プエルトガレラ旅行記1
マニラは一泊だけですませて、さっさとプエルトガレラへ向かう。
マニラからプエルトガレラへの行き方。
事前に調べた情報では、大きくわけて2つの方法があった。
・シーカット、スワグマンのジョイントチケットを購入する
・ローカルバスとボートを自力で乗り継ぐ
後者のほうが料金的にはお得だが、わたしは初マニラだし、なるべく面倒は避けたいところ。
ジョイントチケットは、バスとボートがセットになっていて、添乗員が案内までしてくれる。よくわからない場合は、ジョイントチケットを購入してしまうのが楽でいい。これ、海外旅行の鉄則の一つ。都市部から島へ行く場合は特にそう。トータルでかかる費用はローカル交通乗り継ぎとそれほど変わらないこともある。
そんなわけでシーカットを利用することにした。スワグマンでもいいが、有名なのはシーカットのほう。アンヘレスからマニラまではスワグマンのフライザバスを利用したんで、プエルトガレラ行きはシーカットにしよう。
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シーカット(Si-kat)
チケット販売所並びにツアー出発地点は、シティステートタワーホテル(City State Tower Hotel)。
地図
エルミタの中心部にある。
アンヘレス行きのフライザバスが出るスワグマンホテルからも余裕の徒歩圏内。ロビンソンデパートも目と鼻の先。
チケット販売所は、ホテルロビーのエレベーター脇にある。
ホテルの入口が2個所あるけど、北側の入口のほうね。
よくわからなければ、入り口のガードマンに聞けば教えてくれる。
販売所はエレベーター脇
昼間は係員が常駐しているようだ。
最初は無愛想かと思いきや、すぐににこやかな笑顔で対応してくれた。写真撮影もピースサインで。ほんのちょっとだけ日本語も話せる。
ボートの行き先が2個所ある。
Sabang Beach(サバンビーチ)かMuelle Beach。
購入時にどちらへ行くか尋ねられる。
ダイビングや夜遊び目的ならサバンビーチを選択しよう。
あとは、出発日を指定するだけ。マニラ発は1日1便なので時間指定は不要。毎日朝8時15分集合、8時30分出発だ。
料金は800ペソ。
往復でも買える。Round TripとかRound Ticketとか言えばいい。ゴーアンドリターンでも、通じれば何でもいい。
往復だと1600ペソ。割引きはないみたい。帰りのチケットは、プエルトガレラの埠頭でも簡単に買えるんで無理に往復で買う必要もないが、どうせ帰ることは確実だしペソの出費は先に済ませておいてもいいだろう。
わたしは往復で購入した。
チケットが2枚あるんで、なくさないようにね。
なお、帰路のチケットの日付指定はされていない。
「復路便は到着時あるいは24時間前にコンファームしろ」との注意書きがしてあるが、係員に聞いたところ、別に予約は要らないそうだ。
帰る当日の朝9時にプエルトガレラの船着き場へ直接行って、シーカットのチケットブースでチケットを見せればいいだけ。
マニラからプエルトガレラの道
8時15分にはシティステートタワーホテルに行くべし。
日中のエルミタの治安はほとんど心配いりません。普通に歩けます。
てっきりロビーのチケットブース前で集合かと思いきや、すでにバスはホテル前で待機していた。
やけにハイテンションな女性係員が呼びに来てくれて乗車。
車体側面に、Si-Kat PUERTOGALERAの文字。わかりやすい。
直接バスへ向かえばいいみたい。
大きな荷物は車体下部のラゲージスペースへ。
車内の様子
日本の典型的な観光バスと同じもの。
蛇足ながら、このバス車体、元は日本の野鉄観光株式会社のもの。
野鉄のHPを見てみると、同じカラーリングのバスが掲載されている。
どうりで日本の観光バスを連想させたわけだ。
チケットに座席番号が指定してある。
添乗員がいて、座席を案内してくれる。
わたしは最後に乗車したので、座席番号は無視して最後尾に座らせてもらった。横には誰もおらず快適。
