タイへ入国する際には入国カード(TM.6)の記入提出が長らく必要とされていたが、2022年より空路でのタイ入国では不要となっている。
陸路と海路での入国では、サダオ国境検問所をのぞいて、入国カードは必須だった。
が、今年4月15日より、多くの陸路と海路での入国でも入国カードの提出が不要となることが決定した。
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タイ陸路入国でも出入国カード不要
NBT WORLDの報道によれば、2024年4月15日から10月15日まで、陸路および海路(クルーズ港)の8つすべての国境検問所でTM.6用紙の提出が免除されると、タイ内務省が発表した。
国境検問所での入国審査の混雑緩和を目指す政府の取り組みの一環だという。
入国カード免除措置が受けられる陸路国境検問所には、アランヤプラテート、ムクダハン、ノンカイ、ベトンなど。
海路入国では、パタヤ、プーケット、サムイなど。
⇒https://www.facebook.com/nbtworld
NBTの報道情報はここまで。
ただ、ちょっと意味が取りづらい部分がある。
8つすべての陸路国境検問所と言っているが、実際には国境検問所の数はもっと多い。すべての陸路国境検問所ではなく、一部の検問所ではTM6が不要になるということだろう。
さらに調べてみると、TM6が不要となる国境検問所は以下の通り。
陸路国境:アランヤプラテート、ムクダハン、ノンカイ、チェンセーン、パダンブサール、スンガイコロク、ベトン、サダオ
海路国境:パタヤ、シラチャー、シーチャン、マプタプット、サムイ、プーケット、クラビ、スラタニー
陸路では、すでにサダオが不要となっているが、合わせて合計8箇所だ。
海路も8箇所となっている。
一般的な外国人旅行者がよく利用する、ノンカイとアランヤプラテートとが含まれているのは大きな進展だ。
ノンカイは、ラオス・ビエンチャンとの陸路国境ポイントだ。鉄道駅内にある検問所でもTM6は不要となる。
ムクダハン、チェンセーンもラオスとの国境検問所がある。
アランヤプラテートは、カンボジア・ポイペトとの国境。
マレーシアとの国境検問所であるサダオはすでにTM6提出が不要となっている。
列車でマレーシアからタイへ入国するポイントであるパダンブサールでもTM6不要となる。パダンブサールでは駅構内にイミグレーションがある。
関連記事:マレーシアからタイへ国際列車で国境越え パダンブサール~ハジャイ
これで、マレーシア、ラオス、カンボジアから陸路でタイに入国する際には、多くのケースで入国カードを書かなくてもよくなる。
TM6の記入自体は大した手間ではないけれど、陸路国境でTM6用紙をもらう場所を探したり、パスポートコントロールでTM6用紙の半分(出国分)をパスポートにホッチキス止めされるなど、とかく面倒な代物だった。余計な時間もかかる。しかも、ホッチキス止めされた出国カードは、空路で出国する際にはまったく見向きもされず、単なるゴミでしかなかった。
空路入国ではTM6が全面免除となり、そういったストレスから開放された。
そして、ようやく多くの陸路入国でもTM6が不要となる。
10月15日までの期限付き措置だそうだが、パーマネントなものにしてほしい。
ちなみに空路入国のTM6不要も一時的な措置だそうだが、期限はまったく提示されておらず、今のところ廃止されたも同然の状態となっている。
(2024年10月17日追記)
16の陸路海路国境での出入国免除措置は、2025年4月30日まで実施されることになった。
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