パタヤにはイサーン地方出身が多く住んでいる。
イサーン料理といえば、ソムタム、ガイヤーン、ラープなどが有名。
ソムタムプーパラには生の沢蟹が入っていたりと、なかなかデンジャラスな食べ物も少なくない。
今回紹介するのは、その中でも、極め付きかも。
ゴイとラープディップだ。
生肉を使ったサラダである。
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ゴイとラープディップ
はい、こちらが生肉サラダ。
部屋に遊びに来たイサーン出身嬢がそこらへんのイサーン料理屋台で買ってきたものだという。
肉の種類をたずねると、牛肉(ヌア)。
つまりは、ゴイヌア。
ゴイは、コイともカタカナ表記できるかも。微妙な発音。
生の牛肉を刻んで、玉ねぎや香草なんかをあえて、サラダ仕立てにしてある。
まあ、牛肉なら日本で言うところのユッケみたいなもの。
衛生管理状態が非常に気になるところだが、少しくらいなら大丈夫だろう。
パクリと食べてみる。
肉の臭みはない。
元々タイの牛肉は固いけど、生の状態だと、それほど固さも感じない。
肉のうまみもある。
が、それ以上に、辛い。
唐辛子の殺菌作用を狙っているのかもしれないが、とにかく辛い。
いや、でも、けっこうおいしいね、これ。
あなたゴイが食べられるのねとイサーン出身嬢からお褒めの言葉をいただき心象も良くなった、ような気がする。
続いてはイサーン料理食堂のゴイ。これも牛肉。
いや、ラープヌアディップだと言っていた。
つまり、生牛肉のラープ。
毒々しい色をしている。
屋台のものより血の滴り感がすごい。
ゴイとラープディップの違いがよくわからない。
タイ人に質問してみると、ちょっと考えてから、「セイムセイム」とか「ムアンガン」とか言われる。
たぶん、大した違いはないか、説明するのが面倒くさいのだろう。
気にしてもしょうがない。
屋台でも食堂でも衛生管理はたぶん似たようなレベルに違いない。
これまた気にしてもしょうがないんで、ちょっとだけいただく。
なかなかワイルドなお味。でもどこか上品な気風もある。
やっぱり辛い。
おいしいといえばおいしい。
もっと食べてもいい。
でも、怖い。
やめておこう。
イサーン人は、問答無用でぱくぱくと食べておりました。
タイ人に話を聞くと、食べない人も多いとか。
そりゃあまあそうかな。
でも好きな人はとことん好きだと。
日本にも生肉愛好者は少なくない。同じこと。
さらにツワモノもいる。
豚肉のゴイや川魚のゴイを食べるそうだ。
さすがに生の豚肉と生の川魚はまずいだろう。
実際毎年のように食中毒による死者が出ているとかいないとか。
さもありなん。
美食にかける人間の執念たるや生死を超越するわけである。
どこのイサーン屋台でも置いているわけではないかも。
イサーン料理系の食堂やレストランなら置いてあるでしょう。
生肉好きかつチャレンジスピリットを持った人は、ぜひともゴイとラープディップに挑んでほしい。
普通においしいです。
他にもおいしいイサーン料理はある。
グループで訪れるとテーブルの上はこんな感じになる。
右上に映っているゴイが赤い。不気味に赤黒い。
ちなみに、ゴイを食べた翌日も胃腸に変化なし。食あたりもせず平気だった。
たぶん、運次第。
当たったらその時はその時だ。
イサーン人と仲良くなるのに生肉を恐れてはいけない。
でも、豚と川魚だけは断固拒否で。
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