アンヘレスに6泊して、マニラ空港からバンコク・スワンナプーム空港へ。
深夜0時のスワンナプーム着のため、タクシーでソイナナのホテルへ向かう。
4階の出発フロアでタクシーを拾うのが定番スタイル。もちろんメーターを使ってもらう。
料金は高速を使わずに下道でナナプラザまで250バーツ。渋滞次第だが、ほぼ適正価格でしょう。
ホテルでチェックインを済ませ、一息ついたら、すでに午前1時。
バンコクの夜はパタヤよりも早い。
時間がない。
さっそく夜のソイナナへと繰り出した。
宿泊しているヘブンアット4ホテルから、ソイナナをスクンビットへ向けて北上していく。
まだまだ人通りは多い。
立っていたり座っていたするフリーランサー多数。
マッサージ屋からも勧誘される。
RAJA BROADWAYという小綺麗なアーケードがあった。
(翌日昼間の様子)
こんなのあったかなあ。いつできたんだろ。
TAMASHAというのは、インド人向けクラブのようだ。
さくっとナナプラザ前へ。徒歩3分ほど。近い。
歩行者と屋台とタクシーとたちんぼで大混雑。いいね、ナナプラザ。
ナナプラザ(Nana Plaza)
これは2018年3月中旬のことだ。
ナナプラザの屋根設置工事の最中。
(翌日昼間の様子)
2階から
まだ骨組みだけの段階だが、あとは幌を被せれば完成といった感じ。
実際、このすぐあとに屋根が付けられたもよう。
雨季でも大丈夫! pic.twitter.com/Y5puns73rC
— ekkamai45 (@ekkamai45) 2018年3月21日
(エカマイさんのツイッターから引用)
たしかに雨でも大丈夫。
でも、ナナプラザ内から夜空を見上げるのは叶わなくなった。
ま、見上げるのはステージだけでいいか。
レインボー4(RAINBOW4)
レインボー四とも表記するし、英語ではRAINBOW5とも書いてある。
いろんな事情があるんでしょう。
通称、虹4。
ナナプラザを代表する有名店ですな。2階にあります。
そういえば、1階にあるレインボー1の100バーツクーポン売り場がなくなっていた。くそう。貧乏人の見方だったのに。
さて、レインボー4。
ドラフトビールはない。シンハー瓶ビールをオーダーすると、お値段165バーツ(560円)。
つい昨日まではアンヘレス・プリメタで60バーツ(123円)のサンミゲルを飲んでいたのに、この違いは何やねん?!
価格差5倍近いぞ。
別世界の話みたい。
まあ、ステージ上のダンサーたちのレベルも別世界だけどね。これでも、レインボーにしてみたら売れ残り組だろうしなあ。
プリメタのゴーゴーのラインナップに見慣れていると、レインボー4なんて、たとえ深夜の売れ残りラインナップでも、極楽浄土レベル。
かわいいのう、スタイルええのう、ビキニ姿がええのう。
ペイバー関連費用も別世界。
プリメタは、連れ出しとお手当込みのバーファインが2000ペソ。約4000円。これで夕方から朝までのロング可能。
レインボーは、詳しくないけれど、たぶんバーファイン700にロングチップが5000とか6000バーツ。トータルでざっと2万円ほど。しかもロングでも4時間という噂も聞いたことがある。
やっぱり価格差5倍。
ま、ナナプラザとプリメタを比べるのは、あまりにも野暮な話。
リアルに別世界だと考えよう。
悲しいけど、これが現実なのよね。
そんな慨嘆に暮れながら、レインボー4のステージを眺める。
スレンダー嬢からアピールが飛んでくるが、軽くいなす。
ウェイターからのレディを選べジェスチャーもスルー。
プリメタ価格なら即決できるダンサーばかりだが、ナナプラザ価格では到底不可能。
飲むだけで退散。
ああ、ますますナナプラザでの夜遊びが遠のいていく。
テーメーカフェ(Thermae Cafe)
午前1時半頃、テーメーカフェへ。
愛と出会いにあふれる地下喫茶店だ。
中に入れないレディボーイたちが表にはあふれている。