乗車率は7割ほどか。客のほとんどは欧米人、もしくは欧米人の連れのフィリピン女性。アジア系単独客はわたしのほか一人か二人ほど。
マニラからバタンガスへのバス
8時30分定刻通りに出発。
明るい女性添乗員から挨拶。あとの流れを説明をしてくれる。もちろん英語のみだが、別に大したことは言っていないのでスルーしても大丈夫。
車内には説明書きもしてあるんで、リスニングが苦手な人はこれを参考に。
車内では、ドリンクやサンドイッチの販売もある。
腹が減っている人は、サンドイッチでもどうぞ。価格は不明。
マニラ市街を抜けると、のどかな風景に。でも雲行きも怪しい。少し雨も降ってきた。
午前10時、高速道路料金所付近でバスは一時停車して、トイレ休憩。
あるのはトイレだけです。売店なし。
午前11時7分、港が近づいてきた。
Port Batangasと書いてある。バタンガス港だ。
バタンガスからプエルトガレラへのバンカーボート
11時15分、バスが停車。
バタンガス埠頭に到着。ここで全員下車。
荷物を回収して、徒歩で船着き場へ向かう。
この時、ポーターが寄ってきて、荷物を運んでもらうこともできる。荷物一個あたり20ペソとチップ少々を+して1回50ペソくらいだそうな。
船着き場へは一本道なので迷うことはない。
慣れている客は自分でさっさと向かっていた。
ここでもバスの添乗員がついてきてくれるので心配な人は一緒にどうぞ。
土産物売り場を通って、入り口へ。
まず、右手にあるTerminal Ticket CounterでTerminal Feeを払う必要がある。
これはシーカットのチケットには含まれていない。
窓口でシーカットのチケットを見せて、ターミナルフィーを払う。
料金は30ペソ。
これが、PASSENGER TERMIAL TICKETの現物
それから、ターミナルの中へ入る。
このあたりの流れは、つねに添乗員が誘導してくれるんで、彼女のそばにいれば大丈夫です。
もしくは慣れていそうなバスの同乗者のあとにくっついていけばいい。
なお、バスの添乗員の同行はここまで。あとはターミナル内の係員の指示にしたがいます。
ターミナル入り口ではX線荷物検査あり。
まあ、ほとんど形だけみたいですが。
荷持検査を終えると待合室へ出る。わりと広い。
ゲートがいくつもあるが、「シーカット!シーカット!」と係員が誘導してくれるんで、そのまま搭乗口へ。
どうやら、シーカットのバスの到着時間に合わせてボートが出港するようだ。無駄がなくていい。
歩いてボートへ。
これがプエルトガレラ行きのバンカーボート。それなりに大きいが、フェリーとは違うんで、けっこう揺れそうな予感。
最後にもう一度チケットを見せて、乗船。
まるで山賊やゲリラのような強面の海の男が手助けしてくれる。けっこう揺れるんで要注意。
ボート内部
全席自由席。
お好きなところへどうぞ。
側面の席のほうが海が近くて眺めはいい。
が、よく揺れる。船のエンジンの振動がダイレクトに伝わってきて、体がしびれてくる。さらに、波のしぶきがかかることもある。
船酔いが心配な人は、船体中央のベンチシートに座るのがおすすめ。
揺れも少なくて、過ごしやすいと思う。
ちなみに、船尾にはトイレもある。CRと書いてあるのがトイレのこと。Comfort Roomね。SHEが女性用です。
トイレ付近では喫煙可能。SMOKING AREAときちんと指定してある。灰皿もあった。
無料の水もあります。あと冷えたビールやコーラも売ってましたね。
誰もライフジャケットは着用していないが、心配な人はどうぞ。
11時35分、出港。ヨーソロー。
海の子どもたちが手をふってバイバイ。
バンカーボートは、一路、プエルトガレラへ。
ばしゃしゃと水しぶきをあげて、水面を突っ走る。
心配された天候も回復。青空が映える。
気持ちいい~と言いたいところだが、まあそこそこ揺れること。
海は穏やかなほうだと思うけど、それでも揺れる。
グロッキー状態で寝ている人もいましたな。
船酔い体質の人は酔い止めを服用したほうがいいかも。
あと、エンジン音がかなりうるさい。
12時40分。島が近づいてきた。
バンカーよ、あれがプエルトガレラか。
