タイで導入される新しいイミグレーションアプリケーションのTHIM。
スマホアプリによってタイ入国に必要な到着カードを登録したり、タイ国内でのイミグレーション手続きを簡素化できるという触れ込みだ。
THIMアプリはすでにダウンロードできる状態となっている。

このたび、タイの入国管理局(Thai Immigration Bureau)より、THIMに関する正式なアナウンスがあった。
THIMとTDAC(タイデジタル入国カード)との連携はすでに始まっており、この2つの違いについても説明がされている。
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THIMについて

タイ入国管理局は、外国人がタイ入国前にデジタルで情報を登録できるようにTHIMアプリを開発した。
外国人居住者のモニタリングと管理の効率を高めるとともに、国の安全保障を強化し、タイの観光イメージに悪影響を与える可能性のある問題を最小限にお避けることを目的としている。
THIMアプリを使用すると、モバイル端末で登録が完了できる。
外国人旅行者はパスポートをスキャンするだけで、自動的に個人情報を読み取り、記録する。その後に、タイデジタル入国カード(TDAC)システムを通じて、宿泊先情報や旅行情報や訪問理由などを入力できる。これにより、手続きが簡素化されて、処理時間は一人あたり3分以内に短縮される。また、アプリでは最大10人までのグループ登録にも対応している。
入国管理局では、THIMを外国人向けの包括的なスーパーアプリへと発展させる計画だ。
最終的には、申請書類の提出、予約、申請状況のオンライン追跡など、イミグレーション手続きのあらゆるサービスを提供する予定となっている。これにより、対面での手続きの必要性がヘリ、イミグレーションオフィスの混雑緩和に役立つ。
THIMは、現在は試験運用版としてダウンロード可能で、すでにTDACシステムと連携している。
アプリは英語、ロシア語、日本語、中国語に対応しており、将来的には15言語にまで増やす予定。
アプリの本格的な正式導入は2026年8月を予定している。
国際的に認められたデジタル入国管理システムへの移行促進を目指す。
タイ入国管理局からの声明はざっくりと以上。
TDACとTHIMは連携済み

タイ移民局によれば、すでにTHIMとTDACは連携済みとのことだ。
現在、THIMは試験運用中で、TDACの提出のみ可能となっている。
TDACはタイに入国するすべての外国人が提出必須だ。空路、陸路、海路、すべての入国で必要となっている。
TDACの提出はタイ到着の3日前から可能。
手数料は無料で、申請料はかからない。
TDACへアクセスできる3つの方法
・THIMアプリケーション(推奨)
・QRコード
・公式Webサイト
THIMのアプリをダウンロードすると、日本語利用可能となっており、「入国カード」の項目をタップすると、TDAC同様の入国カードの登録ができるようになっている。
QRコードと公式WEBサイトは、要するに従来のTDAC登録サイトだ。
つまり、THIM経由でも、TDACサイトでもまったく同じように入国カードの登録ができるというわけだ。
THIMでは、パスポートなどの旅行者情報の登録には、パスポートの読み取りに対応している。
実際に一度試してみたが、たしかに氏名やパスポート番号などが自動的に入力された。
これにより数分の入力時間短縮につながるというわけだ。
人によっては助かる機能だろう。個人的にはパソコンでTDACのウェブサイトを開いてから手打ちしたほうが早いくらいなので、この機能は不要だが。むしろ、読み取りの角度調整が面倒くさいくらい。
THIMでは旅行プランの登録はいつでもできるが、入国カードの最終登録は健康情報入力が到着3日前にならないとできないため、TDAC同様に到着3日前以降に完了できる。
登録完了後はQRコードが発行される。これは、THIMもTDACも同じだ。
登録内容はイミグレーションのシステムと連動しており、入国審査場ではパスポート情報とリンクされて入国カードが表示されるようになっており、基本的にはQRコードの提出は不要となっている。
もしもQRコードの提示を求められた場合は、THIMアプリを開いてQRコードを見せればいい。
TDACとTHIMの違い
タイ入国管理局から、THIMとTDACの違いについても説明があった。

THIMは、AWSクラウド上にあるデジタルイミグレーションプラットフォーム。
AIと生体認証技術を用いて、より迅速かつ安全な処理を実現し、旅行者向けのサービスを強化する。
スピードと安全性の向上
・AIとOCRシステムで100%の精度でパスポートをスキャンすることで、手作業による入力から置きかえることができる。1分から3分で情報入力が可能。
・データは、高度な暗号化技術を用いて、タイ国内のAWSデータセンターに安全に保管される。
・今年中に世界15の言語に対応し、言語サポートの拡充を準備している。
ワンストップサービスによるイミグレーション手続きの短縮化
・旅行プランを作成して、本人確認(e-KYC)を行う。これにより、プロフィールを一度登録するだけで、次回の旅行でその情報を再利用できる。
・登録が正常に完了するとQRコードを受け取る。入国審査場ではQRコードを係官に提示するかスキャンしてもらう。
・将来的には、生体認証自動通過システムを利用できるようにして、有人の入国審査場に並ぶことなく、通貨できるようになる計画。
従来のTDACと新しいTHIMに違いについて
TDAC
フォーマット:Webベース
データ保存:旅行のたびに再入力しなくてはいけない
特徴:デジタル入国カードのみ
THIM
フォーマット:モバイルアプリ
データ保存:プロフィールを作成しておきデータ再利用可能
特徴:90日レポート、予約、デジタルID機能を含む
気になるのは、本人確認(e-KYC)というもの。
旅行プラン作成時にe-KYCを行って、プロフィール情報を登録すれば、次回の旅行からはその情報を再利用できるとのこと。
今のところ、そのe-KYCのやり方がわからない。
これができれば、いちいち個人情報の入力が不要となるため、時間短縮に役立つ。
THIM本格正式導入は8月から
先だっての報道ベースの情報では、THIMの正式導入は2026年10月からとのことだった。
今回のタイ移民局の発表では、THIMの本格正式導入は2026年8月からだという。
正式運用開始までには、さらに機能が洗練されていくことだろう。
ただ、タイ滞在者向けの機能実装も8月に実施されるかはわからない。
タイ入国前にはTHIMかTDACで登録を
6月の現時点でも、THIMは入国カード限定で運用されている。
タイ入国に必須な入国カードは、TDACだけでなく、THIMでも登録可能だ。
ちょっと話がややこしいように思えるが、タイ旅行するには、どのみちタイ入国カードが必須なので、TDACかTHIMかどちらかで必ず登録を済ませておくこと。
タイ入国管理局では、THIMの利用を推奨している。
ただ、現状ではTHIMはまだ使いにくい部分があるため、TDACのほうがわかりやすいと思う。
すでにTDACに慣れている人は、慌ててTHIMをダウンロードする必要はない。
本格稼働する予定の8月以降にTHIMへ移行してもよさそうだ。
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