コーラ60バーツ。貧乏人にはありがたいカフェだ。
深夜の時間帯ともあり、店内はがらがら。
これだけすっからかんのテーメーカフェは初めて見たかも。
コーラの入ったグラスを片手に、店内をぐるぐるまわる。
かなり厳しいラインナップですな。
おっと、とんでもない妖怪オババに遭遇。
伝説のワンおばさんを超える妖怪ぶり。よく入店してきたな。おばあちゃんじゃないかよ。早く家に帰って寝てください。こらこら、誘ってくるんじゃない。怖いなあ。
幾人かの交際希望相手に、声をかけてみた。
言い値は揃ってショート2500バーツ。
すぐに2000には下がる。
相変わらず、工場勤務とかセブン勤務とかサロン勤務と自称する素人もどきさんが多い印象。
仕事はテーメーだけと言い切るプロ素人さんもいるはずだが、今は見当たらない。みなさん、相手を見つけて、どこかへしけこんでいるようだ。
平日の深夜1時半だとこんなものかな。
活気のないテーメーカフェである。
テーメーでわしも考えた
が、テーブルに座って、ビールを飲む日本人グループがいた。
たぶん、タイが初めてなのかなあ。
しきりに上機嫌で「楽しい楽しい」と笑っていた。
それが心底本気で楽しそうな声で、ちょっと羨ましくなった。
そうだよなあ。最初の頃は、こんなテーメーカフェでもナナプラザでも、とてつもなく楽しく感じたよなあ。
パタヤにしても同様で、この世にこんなに楽しい場所があるなんてと、天にも昇る心地を味わっていたものだ。
それが今やどうだ。
やれ高いだの、やれスレている女ばかりだの、やれヒドいレベルだの、さんざん悪態をつくようになる。
スレているのはこっちのほうだ。
あの頃の精神的高揚感はどこに行った?
最近、パタヤやアンヘレスを初めて訪れる人の新鮮な気持ちを素直に綴ったブログやツイッターの投稿を読む機会が多く、昔の自分を思い出して微笑ましくなりつつ、ちょっと考えさせられた。
自戒を込めて書くけれど、海外夜遊び上級者(そんなものがいるとしてだが)から見れば、初心者たちやベタな遊び方を続ける人たちのことを、ひよっこで軟弱な遊び方でおまけに高いカネを払わされているとバカにしがちではある。
もっと安く遊べるのにとか、そんなとこ行くなんてシロートかよ、と突っ込んでしまうのだ。
でも、そうじゃない。
一番大事なのは、自分かいかに楽しめるかだ。
もちろん、完全初心者の頃のような無垢な感情と知識ゼロのままで遊ぶことはもうできない。
経験を重ねていくにつれ新鮮な情感は失われていくし、知識が増えるにつれ無駄な先入観も増えていく。
遊び方や楽しみ方が変わっていくのは当然だ。
趣味趣向は変化するし、金銭感覚も変わる。
が、ウブな頃の楽しみにはゼッタイに敵わないだろう。
それでも、新たな遊び方や楽しみ方を模索していく。
で、どうしようもなく虚しくなったら、素直に別の道へ進めばいい。
まあ、他人からどう見られようと、楽しんだもの勝ちの世界である。
海外夜遊びだろうが人生だろうが、しょせんそんなもの。
別に深く考えなくてもいいやね。
と、テーメーカフェで埒もない思索をめぐらしたところで、そろそろ閉店の時間。
スクンビット通りの歩道には、路上バービアがちらほら復活していた。
素直に嬉しい。
ソイナナに入ると、すでにナナプラザは閉店済み。電気が消えている。
でも、ナナホテル前を中心にして、フリーランスの方々は熱心に営業を続ける。
本日も、ソイナナ戦線異状なし。
バンコクの夜遊びに心の底から快哉を叫ぶ人がいた。
それが確認できただけでも、トランジットでバンコクに立ち寄った価値はあった。
ホテルに戻り、ようやく長旅の汗を流し、眠りについたのだった。
ソイナナの騒音も部屋までは届かず、ぐっすり眠る。
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明日からパタヤ。
ルーティンとも言うべき、沈没生活がまた始まる。
これもまた楽し。