2ヶ月にわたるタイ旅行で使っていたノートパソコンがこちら。
Acer Aspire R3-131T-A14D/W Windows10 Home 64bit/11.6インチ/360度ヒンジ
これはAmazonの商品名。
Acerの公式サイトによると、Aspire R11と呼ぶようだ。
モデル名が、Aspire R3-131T-A14D/Wとなる。
旅行出発直前に購入したため、基本データだけを移行して、実際に細かい作業を行うのは出発以降となった。
初のWindow10には、散々いらいらさせられたが、パソコン自体は優良だと思う。
コストパフォーマンスは高い。
海外旅行にノートパソコンを持って行きたい人や、ノマド作業をしたい人向けにレビューしてみたい。
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目次
海外旅行用ノートパソコンの個人的歴史
わたしが海外旅行にノートパソコンを持っていくようになったのは、5年か6年くらい前。
旅行先でのネットの閲覧や、ダウンロードしておいた動画を見るためだ。
その後はブログの作成などノマド的作業もするようになった。
ASUSのEee PC Seashell series
EPC1011PX
まず最初に使ったのが、ASUSのノートブック。
ネットの閲覧程度なら、特に問題ない。
モニターサイズが10.1インチと小さめだが、とにかく軽くて持ち運びには便利。
が、いろいろ作業するとなると、これはさすがに低スペックだし、モニターも小さい。
何より電池の持ちが悪くなってきた。
VAIOノート
VAIO VPCS129
次に自宅でメインに使用しているVAIOを海外にも持ち出すようになった。
スペック的には文句なし。
DVDドライブ内蔵。
モニターは13.3インチ。
が、難点はひたすら重いこと。本体が約2kgで、アダプタも大きめで重い。
旅行用荷物とパソコン重量を足すと10kg近くなってしまう。LCCに手荷物制限ぎりぎりだ。
これでは単純に重たすぎて、あちこち出歩こうという意志をそがれる。
購入に至る経緯と希望スペック
そんなわけで、ASUSよりもスペックが上で、VAIOよりも軽いノートパソコンがほしくなった。
その中間あたりが狙い目。
求めていたスペックはざっとこんな感じ。
・大容量ハードディスク
大量の写真や音楽を収納するため、250GBはほしい。
音楽バカのわたしのiTunesはすでに1万5千曲ほど入っているし、飛行機の中で見る予定の動画もたくさん入れてある。
あと、海外の貧弱な通信速度では、クラウドストレージに頼りたくないのが本音。特に写真はいつでも取り出せるようにしておきたい。
・モニターサイズは11インチから12インチ
10.1はやはり小さいが、13インチを越えると本体そのものが大きくなってしまう。
間をとって11から12インチで。
・重量はなるべく軽く
1kg以内が理想だが、容量の大きなハードディスクを搭載するため1.5kgまでなら許容範囲ない。VAIOの2kgに比べると遥かにマシのはず。
・DVDドライブは不要
必要なソフトはあらかじめ日本でインストールしておくか、ネットでダウンロードする。
海外旅行中にDVDを焼く機会なんて、たぶんないだろう。
・価格は5万円程度
あまり予算はないので、だいたいこれくらいで。
以上のような条件で、PC探しが始まった。
こんな時は、Amazonで条件検索するのが手っ取り早い。
Amazonでの検索条件
ディスプレイサイズ:11~12
メモリ:4GB
ディスク容量は121~500GB
⇒検索結果
価格帯も加味すると、該当する機種はほんのわずかだった。
実際に購入することになるAcer Aspire R3-131T-A14D/Wと、同じくAcerの「Aspire ES1-131-F14D/R」くらいなもの。
Acer ノートパソコン Aspire ES1-131-F14D/R Windows10/KINGSOFT Office/11.6インチ/4G/500GB/フェリックレッド
DELLも同スペックのものがあるが、値段的に高め。
MacBookも検索結果に現れるけど、Macは触ったことがないし、価格的にさらに手が出ないので却下。
ハードディスクの容量が少ないモデルなら各社いろいろ出ているが、せいぜい32GBの容量しかないので、コンセプトからハズレてしまう。価格も安くなって手頃なのだが。
意外と選択肢がないものだ。
Acerの2機種で少し悩んだ。この時点では価格差が5000円以内。
重量は300gほどES1のほうが軽い。ただ、バッテリのもちはAspire R3-131T-A14D/Wのほうが長い。
