バタム島からシンガポールへ
バタム島を離れ、フェリーはシンガポール港へ到着。
近い。ほんの一時間くらいの船旅だった。
この距離を移動するだけで、物価が急激に安くなる.。
シンガポール人たちが気軽にバタム島へ遊びに行くのも納得だ。
10数年ぶりのシンガポール。
目的地は、もちろんゲイラン地区だ。
前回のシンガポール滞在時は健全なバックパッカーだったので、ゲイラン地区の存在すら知らなかった。
今回は違う。
いまのわたしは、煩悩まみれの夜の放浪者。
アジアの有名な風俗地帯には足を伸ばさずにいられないのだ。
ま、貧乏なんで、見るだけで終わるだろうけど。
これは昔と変わっていない。
シンガポール港にあるイミグレーションを無事通過。
そのまま地下鉄へ乗り込む。
降りたのはゲイランの最寄り駅、アルジュニード駅。
そこから歩いて5分くらいで、ゲイラン地区へ。
おお、ここがゲイランか。
まだ真っ昼間なので、それほど怪しい雰囲気はない。
それでも、大通りにある食堂もシンガポールとは思えないほどローカルな趣きだ。
暇そうな中華系のおじいさんたちが暇そうに寄り集まっている。
とりあえず、今晩の宿探し。
まあ、高い、シンガポールのホテルは。
ここゲイラン地区はシンガポールの中でもホテルが安いほうらしいけど、ちょっと小汚いビジネスホテルで一泊4000円以上した。
やはりインドネシアの倍以上の物価だ。
貧乏人旅行者が長居できる街ではない。
そういえば、前回バックパッカー時代に訪れた際も、わずか一泊だけだった。
ホテルにチェックイン。
受付のおじさんから、
「タイ人の連れ込みは禁止だよ」
と、注意された。
どうやら、以前トラブルがあったようだ。
まあ、誰も連れ込む予定がなかったので、別にオッケー。
それにしても、タイ人、何をやったんだ?
はじめてのゲイラン置屋めぐり
ゲイランの遊び方は簡単。
政府公認の置屋だ。
おなじみの紳士の雑誌、Gダイアリーの最強マップにも掲載されている。
いや、地図なんかなくても、そこらじゅう置屋だらけなので、問題なし。
番号が振られていて、置屋であることは一目瞭然
(2016年撮影)
とりあえず、目立つ置屋に入ってみた。
日本人客もかなり多いようで、置屋のおじさんは簡単な日本語が使えた。
基本は英語でオッケー。
「見るだけ」と言ったら、
「日本人は見るだけの人が多い。よくない。さっさと決めろ」と、怒られた。
もうしわけない。単なる大人の社会見学なもので。
置屋によって、在籍している女性の国籍が違うようだ。
中国系、タイ系が多いようだ。
あとはインドネシアとかインドとか。
国際色豊かだ。
さすが、都市国家シンガポール。
モノとヒトが集まってくる。
ただ、中国やタイの綺麗どころを集めた置屋の値段は総じて高め。
インドネシアで激安置屋を経験してきたところだし、これからパタヤに戻るのだ。
わざわざ、ここで遊ぶ気にはならなかった。
あくまで社会見学なのである。
ゲイランの立ちんぼ
置屋の他には、これまた有名なのが立ちんぼ。
こちらは、もちろん政府非公認。
ロロンと呼ばれる路地(タイでいうところのソイ)に、そりゃあもう結構な数のお姉さまがたが立っている。
なんでも出身国ごとにテリトリーが決まっているようで、タイ人エリアとか中国人エリアとかに分かれている。
これもテキトウに歩いていれば、声をかけられるので問題なし。
インドネシアやインド系も多い。
置屋同様、立ちんぼも国際色豊かである。
夕方になると、大通り沿いの歩道にも、ちらほらと中国系のお姉さんの姿があった。
普通のビルの入り口付近に突っ立っているので、すぐにそれとわかる。
なんとまあ、素晴らしい地区であることか、ゲイランは。
東南アジア最大の置屋街ってゲイランじゃあるまいか。
スラバヤのドリーよりも多そうだ。(ドリーはその後、壊滅したが、ゲイランはなおも健在している。)
チューインガム禁止とか、ポイ捨て罰金数万円とか、病的なまでにストイックかつ高圧的な政策をとるシンガポールのイメージとは裏腹の、性の乱れっぷり。
いや、人間をわかっているというべきか。
男の欲望のはけ口をどこか一箇所だけでも、きちんと作っておいて、うまくガス抜きをしているのだ。
立ちんぼは、さすがにちょこちょこと摘発しているようだけど。
訪問のタイミングが悪いと、数が少ないかも。
結局、置屋は見学だけで終了。
立ちんぼのタイ人とタイ語でおしゃべりばかりしていた。
ああ、やっぱりタイ人が落ち着くわあ。
商売の邪魔して、ごめんなさい。
こうして、はじめてのゲイランの夜はあっさりと終了。
photo credit: Presence Inc via photopin cc
ゲイランまとめ
それにしても、ゲイラン。
お気軽かつ安全に遊ぶには、もってこいではなかろうか。
いろんな人種の女性と遊べるのもいい。
観光旅行のついでに遊ぶのがいいかも。
たとえば、家族旅行でシンガポールに来たとする。
で、嫁がスパやショッピングに出かけているあいだに、こっそりへゲイランへ。
しれっと一発抜いて、ホテルに戻る。
そんな秘め事を為したい御仁に打ってつけの遊び場だ。
一般的な印象では、シンガポールに大々的な風俗街があるなんてあまり知られていないので、疑われる心配も少ない。
でも、わざわざ夜遊びだけの目的でシンガポールに行く必要はなさそう。
トランジットで1泊するだけなら、大いにアリかも。
追記:
2016年の最新ゲイラン訪問レポートはこちらからどうぞ。
⇒シンガポール・ゲイランの夜は、公認置屋とホーカーズへ
ゲイランのホテル
シンガポールの物価は高い。当然、ホテル代も高い。
その点、ゲイラン地区は比較的料金が安め。
普通にホテルに泊まるだけでも、ゲイラン地区はおすすめだ。
有名なのが81グループでゲイラン内に何軒も建っている。どこも置屋エリアのど真ん中に位置している。
ホテル81 パレス (Hotel 81 Palace)
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フレグランス系のほうが評価が高い。
フレグランス ホテル クリスタル (Fragrance Hotel - Crystal)
画像で見る限り、清潔そうな部屋だ。
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ゲイラン最安のホテルがこちら。
バジェット イン シンガポール (Budget Inn Singapore)
ここで1泊3000円ほど。
ロロン16は、まさに置屋地帯。
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Expediaでチェック
Hotels.comでチェック(シンガポール全域)
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こちらにもシンガポール情報が掲載されている。