タイの日本人浮気調査
前回の記事で、タイの私立探偵についての本を取り上げた。
これはバンコクで探偵をしているファランの話。
では、日本人はどうか?
ちょっと気になったので、日本人向けのバンコク興信所について調べてみた。
「タイ 興信所」とか「バンコク 浮気調査」とかでグーグルで検索。
まあ、出てくること出てくること。
浮気調査のオンパレード。
どれだけバンコクに日本人向けの調査会社があるんだよ。
主な調査内容は以下のような感じ。
・タイに駐在員として赴任している夫の浮気調査
・タイへ出張で滞在している夫の浮気調査
・タイ旅行に出かけている夫の浮気調査
・タイ人パートナーの身元調査
などなど
駐在員として赴任している夫を調べてほしい、というケースが一番多いのかな。
夫が単身赴任のケースもあれば、家族ごと赴任しているケースもあるだろう。
で、仕事からの帰りが遅いとか、電話連絡が取れないとか、まあありがちなパターン。
そりゃあ、バンコクに駐在していれば、夜遊びの一つや二つくらいするさ。
愛人の二人や三人くらい当たり前。
それくらいわかってくれよ、と男なら身勝手に思ってしまうものだが、妻や女性側からすれば、我慢できない事態だしね。
表にはあまり出てこないけど、バンコク駐在員やその妻の間では、この手のトラブルってしょっちゅうありそうな気がする。
浮気がばれて家庭が修羅場となり、会社にも怒鳴りこまれて、本国へ強制送還なんてケースもありそうだ。
まあ、たぶん、ほとんどの駐在員はそのあたりのリスク回避術を心得ており、うまく遊んでいるとは思うけど。
気をつけないといけないのは、普通のタイ旅行者かもしれない。
奥さんや家族に理由をいつわって訪タイ。
まあ、半分以上バレているような気もするけど、念を入れておこう。
さすがに黙って海外旅行へ行くのは無理だろうが、毎回違う目的地を告げておくくらいの予防線は張っておこう。
パスポートは見られないようにしましょう。
デジカメやスマフォで女性の写真を撮ったなら、スマフォはロックしておいて、PCに取り込んだ画像も隠しフォルダーにしておくこと。
その他、念には念を入れておくことを激しく推奨いたします。
家庭持ちで年に何回も訪タイされている方々のご苦労、お察し致します。
なんと思われようと、好きなものは好きなんだから、わかってくれよ。
さて次は我らがホームグラウンド、パタヤの私立探偵についてだ。
パタヤ・バーガール調査
ファランシティとも言うべきパタヤには、もちろん欧米人向けの私立探偵や調査会社が存在する。
一例
http://www.pattaya-investigations.com/
依頼内容のほとんどが、バーで働ているバーガールの調査だ。もちろん元バーガールも含める。
パタヤ旅行中に出会ったバーガールと恋仲になるファラン。
本国から送金するかわりに、彼女に夜の仕事をやめさせる。
いずれ結婚して本国へ連れて帰るつもりだ。
でも、本当に夜の商売から足を洗ったのか不安だから調べてほしい。
これがファラン向けパタヤ私立探偵の典型的な調査パターン。
それにしてもファランよ、惚れるのが早すぎやしないか。
ほんと、情熱的というか本気というか単純というかお人好しだ。
日本人がお人好しだとか騙されやすいとかいうイメージがあるけど、ファランも似たようなものだと思う。
むしろファランのほうがすぐに送金したり、タイの夜の女性に本気になりやすい傾向すらある。
もちろん、ケチで安い価格で遊んでいるファランも多い。たしかに一晩のお相手をするだけの場合、必要以上の金銭を渡さないのがファランスタイル。
でも、すぐに惚れ込んで本国に帰ってからも送金を繰り返すのもファラン。
実際、わたしはファランがバービア嬢に送金する現場にでくわしたこともあるし、複数のファランから送金してもらっているバービア嬢の知り合いもいる。
いや、ファランってびっくりするほど簡単に送金するものなのだ。
関連記事:バービア嬢に送金するファラン。その金でお寿司を食べる日本人。
ま、ファランや日本人に関係なく、タイの夜の女性にハマってしまう男がそれだけ多いってだけの話なんだけどね。
バーガール事件簿
さて、上記の探偵社には、実際の調査結果が掲載されている。
いくつか簡単に見てみよう。
ケース1
月々のお手当として2万5千バーツを送金しているファラン。彼女が電話の電源を切っている時があり、またパタヤのバーに戻って夜の仕事をしているのではないかと心配になり、探偵に依頼。
探偵がバーへ調査へ向かうも初日は彼女を見つけられなかった。翌日に再訪すると、彼女はバーで働いていた。しかも探偵がペイバーを切りだすと、彼女は同意し、一緒にホテルへ向かったのだった
