ソイニュープラザを通りかかると、見慣れぬ固定屋台を発見した。
こ、これは!?
ヴィーナーシュニッツェルの専門屋台じゃないか。
つい先日まで影も形もなかったぞ。
こんな特殊な屋台がふいに出現するのがパタヤのすごいところ。日本じゃ考えられない。
しかも80バーツとお手頃価格。
これは食べるしかない。
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Schnitzel Wiener Art(ヴィーナーシュニッツェル)
見本写真には、「Schnitzel Wiener Art mit Pommes und Salat」とドイツ語で書いてある。訳すと、ウィーン式シュニッツェルのポテトとサラダ添え。
つまりヴィーナーシュニッツェルとなる。
ん? 英語ではEscalope(エスカロープ)と書いてあるなあ。違いがよくわからんが、とにかくシュニッツェルだ。
大好物である。気にしない。
さっそく注文した。
テーブルが二つ並んでいるだけの小さな店舗だ。
おばさんが一人で切り盛りしている。
無料の飲水あり。このあたりはローカル屋台式だ。
近くにドリンク屋台があるし、コンビニで買ってきて持ち込んでもオッケー。
となりのテーブルでは、二人のファランがビール飲みながらドイツ語でずっとだべっている。
コックのおばさんが、屋台厨房でポテトと肉をフライ。
思ったより時間がかかっている。10分近く待っただろうか、ようやくシュニッツェル完成。
どん!
なかなかの迫力じゃありませんか。
シュニッツェルが2枚。さらに、ポテト。キャベツサラダにきゅうりまで。
真ん中には、ケチャップソース。
ちょっと暗いのでフラッシュを焚いてもう一枚。
揚げ色がしっかり付いているのがおわかりいただけるだろう。慌てずにじっくりと揚げているのがよくわかる。
食べようとするわたしに向かって、横のテーブルのファランが、「Very delicious」と親指を立ててくれた。
言われずとも、これはうまいに決まっている。
軽くマナオ(ライム)を絞ってから、いただきます。
豚肉はそこそこの厚みがある。ヴィーナーシュニッツェルにしては分厚いほうだと思う。
専門店とでも言うべき、オーストリア料理レストラン「Domicil」のヴィーナーシュニッツェルよりも肉が厚い。
日本の有名チェーン店のとんかつ屋のとんかつよりは薄いけど、充分に肉のうまみが味わえる。
パン粉は少なめだが、衣のサクサク感もあり。
これはおいしいね。しかもボリュームたっぷりだ。
1枚だけでもそこそこの量があるのに、それが2枚もある。
がつがつ食べてもなかなか減らない。
ソースは、普通のケチャップに甘辛いチリソースをブレンドしたような味。
ちょっと独特だが、意外とあっさりしている。
どうしても油っぽいシュニッツェルには、ちょうど合う。
フライドポテトは普通ですな。キャベツはややパサパサ。
なにせ肉の量が多く、さすがに最後のほうはちょっとだけ飽きてきたけど、無事に完食。
満腹です。
完食して「アロイ」と告げると、屋台のおばさんは大喜びしてくれた。
なんでも、お客さんが全部食べてくれるのが何よりの喜びだと語っていた。いい料理人ですね。
満腹になるまで食べて80バーツ。水も無料。
お買い得です。
これぞ本場仕込みのヴィーナーシュニッツェルかと言われれば、ちょっと違うような気もするが、全然オッケー。ドイツ語話しているファラン(たぶん、ドイツ人かオーストリア人)がうまいといっているし、わたしもおいしいと思うから、それでいい。
日本人としては、これ豚カツじゃんかよ、とも思うが、やっぱり違う。いっそのこと、とんかつソースをかけたいくらいだが、やっぱりここはケチャップ味で食べたい。
と言いつつ、ご飯と豆腐の味噌汁を持ち込んだら、とんかつ定食の出来上がりだなあと思うんだけど。
まあ、お好きなように食べてください。
80バーツで、このボリュームと味は文句なしですよ。
営業時間は午後3時から午前2時くらいまで。
店主の気分と客次第だそうです。
地図
開店前の様子がこちら
矢印の先、青いシートがかけてあるところがシュニッツェル屋台。
他にもミートボールセットがあるようだ。80バーツ。
こっちには、ご飯かポテトを選択可能と書いてあるなあ。
たぶん、シュニッツェルでもポテトをご飯に変更できそう。
となれば、あとは味噌汁があれば…
まあ、いいか。
あと、カオマンガイみたいなご飯物もあるようだが、詳細不明。
まずはシュニッツェルからどうぞ。
(追記)その後のシュニッツェル屋台…閉店
その後、何度か通った。
(2017年4月のシュニッツェル)
同月にミートボールも食べてみた。
まさにボール状のミートボールが3個。あとマッシュポテトとサラダ。
肉は、こんな感じ。
ミートボールというより、揚げたハンバーグみたい。
これは、もうひとつだった。
が、シュニッツェルはボリュームもあっておいしいまま。
定期的に食べようとか思っていた。
が、2017年6月某日の時点で屋台がなくなっているのを発見。パッタイ屋台になっていた。
シュニッツェル屋台の現在の所在は不明。悲しい。
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