沈没日記17
年末年始のパーティラッシュが一段落して、平常運転に戻ったパタヤ。
だらだらとした沈没生活が再開。
クリススマと年末年始は、財布のひもがすっかり緩んでしまっていた。
気分が高揚して、普段の食事も贅沢になっていたし、酒もたくさん飲んだ。プレゼント交換会なんてものもあったし、なじみのバービア嬢へ人形もプレゼントしたっけ。
トゥカターなんぞプレゼントしたのは何年ぶりのことやら。
いつものパタヤ沈没生活の予算配分ペースよりも急ピッチで消費している。
ちょっと気を引き締めねば。
食費も少々抑えめで。
ブッカオ名無し食堂のガパオ
パタヤの安い食堂の代名詞といえば、ブッカオ名無し食堂である。
誰が呼んだか名付けたか、貧乏人の味方、正義のヒーロー、名無し食堂。
定点観測の意味もこめて、定番の定番ガパオムーを注文。
うーん、ご飯がダメだなあ。
冷ご飯みたいな感じ。
たぶん、客が多いから、大量に炊いておいたのが冷えてしまったのだろう。
ガパオは大丈夫。というか普通においしい。
カイダーオ(目玉焼き)付きで50バーツ。お値段据え置きですな。
客はファランが半数以上。タイ女性と一緒のファランよりも単身ファランのほうが多いかも。
まあ、ここに来れば、安いのに腹一杯になれるからなあ。
ブッカオ沈没ファラン御用達食堂ともいえる。ファランにかぎらず、日本人も一緒だけど。
カオカイジアオとムートート
豚の干し肉がぶら下がっていて、屋台の上に卵がたくさん置いてある屋台は、カイジアオ&ムートート屋台。
カイジアオとは、タイのオムレツ。というか、溶き卵に薬味を混ぜて油で揚げたものだ。
ケチャップみたいなチリソースをかけて食べる。ムートート(豚揚げ)も合わせて注文すると、ご飯がすすむ。
ムートート2本とカオカイジアオで60バーツ。
ということは、カオカイジアオが40バーツなのだろう。去年の中頃までは、余裕で30バーツだったのに。値上げはつらい。
カナームークロップ
ガパオと並んで、タイ屋台飯の定番。
カナーという野菜と、カリカリに揚げた豚肉(ムークロップ)を炒めた料理だ。
甘辛い味付けで、辛くない。これまたご飯がすすむ。
これは40バーツを維持。ありがたい。
バービアに持ち込んでいただく。
LKチキンでサンドイッチ
LKチキンの40バーツフライドチキンを食パンに挟んでみた。
これうまい。
できればマヨネーズがほしい。
ここのフライドチキンは、カオニャオよりもパンによく合うと思う。
関連記事:LK Chickenの唐揚げは、夜食とおつまみに最適。1個15バーツ。
とまあ、こんな感じの食生活を送る。
安上がりでけっこう。
夜は沈没ファランと煙でマオマオ
夜は、バービアめぐり。
といっても、知り合いのバービアを数軒まわる程度。
年末年始の暴飲暴食がたたって、どうにもお腹が重たいのだ。
酒はほどほどにしておこう。
でもバービアには顔を出す。
夜ごとバービア群をいくつか渡り歩いていると、必ずといっていいほど、知り合いのファランと遭遇する。
昔からの知り合いもいれば、最近よく顔を合わせるようになったファランもいる。
わたしと似たような行動をしているファランはたくさんいて、次の日にも同じバービアで再会することもしばしば。
移動した先のバービアでまた同席するケースすらある。
バービア好きのパタヤ沈没野郎の行動パターンなど、国籍を問わず、似通ったものだ。
で、挨拶を交わし世間話をしてから仲良くなるパターン。まあ、別に連絡先を交換するわけでもなく、偶然居合わせたら、軽く一緒に飲むだけだけど。
なかには、タイ歴数十年なんて猛者もいて、話を聞いているだけでもおもしろい。
やっぱり多いのはイギリス人かな。ついでオーストラリア人。ドイツ人も多いなあ。なぜかアメリカ人は少ない。元軍人のアメリカ人にはたまに出くわす。もちろん、アメリカ軍の戦艦が寄港した時は、マッチョな現役軍人にたっぷり遭遇するけど。
人口が少ないわりには、スカンジナビア(ノルウェー、フィンランド、スウェーデン)はわりと多い印象。北欧の人は、南国へのあこがれが一段の強いのかも。年金もたっぷりもらってそうだし。
この夜は、付き合いの長いイングランド人と遭遇。リタイアしているのか正体はさっぱり不明だが、ずっとパタヤのバービアに沈没している。
これまた付き合いの長いタイ女性も同じバービアにいた。元バービア嬢だが、バービアはとっくに辞めて、現在は複数のファランを転がしてうまくやっている。今日も見知らぬファラン客と一緒にいる。おいおい、前は違う男だったろうに。
イングランド人と元バービア嬢に誘われ、二人の間に座らされる。
二人とも、この煙が出るやつが大好き。
わたしの右にイングランド人、左に元バービア嬢。
わたしの目の前に煙の出るやつ。
パイプがまわされ、かわりばんこに煙を吐き出す。
元バービア嬢が客のファランにおねだりして、追加でもう1本オーダー。
わたしの前に2本のパイプが並ぶ。
バービア嬢は2本をいっぺんに口にくわえてご満悦のご様子。
もうもうたる煙が吐き出された。
おいおい、体に悪いぞ、さすがに。
アップルミントの甘い香りが辺り一面に広がった。
酒に酔う前に、こいつでマオマオだよ。
こんな風にして沈没野郎たちのバービアの夜は更けていく。
最後にもう一軒だけ知り合いのバーへ。
ここのファランボスとも顔見知り。
タイ歴35年だそうで、昔はバンコクでもバーを経営していたとか。
複数のタイ女性との間に子どもをもうけている。
で、最近、また新しい愛人ができたそうだ。
もう70歳近いおじいちゃんのはずだが、元気盛んである。今度、愛人と一緒にイサーンへ里帰りするとか。
こいつ、また新しい子ども作る気だな。
行為とその結果だけを見ているとクズ中のクズファランだが、なぜか人気があるんだよねえ。
ま、パタヤのバービアに沈没するってことは、こういうったファランたちと付き合うことになる。彼らの生態はとってもおもしろい。
英語の練習にもなるし、パタヤのバービアのお越しの際は、ぜひとも沈没ファランたちと会話してみましょう。
おじいちゃんが多く、彼らの話す英語はちょっとモゴモゴしていて、聞き取りづらいけどね。
ちなみに、シーシャはもちろん、タイでは電子タバコも本来は禁止ですよ。
パタヤのバービアでは、タイ人もファランも平気で吸っている。
でも、警察が通りかかる時は隠してしまう。特にタイ人は気をつけている印象。たまに摘発のニュースも報道されている。
外国人が問責されることは滅多になさそうだけど、警察官や軍人の目の前では避けたほうが無難。
おそらくは吸引そのものへの罰則はないはずだが、販売や所持は禁止。タイへの持ち込みも禁止のはずだ。
シーシャも電子タバコも自己責任でどうぞ。