沈没日記12
(沈没日記11数年ぶりにウォーキングストリートのゴーゴーバーでペイバー敢行。ショート1000B。からのつづき)
元ゴーゴー嬢
すでにイサーンの実家に帰ったはずの元ゴーゴー嬢はまだパタヤにいた。
おいおい。本来の予定日から何日経過していると思っているんだ。とっくに帰ったものだと思っていたのに。
でも、本当にあと数時間後のバスで帰るという。前回はバスのチケットが売り切れていたが、今回は前売りで購入済みだという。
だいたい、ナコンチャイエアのバスは人気だから前売りチケットの購入が必須だ。タイ人ならば知らないはずがなかろうに。計画性のないやつだ。
やっと本気になったようだ。
で、またまた、わたしの部屋に来るという。
おっと、最後の最後にまた小遣い稼ぎするつもりだな。
もうその手には乗らない。
まあ、たしかに、彼女は魅力的ではある。
が、20歳の現役コヨーテ嬢には劣る。
ルックス、若さ、サービスとも現役のほうが上だ。
元ゴーゴー嬢の言い値は1500B。バーファインもかからず悪くない話だが、それなら現役コヨーテ嬢と遊んだほうがいい。
そこで1000Bまで下げるように要求したら、見事に断られた。
これは予想通り。
今では20歳のコヨーテ嬢がいる。無理して遊ぶ必要はあるまい。
20歳コヨーテ嬢
で、その20歳コヨーテ嬢だが、酔っ払って携帯電話を壊したとかで、電話番号がわからない。
実に怪しい言い訳だが、本当か嘘かは別にして、こういうパターンはよくある。
こちらの番号は渡してある。そのうち連絡が来るだろう。
が、一向に連絡が来ないので、また彼女の働くゴーゴーバーへ寄ってみた。
2日連続、彼女の姿が見えない。
同僚やママさんに話を聞いてみると、「マイ マー(来てないよ)」とのこと。
これまた本当かどうかは知らない。他の客にペイバーされていても、そのように答えるケースが多いからだ。
まあ、いくらショート1000Bのチップで済むとはいえ、別途バーファインがかかるわけで、毎日のようにペイバーすることはどのみち不可能。
できれば、仕事前か仕事終わりにでも部屋に来てもらいたいのだが、どうにもそんな雰囲気でもなさそう。
しばらくは割り切った関係を続けるしかないかな。
18歳バービア嬢
さて、18歳バービア嬢のことも忘れてはいない。
ゆるく関係は続けている。
とはいえ、ムーガタからのブンブンの流れ以降、ペイバーはしていない。
たまに、バービアへ顔を出して、少し挨拶をする程度。
しかも、毎日出勤しているわけではなさそう。遅い時間帯になると、すでに見当たらない。本気で仕事する気があるのかね。
20歳コヨーテ嬢の様子を見に行った帰りに、バービアへ寄ってみると18歳の姿はなかった。時刻はすでに深夜2時半過ぎだ。
と、別のバービアで飲んでいる18歳を偶然に発見。友人と一緒の様子だ。
何やら仕事を抜け出して、このバービアに遊びに来たとか。
おいおい、本当に真面目に仕事をする気があるのかよ。
まあ、せっかくなので一緒に飲むことに。
彼女の分のドリンクも奢る。もちろん、レディドリンクではなくて客単価のドリンク代なので安上がりだ。
軽く3人で飲む。
この時期のパタヤは、南国とはいえ、夜は冷える。特に深夜遅くなれば、夜風が冷たく感じられる。
実際にはせいぜい22度か23度とかそんなもので、日本の冬に比べればかわいいものなのだが、それでも体感気温というか気持ち的には、すごく寒く思えてしまうのが不思議。
それに、連日のバービア&ゴーゴーバーめぐりで体がアルコール漬けとなっている。
ちょこちょことコーラを挟んでいるので、それほど酔っ払うことはないのだが、確実に肉体はアルコールに蝕まれているはずだ。
深夜の冷たい風に吹かれていると、温かいスープが無性に飲みたくなってくる。
時刻はすでに深夜3時。
軽く小腹もすいている。
こんな時、日本ならば、ラーメン屋に駆け込むところだろう。
が、ここは、タイ。バンコクならいざしらず、パタヤに日本式ラーメン屋などない。いや、あるんだけど、あえて行きたいものでもない。
ましてや、タイ人ギャルも一緒である。
そこでチムチュムだ。
チムチュム深夜3時
18歳にチムチュムを食べに行こうと誘うとあっさりとオッケーをもらう。
ついでにその友人も一緒に連れて行くことに。友人の年齢は知らないけど、見た目からすると19歳とかそんなものか。
もちろんバーファインは不要だ。
10代ギャル2人と深夜3時のチムチュム鍋決定。
場所は、ソイテンモー入り口のチムチュム屋台だ。
ここは、ソイブッカオ沿いにあってチムチュムが食べられる貴重な屋台。しかも朝方まで営業している。いや、むしろ、仕事おわりの女性たちが食べに来るための店といってもいいかも。
普通サイズが200バーツ。
彼女たちは普通サイズを注文しようとしたが、わたしが大サイズを指定。ピセー(大盛り)もしくはヤーイ(大)と指定すればいい。300バーツだ。
七輪で土鍋を煮るわけだが、なかなか沸騰しない。
寒い寒いと言いながら、炭火に手を当てて暖を取る。
こんな時間も楽しいものだ。
ようやく煮え立ち、チムチュム開始。
うーん、うまい。
アルコールまみれの体へ、ハーブの効いたスープが溶け込んでいく。
18歳バービア嬢が次々とわたしの小皿によそってくれる。
若いのに意外と面倒見はいいようだ。
嬉しい反面、これでは食べ過ぎてしまう。
3人で大サイズを完食したが、半分はわたしが食べたかも。
チムチュムは最後に残ったスープがうまい。
肉やシーフードのダシが出て、得も言われぬ深みを味わえる。
最後は、みんなでスープをすくって、うまいうまいと言い合う。
18歳のバービア嬢が、このあとどうするか聞いてきた。
冗談めかして、「部屋に帰ってブンブン?」とも聞いてくる。
うーむ。それも悪くない。
チムチュムのあとは、18歳の若い肉体を堪能するのもいいものだ。
が、今はチムチュムで満足してしまった。もうおなかいっぱいだよ。
それに20歳コヨーテ嬢のこともあり、早急なブンブンは不要。
今夜はここまでとしておこう。
友人のほうは、徒歩で帰宅するという。
わたしは、18歳バービア嬢をアパートまで送ってあげておしまい。
ま、ブンブンに徹するだけが夜遊びだけではあるまい。
こういう夜中の過ごし方もけっこう好き。
部屋に戻ると、すでに4時半だ。
結局眠りについたのは午前6時。もう夜が明けそうだ。
パタヤの夜は長いようで短い。