とします
(注3)上記に基づく措置は、12月30日午前0時(日本時間)から行うものとします。今後指定された国・地域については、指定の日の4日後の日の午前0時から実施します。⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C090.html
原則として、日本に入国できるのは日本人と日本在住資格を持つ外国人のみ。
ただし、ビジネストラックとレジデンストラックは継続。
あらゆる外国人の新規入国が完全に禁止されるわけではない。
ビジネストラックとレジデンストラックについての情報も更新されている。
12月26日更新の情報では、タイ、カンボジア、ブルネイ、マレーシア、ミャンマー、ラオス、台湾とのレジデンストラックは継続中とのこと。
⇒https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/cp/page22_003380.html
ルール上では、タイから日本への新規入国はレジデンストラックの枠組みを使えば依然として可能ということになる。
ただ、このあたりの情報はややこしいため、詳しくは外務省で確認のほどを。
タイでも報道
今回の新規入国禁止については、当然タイでも報道されている。
⇒https://www.bangkokpost.com/world/2041635/japan-to-ban-all-foreign-arrivals
日本は居住者以外のすべての外国人の入国を禁止。
土曜日に発表された東京の一日の新規感染確認が949例、全国で3881例。
日本の累積感染者数が、219,070例になったこと。
イギリス発とされる変異種ウイルスが日本でも国内感染例が見つかったこと。
日本は10月以降、3ヶ月以上滞在する外国人の入国を許可していたが、まずイギリスと南アフリカを除外して、次に全世界からの入国を禁じることになった。
14日間の検疫は、帰国するすべての日本人に適用する。
といった内容。
タイとのレジデンストラックについては触れられていない。
日本とタイの往来
現時点の情報では、日本とタイの往来について大きな変化はないと思われる。
タイから日本への帰国する際の空港での検査は不要となっている。むろん事前のPCR検査も不要だ。14日間の自宅検疫は必要。日本人がタイから日本に帰国するのはこれまで通りとなる。
また、レジデンストラックの枠組みでビザを取得しているタイ人が日本に行くこともできる。14日間の検疫は必要。
タイ国内でもクラスターが発生している。
これまで進められてきた入国規制緩和が見直される可能性もあるが、現状では日本からタイへの入国は可能。日本人なら観光目的でのノービザ入国も認められる。
14日間の隔離検疫は必須だ。日本の検疫の要請とは違い、タイ人だろうが外国人だろうが強制隔離となる。
日本帰国もタイ入国もこの先どうなるかは不透明。
1月からは日本発タイ行きフライトが運航再開予定となっているが、これもどうなることか。
日本やタイも含め世界中の状況が刻一刻と変わっていくため、常に公的な最新情報をチェックするのをおすすめする。
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