また、Aspire R3-131T-A14D/Wはモニターが360度回転してタブレットとしても利用できる点が気に入った。画面もタッチパネル対応となっている。
これは、飛行機の中の暇つぶしに使えそうだなと。
Aspire R3-131T-A14D/Wに決定。
思い切ってAmazonをポチった次第である
Acer Aspire R3-131T-A14D/Wレビュー
2日後には到着。早いねAmazon。
大きさ比較
歴代の3ノートパソコンを重ねてみた
一番下がVAIO、一番上がASUS、そして真ん中に挟まれているのが今回のAcerだ。
ちょうど中間サイズとなっているのがおわかりいただけるだろう。
簡単なスペック
OS:Windows10
モニターサイズ:11.6インチ
本体サイズ:20.9(H)X298(W)X211(D)mm
重量:約1.5kg
電池駆動時間:9時間
CPU:インテル® Celeron® プロセッサー N3050 1.60GHz
メモリ:4GB
HDD:500GB
詳しくは、公式HPで
使用実感
思いつくままにざっと述べていきたい。
まずは重量。1.5kgということだが、それほど重くない。
VAIOの重さに辟易していたので、すごく軽く感じた。
これなら持ち運びできそうだ。
実際、海外での移動時もそれほど苦痛にはならなかった。
VAIOの時は肩が痛くなったり、腕が攣りそうになっていたものだ。
でも、さすがに1kgのAsusに比べると、重いです。
電源コードは長め。
コンセントが離れた場所にあっても、けっこう届く。
ホテルでは変な場所にコンセントがあったりするので、これはありがたい。
ケーブル差し込み口は本体右側。
右側には、電源スイッチと音量調整スイッチがある。
USB差し込み口は左側に二つ。
数は問題ないけれど、左側にしかないのがちょっとネック。有線マウスも左側に接続しなくちゃいけない。コードが邪魔になってしまう。無線マウスにすれば解決する話だけど。有線マウスを使うなら、少し眺めのケーブルのマウスがあったほうがいいかも。
なお、SDカード対応のメモリーカードスロットの場所がわかりづらい。
いわゆる背面部分にこっそりと配置されている。
使いにくなあ、ここは。
わたしは別途、USB接続のカードリーダーを用意した。
キーピッチは、VAIOや普通のキーボードと同じ広さ。19mmあるかどうかといった具合。
打感も悪く無い。
文字入力だけならサクサク打てる。
ただし、キーボード右下がきつきつ。
上下左右のカーソルキーとページアップダウンキーが小さい上に密集しているせいで、打ち間違いやすい。右にカーソルを移動させたいだけなのに、ページアップしてしまって、いらいらすること夥し。
まあ、慣れればいいんですけどね。
タブレットモード
この機種の売りは、タブレットモードだ。
モニターを360度回転させて、キーボードとモニターがくっつくようになっている。
ちょっと太めのタブレット端末の出来上がりというわけだ。
(公式サイトより)
タイ行きの飛行機の中で実際に使ってみた。
便利は便利なんだけど…
タブレットして使うには、やっぱり重いかな。ずっと持っていると手が疲れる。
1.5kgだしねえ。
ちなみに、「iPad Air 2 Wi-Fiモデル 64GB MH182」の重量は435gと約3分の1だ。
まあ、モニターサイズも違うし、メインの使用目的が違うので単純な比較はできないけれど。
あと、モニターを360度回転させるわけだが、モニターをこちらに向けて膝の上に乗せるとキーボード部分が真下を向いてしまい、膝上で直接圧迫される形となってしまう。たぶん、大丈夫なんだろうが、ちょっと気になってしまう。そのうち、キーボードがバカになってしまいそうだ。
かといって手でずっと持ちながら視聴するには重たすぎる。
というわけで、飛行機の中では、テーブルを倒して、三角形にして立てかけて利用していた。
(だいたいこんな感じとなる)
これなら問題ない。
まあ、普通のタブレット端末でも同じだろう。テーブルの上に置くのが楽でいい。
滑り止めがないので、輪ゴムか何かで滑らないようにしないとダメ。すぐにずれてしまう。
操作はタッチパネルなので快適だ。ちょっと反応は悪いような気もするが。
あと、LCCは座席ピッチが狹いので、前の人が背もたれを倒すと、かなり角度がきつくなってしまい、画面が見にくくなった。このあたりは調整が必要。
結局、タブレットモードを利用したのは、飛行機やバスでの移動時くらい。
でも、そこそこ役立ったかな。
あと、ホテルのベッドの上で寝る前にちょっと動画を見たりネットサーフィンをする時にも、タブレットモードを使った。ただ、これはスマフォで済ませた方が手っ取り早いんで、あまり利用機会はなかった。
モニター自体は、とても綺麗です。動画を見るだけならばっちりです。