フローティングバーから手を振る人よ。
そして、ちびっこ海のギャングが船に飛び乗ってきた。
ギャングどもは、手を差し出して、チップチップくれくれ攻撃。かわいいもんです。
12時45分、サバンビーチ埠頭に接岸。
船はこのあとホワイトサンドビーチへ向かうらしい。8割ほどの乗客はここサバンビーチで下船。
桟橋を渡って、いよいよプエルトガレラ上陸。
テンションも上がる。
と、最後の最後に関所が待ち構えていた。
何やら環境維持税のようなものを徴収される。EUFというようだ。
全部まとめて50ペソ。
これを払わないとプエルトガレラ上陸は無理みたい。大人しく払いましょう。
あと、船を降りたところで、ポーターが寄ってきますね。
フィリピン人の英語の発音では「ポルター」と聞こえる。
ビーチ沿いあるホテルへの道は舗装がしっかりされておらず、かなり歩きづらい。大きなスーツケースがある人は頼んでもいい。
料金はやはり50ペソほどらしいが、もっと要求されるかも。
これにてプエルトガレラのサバンビーチへ到着。
シーカットツアーも終了となる。
あとは自力でホテルへどうぞ。
埠頭から徒歩5分以内にホテルはたくさん並んでいます。
予約していなれば、埠頭付近に呼び込みがたくさんいるんでついていってもいいだろう。
できれば、1泊目くらいはホテル予約サイトで事前予約していったほうが安心だと思いますけどね。
往路まとめ
マニラのシティステートタワー前を8時30分に出発して、プエルトガレラのサバンビーチに上陸したのが12時45分。
全部で4時間15分の道のりだった。
Google Mapでのルート検索した結果がこちら
シーカットがたどったルートかどうかは不明。
バスの乗車時間が2時間45分。
ボートの乗船時間が1時間10分。
あとは乗り継ぎの時間となる。
バスは日本の観光バスなんで快適。
ボートは、揺れるとはいえ、1時間ちょっとなんで我慢できる範囲。
ぼーっと海を空を眺めていれば、あっという間です。
トータル4時間は、ちょっとした小旅行としてはほどよい所要時間でしょう。
シーカットを使えば、マニラからプエルトガレラまでは楽々ですね。
片道800ペソ(約1760円)の料金はフィリピンの物価を考えるとちょっと高いけれど、この快適さと便利さには代えがたい。
熱心なプエルトガレラリピーターでもないかぎり、シーカット一択でいいような気がします。
サバンビーチがあなたを待っている。
青い海と青い空。うーん、気持ちいい。
プエルトガレラからマニラへの帰路
シーカットを利用するなら、帰りも簡単です。逆にたどるだけですね。
軽く説明しておきます。
往復でチケット購入済みなら、指定の時間に埠頭へ行けばいいだけ。
バタンガス行きシーカットボートの集合時間は午前9時。
シーカットのブースがあって、そこでチケットを提示する。
まだチケットを購入していないなら、その場で購入可能。800ペソ。
チケットとは別に、Safety and Security Feeなるものの支払いが必要。
安全保安税といったところか。20ペソ。
チケットブースの横のテーブルに置かれた乗員名簿に名前を記入する。
9:15AMと書かれたほうへどうぞ。
往路はなかったなあ、こんなの。
ボートに乗り込む。
出港予定時刻は午前9時15分。
実際に出港したのが9時25分。
バタンガス港に到着したのが、10時45分。
バタンガス到着時には、シーカットのサインボードを持った係員がお出迎えしてれる。
係員についていって、マニラ行きのバスへ乗る。
行きと同じバスですな。添乗員のおばさんも同じ人。いやあまた会ったねと挨拶。
11時5分、マニラ行きバスが出発。
途中、往路と同じ場所でトイレ休憩。
午後1時55分、エルミタのシティステートタワーホテル前に到着。
実に簡単です。迷う心配ゼロ。
海外に不慣れな人でも安心してプエルトガレラ往復ができます。って、シーカットのまわしものみたいだけど、それくらいきちんとしていますよ。フィリピンだからいいかげんなんてことはないですね。
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