ちなみに、探偵はホテルへ向かう途上で、急用ができたことにして彼女にチップを払って送り返している。
が、彼女はペイバーに応じただけでなく、ホテルへ向かおうとしたのだ。完全にクロ。
ケース2
パタヤで出会ったガールフレンドはウドンタニーの実家に戻ったと主張。でも電話の電源がよく切られている。不審に思ったファランが探偵に調査を依頼。
探偵がパタヤのバーを捜索すると彼女を発見。事情を調べてみると、たしかに彼女は一度田舎へ帰っていたが、ファランが本国へ帰国するとすぐにパタヤへ戻ってきた再びバーで働き出した。
調査結果を知ったファランが、彼女に確認してみたところ、彼女はウドンタニーの実家にいると涙ながらに無実を主張した。人違いではないかと、ファランが探偵にもう一度確認を依頼。
で、探偵がバーで彼女と座っている間にファランへ電話連絡。そのまま受話器を彼女に手渡し、ファランはバーで働く彼女の声を直接聞くことができたのだった。
決定的にクロ。
ケース3
実家のあるノンカーイに帰ったと主張している彼女。朝昼晩ときちんと電話している。
ファランが心配しているのは、パタヤのバーで働いていた時代の友人や客といまでもコンタクトを取っているのではないかというもの。毎日のように故郷の写真が送られてくることもあり、彼女がノンカーイにいることはまったく疑っていないが、悪い友人のことが心配だった。
探偵が調査に出向く。彼女が以前働いていたというパタヤのバーへ行ってみると、彼女はバーの中で普通に働いており、ペイバーも可能だった。
ファランに送っている写真は、故郷にいる友人たちに頼んで転送していたのだ。
ああ、パタヤのバーガールのしたたかさよ。
と、まあこんな感じ。
さすがに不幸な調査結果ばかり載せているのはまずいのか、きちんと操を守っている例もあるけど。
が、ほとんどの場合、依頼主のファランには苦い結末が待っているそうだ。
依頼を受けた探偵は、ごくごく普通の客を装って、調査対象に接触。
それからペイバーを切り出して、バーガールが応じれば、ホテルへ連れて行く。
もちろん、ホテルでそれ以上の行為はせず、用事ができたことにして送り返すわけだが、ホテルへ一緒に来た時点でアウトいう寸法。
隠れて証拠写真も撮影するそうな。
調査費用は6000バーツから。プラス必要経費。
パタヤのバーガールへ送金している人は、ぜひご検討を。
結局、男と女というやつは…
バービアに足繁く通っていると、表向きはペイバー不可のバービア嬢に出くわす機会がある。
「ボーイフレンドがいるからペイバーできない」と言う。
バービアで働き続ける理由は、単に月給が欲しいからだけでなく、田舎に帰ったり一人でパタヤの部屋にいても退屈だからといったものが多いかな。
また、元々バービアで働いていたけれど、そこで出会ったファランから送金されているので仕事をやめている。でも、やっぱり部屋にいても退屈なもんだから、友達のいるバービアへ夜な夜な顔を出している元バービア嬢もいる。
パタヤのバーガールたちの名誉のために言っておくと、本当に操を立てている女性も存在している。
何度もペイバーを持ちかけても応じようとしない。ボーイフレンドいるからダメと言う。
最近ではスマフォを使えばいつでもどこでもビデオ通話ができるようになったので、毎日必ず決まった時間に送金主のファランとビデオ通話して身の潔白を証明する元バービア嬢もいる。
そして、ファランと結婚した元バービア嬢の知り合いもいる。わたしも実際にパーティに出席したことがある。
その結婚が末永く続いて幸せな結末になるかは別問題。
日本でもヨーロッパでも同国人同士が結婚したって、離婚するケースは珍しくない。
結局、日本だろうがヨーロッパだろうがタイだろうが、男と女の心配事は同じ。
男と女がいる限り、世にトラブルの種は尽きないわけで、こういった浮気調査や探偵業も盛んなわけだ。
個人的には、そんなに信用出来ないのだったら、はじめから送金なんかしなけりゃいいし、恋愛対象や結婚相手として見なければいいのにと思う。
でも、やっぱり、そんな理屈をあっさりとぶち壊し、ついついのめり込んで好きになってしまうのがタイ女性の魅力なんだよねえ。
と、いつものような結論になってしまうのだった。
男も女も、浮気をする。
駐在員の妻もどこで遊んでいるかわかったものではない。
元バーガールが黙って仕事に復帰している陰で、男だって他のバーガールに手を出しているかもしれない。
お互い、どっちもどっちだ。
探偵の影に気をつけながら、楽しく遊びたいものである。
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