バッテリーの駆動時間
公称9時間ということだが、節電モードにしたところ、残り9時間45分の表示が確認できた。実際にそれだけ使えるかは不明。
普通に使う分には、バッテリーの持ちを心配する必要はなさそう。
5.6時間のフライトくらいならへっちゃらですな。
動作、処理速度
メモリは4GBと、低くもなく高くもないといったレベル。
ネットサーフィン、文章作成、ブログ更新といった基本作業はまったく問題なく行えた。
ただし、アプリを多数起動させると、もたつくことが多い。
一部でのゲームでもかなり動作が重たくなる。無料ゲームでは、キャンディクラッシュサーガはまずまず快適に動くけれど、ファームヒーローサーガはたまにすごく遅くなることがある。複雑なオンラインゲームだと、かなりきついかも。
画像編集するときも、時間がかかるかな。
動画加工はやっていないので、どこまで実用性があるかは不明。
ほどほどの作業なら、大きな問題はないレベルですかね。
SSDではなくHDDなので、立ち上がりが遅いのはしょうがない。
あとEvernoteを使っていると、たまにプチフリーズする。これは、他のHDDマシンでも同様なのでやむを得ないところかな。あくまでプチフリーズで、数秒ほどで回復してくれる。
ウェブカメラ内蔵で、ビデオ通話可能。
PC版のLINEをインストールして、実際にビデオ通話してみたが、カメラの映りは良好みたいです。
ただ、ビデオ通話を終えると、たまにフリーズすることがあった。これはWindows10との相性が悪いせいかもしれない。
実際のところ、本体スペックどうのこうのというよりも、Windows10に苦労した。
まあ、これは別の話。
使っているうちにアップグレードされていき、さらにWindows10に慣れてきたので、段々とストレスは減ってきた。
今では、うまく使いこなせるようになった。
わたしの作業内容なら、このパソコンのスペックでほぼ充分でしたね、はい。
ただ、作業によってはもたつくことがあるので、メモリを8GBに増強しようかと画策中。
筐体を開けることになるので、保証適用外になるみたい。
もし海外旅行先で故障した場合は、旅行先のAcerで修理を受けることができる。
こんな保証書が入っている。
どこまで修理してくれるのか不明だけど、海外旅行の際は忘れずに携行しておきましょう。
バンコクのAcerサービスセンターは、トンブリーにあるようだ。
遠いなあ。
まとめ
Acer Aspire R3-131T-A14D/Wは、ある意味、非常に中途半端なノートパソコンである。
タブレットだけでいいのなら、iPadのような専用タブレット端末のほうがいいだろう。
ホテルでWi-Fiに繋げればネットサーフィンもできる。
手軽なノートパソコンなら、より小型で安価なもののほうがいい。
3万円出せば、それなりのノートブックが買える。ハードディスクの容量は少ないが重量は軽くなる。
評判が高いのはこちら。3万円以下とお手頃価格だ。
よりハイスペックな機種が必要なノマドワーカーなら、やっぱりMacBookになるのかなあ。
Acer Aspire R3-131T-A14D/Wは、あれこれとした機能をほどほどに使いたい人には向いている。
飛行機やバスの中でタブレット型にして楽しめるし、インターネット閲覧にはまったく問題ないし、文章作成やブログ作成も特に問題がない。
また、パソコン上にデータをたくさん保存しておきたい人にも向いている。500GBのハードディスク容量はありがたい。
小型ノートブックやタブレット端末に比べれば重いけれど、ハイスペックモデルのノートパソコンに比べると軽い。
移動続きの海外旅行でも苦にならない程度の重量だ。
つまり、わたしにはピッタリだったのだ。
まあ、満足度が100点かと問われると決してそんなことはないけれど、購入したことはまったく後悔していない。
日本に帰ってからも、モニターの大きいVAIOを使うことなく、このAcerを使い続けているくらい。
もちろん次回以降の海外遠征でも使うつもり。
全体的には中途半端な性能と機能のノートパソコンだけど、コスパは高いですよ。
ほどほどに使えればいいという人には、おすすめできます。
海外旅行好きで、新しいノートパソコンがほしい人なら購入して損はないでしょう。
ノマドワーカーは、作業レベル次第かなあ。日本とビデオ通話でやり取りするとか、ブログ作成程度なら、問題ないはずです。実際にわたしがそうなんで、これは確かです。
わたしが購入した時よりも価格が上がっている。人気機種なのかな。最新の価格は以下からどうぞ。
けっこう使えるノートパソコンだと思いますよ。
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