たまに行きたくなるソイチャイヤプーン。
パタヤ中心部屈指の魔境である。
まだ知らない人のために説明しておくと、ソイチャイヤプーンとは、サードロードのソイ25のこと。
LKメトロから至近距離にあるが、ソイの両側に怪しいマッサージ屋がこれでもかと立ち並び、歩を進めるたびに、両側から怪しい勧誘を受ける。
バービアも多いし、ジェントルマンズクラブもある。ローカル向けパブまである。
路面の舗装がぐちゃぐちゃになっていることも相まって、パタヤ中心部でひときわ異彩を放つソイである。特に夜になると、まるで瘴気が立ち上るかのような魔境感あり。
てきとーにチョイスしたマッサージ屋の地図
ソイの中にはいくらでもマッサージ屋がある。
そのマッサージ屋だが、実質的には、置屋と化している。
スペシャルサービス前提のマッサージ屋だ。
オイルマッサージ1時間200バーツ。
なお、従来のソイチャイヤプーンのスペシャル価格の相場は以下のとおり。
手:300
口:500
最後まで:1000
これはパタヤのスペシャル系マッサージ屋の鉄板価格である。最終的な支払額は、マッサージ代200バーツを足したものとなる。
が、交渉によっては、最後までコミコミ1000バーツも可能。
これが従来のソイチャイヤプーン相場。ここ5年以上変わっていないはずだ。
あとはうろうろしながら、相手を探せばいいだけ。
たまに掘り出しものが眠っている。
今回目をつけたのは、22歳のかわいい系。
話によると、以前はゴーゴーバー勤務。ルックス的若さ的に、この界隈では群を抜いている。
まわりは熟女とレディボーイだらけである。
それでもゴーゴーにいたら1軍には程遠いと思うが、ソイチャイヤプーンでは立派な1軍だ。
オイルマッサージ1時間という約束で店内へ。
部屋はカーテンと薄い壁で仕切られただけの狭いもの。マットレスが置いてあるだけ。脇にはオイル。部屋というより単なるマッサージブース。
ブースに入るなり、いきなり内容の説明。
ここはマッサージ屋だけど、スペシャルがあって云々という流れ。
マッサージはしないよとまで言われた。
さて、この元ゴーゴー嬢の言い値は?
手:700
口:1000
最後まで:2000
そりゃあダメだろ、このあたりの通常価格じゃない、と指摘すると、彼女はしれっとした顔で、価格は女次第だと言う。
若くてかわいいからこの価格だと言い張る。
ま、たしかに自由交渉制ではあるし、その額に客が納得すれば払えばいいだけ。
が、ここはパタヤの魔境、ソイチャイヤプーンだ。そんな逸脱行為は許されない。
せめてオイルマッサージくらいしなさいと、と、まずはオイルを垂らしてもらう。が、マッサージはない。一極集中。
下半身をぬるぬるにされながら、交渉を継続。
なかなか集中力と理性が要求される。
意識を下半身からそらして、頭を動かし、口八丁手八丁で値下げを求めるわけである。
これぞソイチャイヤプーン攻防戦。
意外と楽しい。
結局、
手:500
口:800
最後まで:1500
となった。
これ以上は無理っぽい。
他の客は平気で2000バーツを払うとか言っている。ファランでも2000バーツだと。ほんまかいな。
また、服を脱ぐならチップちょうだいとか、まるでたけのこはぎのような提案もあった。
世知辛い。
なお、ゴーゴーバー時代との稼ぎを比べると、ソイチャイヤプーンのほうがいいとのこと。
ゴーゴー時代は、10日雇用で給料1万バーツ、ペイバーを何度かされても2万バーツくらいで、合計3万バーツ。
マッサージ屋では、1回2000バーツが一日に3人ほど。これで6000バーツ。10日で6万バーツほど稼げると言っていた。
本当に2000を払う客が一日3人もつくかはしらないが、たしかに給料がなくとも、マッサージ屋のほうがはるかに稼げる計算となる。
最高で10日で8万バーツ稼いだとも言っていたが、さすがにこれは盛り過ぎなような気がする。
しかも酒飲まなくていい、ダンスも必要ない、ビキニやコヨーテ衣装も着なくていいと、マッサージの仕事を称賛していた。
それにしても、2000バーツか。
うーん、あんまりこういうことは言いたくないが、ソイチャイヤプーンで2000バーツ払うのは、どうか遠慮してほしい。
その額に納得してればいくらでも払えばいい、相場なんて関係ない、というのがわたしのスタンスだが、さすがにソイチャイヤプーンではやめてほしい。
魔境は魔境のまま残っていてほしい。
頭が真っ白になりながら、そう思った午後のソイチャイヤプーン。
まるで白昼夢のようであった。
合計700バーツきっちりの支払い。
今回の攻防戦は、ほぼ引き分け、いや負けたかもしれない。手ごわかった。
まだソイチャイヤプーンに行ったことがない人は、昼でも夜でもいいが、マッサージ屋の狭い部屋で熾烈な攻防戦を繰り広げてみてほしい。
頭と口と下半身、いろいろと鍛えられます。
ちなみに、事前事後のシャワーは、水オンリーだ。
下半身がきゅんと締め上げられる。
ちなみに、ソイチャイヤプーンの由来となったと思われるチャイヤプーンインの宿泊レポートはこちらから。
⇒チャイヤプーンイン宿泊レポート@ソイチャイヤプーン。一泊450バーツの格安老舗ホテル。
時代感たっぷりの安ホテルだが部屋は広くて意外と悪くない。
思いの外、IDチェックが厳しいのは魔境で生き残るホテルならではか。