2016年12月15日付けで、在タイ日本国大使館のHPにお知らせが掲示された。
大使館からのお知らせ
タイ入国に際してのご注意(陸路入国回数の制限)
タイ入国管理局は国境を接する国からの査証免除措置を利用しての入国を暦年で2回までとする旨の内務省令を12月1日付け官報に告示しました。同措置は12月31日より施行されますので、陸路でのタイ入国を予定されている方はご注意ください。
上記の措置は、ビザ免除制度を利用して出入国を繰り返し、実質上長期滞在を行う者を規制するために講じられたものです。これまでも当館より注意喚起を行っておりますが、短期観光以外の目的でタイへの入国を希望する場合、入国前に目的にあったビザを取得するようご留意ください。
これまでもビザラン規制は行われていたが、具体的に何度までノービザでの陸路入国が認められるかは不透明だった。
噂レベルでは年2回までは大丈夫と言われていたが、今回の通達ではっきりしたかも。
タイ一国だけに滞在する一般的な空路利用の短期観光旅行者には特に関係のない話だろう。
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東南アジア周遊バックパッカー旅行への影響
影響があるとすれば、東南アジア周遊旅行を考えているバックパッカー系旅行者だろうか。
東南アジア周遊旅行の起点となるのは、タイが多い。
まずは、日本からバンコクへ飛び、それから周辺国へ移動するもの。
タイからラオス、タイからカンボジア、タイからマレーシアなどなど。
そして、またタイに戻ってきて、さらに他の国へ移動するパターンも考えられる。
たとえば、タイからラオスへ陸路移動、またタイに戻ってきて、アランヤプラテートからカンボジア入りしてアンコールワット観光。最後にまたまたタイへ戻ってきて、バンコクから日本へ帰る。このルートだと、タイへのノービザ陸路入国が2回となり、あっという間に制限回数に達してしまう。
このような旅行は年1回しかできないことになる。
マレーシアを出発点として、マレー半島を北上するルートも鉄板だ。
サダオからタイへ陸路入国。これでノービザ入国1回目。
ついで上記のような、タイからラオス、ラオスからタイ(ノービザ入国2回目)、またタイからカンボジアへ陸路移動して、最後にカンボジアからタイへ戻る(ノービザ入国3回目)ルートを設定すると、今回の規制によってアウトということになる。
カンボジアとタイの国境で路頭に迷いかねない。
どこまで厳格に運用するかはわからないけれど、東南アジア周遊旅行を計画している人は、ちょっと警戒しておいたほうがよさそう。
まあ、LCCがいくらでも飛んでいるんで、最悪、空路でタイへ再入国すればいいだけなのだが、もったいないよね。陸路で移動するのがバックパッカー旅行の醍醐味だし。
空路でのノービザ入国は?
ただし、空路でのノービザ入国に関しては不透明なまま。
空路でもノービザ入国が2回までという噂もあるが、さすがにそれを厳密に適用していたら、入国拒否者が続出して大問題となりそうだ。
実際、1年に3回以上ノービザ入国しているような日本人はざらにいるだろう。
ノービザ入国1年4回の規制でも混乱するに違いない。
大使館からのお知らせにもあるように、短期観光目的なら問題ないはず。
問題は、短期と呼ばれるものの期間が何日までで、年にどれくらいの頻度なら許されるかが不透明なこと。
もうこればっかりは、さっぱりわかりません。
年に何度もタイ訪問を繰り返している熱心なタイリピーターは、いちおう、心の準備だけはしておきましょう。
いやはや、イミグレーションでは、毎度毎度どきどきするもんです。
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