沈没日記6
連戦を終えた。
さすがに3連戦は無理だ。
この日は、のんびりとバーをめぐる予定。ペイバーなんて考えてもいなかった。
元ゴーゴー嬢
深夜2時過ぎのこと。
とあるバービア群をふらふらと歩いていると、前方から一人の女性が駆け寄ってきた。
わたしの手を引っ張り、店へ誘おうとする。
いや、それどころか、抱きついてきて、一緒に帰ろうとまで言っている。
茶色に染めたクルクル巻き髪。カラコン装着。派手なメイク。
いかにも日本人や韓国人を狙っている印象。
見た目の年齢は22か23歳くらいかな。
バービアにしては珍しいルックスだけど、スレ度数は満点である。
用事があったので、彼女を振り払い、すたすたと遠ざかる。
いやあ、この手のアジア系狙いはスレっからしに違いない。なるべくなら避けて通りたい。
が、用事をすませた帰り道に、また捕まった。
別の道を通ればよかったなあ。
熱烈に抱きついてくる。
おっと、バービア嬢にしては珍しく、いい香りがする。使っている香水がいいやつなのか。
香りに負けた。
しょうがあるまい。
1杯だけとの約束で一緒に飲むことに。
彼女は年齢23歳。
しばらく田舎へ帰っていて、最近パタヤに戻ってきたとか。
もともとはウォーキングストリートのゴーゴーバー勤務。で、これから次のゴーゴーバーでの働き先を見つけるまで、知り合いのバービアを手伝っているとか何とか。
元の店の名前を聞いてみると、ゴーゴー好き日本人なら誰もが知っているような有名店だった。
韓国人によくペイバーされていたそうだ。むろん日本人客も多かったみたい。
たしかに、アジア人受けする顔立ちと髪型と化粧だ。
スタイルもいい状態をキープしている。決して胸は大きくないが、ウエストのくびれは残っている。
これは上玉かもしれない。
どうしても連れて帰ってほしいという。
チップを尋ねると、お得意のアップトゥユー。
しつこく尋ねると、2000Bとの返事。
まあ、ゴーゴー嬢として考えるとそんなものか。
が、わたしは、1000B以上は払うつもりはなかった。
もしこれでペイバーするとなると、3日連続となり、予算的にはきつい。体力的にも少々きつい。サービスが悪ければ、イケる自信はない。
それに、元とはいえ、かの有名ゴーゴーバー嬢が1000Bという価格を受け入れるとは思えなかった。これなら体よく断れるはずだ。
目論見は外れた。意外にも彼女の返事はオッケーというものだったのだ。
あれまあ、あの有名ゴーゴーバー出身者がチップ1000Bを受け入れるとはねえ。
言ってみるものだな。
ノリで押し切ればいいみたい。
が、こちらの要求を受け入れてくれた以上、今さら引っ込めるわけにもいくまい。
チップ1000バーツでペイバー決定。
というわけで、まさかの3日連続連れ出しとあいなった。
自分でもびっくりだ。
意外にも優良嬢
時刻はすでに深夜3時半。
さくっと部屋まで連れて帰る。
どうせサービスはダメダメのスレスレなんだろうと思いきや、これがすごかった。
まずは、一緒にシャワー。拒否されるかと思いきやノリノリだった。全部洗ってくれた。
自分ではちょっと太ったと言っているが、まだまだスレンダーな体型。
胸はこぶりながら形がいい。
それからベッドへ。
かなり酔っているようで、その淫乱さが艶めかしい。
上も下もすべて舐めてくれる。舌使いと上目遣いがいやらしい。
こいつはすごいや。
まさかの大当たりだ。
最後の体力をふりしぼって、壮絶なクライマックスを迎えた。
いやあ、すごかった。
ウォーキングストリートの有名ゴーゴーバー嬢、それも日韓向け要員なんて、スレスレ嬢だと決めつけていたが、意外や意外、サービス優良嬢。すでに一度仕事を辞めているとはいえ、ルックススタイルとも現役嬢に劣っていない。
まあ、こんなことってあるんだねえ。
しかもチップ1000バーツでオッケーだし。
ことが終わると深夜4時過ぎ。
少しお話していると、もう4時半だ。
明日の朝一番で用事があるとかで、ショートで帰ることに。
まあ、もう朝方なんだけどね。
チップ1000B渡してバイバイ。
電話番号も交換したし、次からは直接部屋に来るようなことを言っている。
無理してペイバーして大正解だった。
どんな出会いが潜んでいるか、わからないものだ。
これにて怒涛の3連戦終了。
18歳バービア嬢、濃厚24歳スリン嬢、元有名ゴーゴー嬢。
これだけ遊んで、要したチップは3000バーツちょっと。
レディドリンクとバーファインを合わせても、トータル5000バーツ以下だ。
単に運が良かっただけだろうし、ましてや自慢するような事柄じゃないけれど、なんと安い遊び方であることよ。
でも、節約型長期滞在の身には、3日間で5000バーツの出費はかなり痛い。
明日からはしばらく節制モードにつとめよう。財布と体力の回復をはからねば。
いやあ、それにしても濃厚な3日間だった。
パタヤは楽しいね、やっぱり。