2023年2月16日に無事に運航開始となったタイ・ベトジェットエアによるチェンマイ=大阪路線。
プロモーションで17,000円と安く購入できたこともあり、さっそく利用してみることにした。
タイから関空への日本帰国ルートとしては最安値だろう。
さて、どんなもんでしょうか。
目次
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タイ・ベトジェットエアによるチェンマイ=関空線
当初は2023年1月31日に就航予定だったが、2週間ほど延期となった。
が、2月16日に初フライトが飛び立ち、無事に就航となった。
時刻表
VZ822 チェンマイ発23:00 関空着06:00 週3便(火・木・土)
VX823 関空発08:30 チェンマイ着13:05 週3便(水・金・日)
今回は、チェンマイ発のVZ822便に搭乗する。
23時発と遅いものの、関空着は翌朝一番なので、次の日は丸一日自由に使える。
体力に自信がある人は帰国後即出勤もできなくはない。
チェンマイ市内からチェンマイ空港へ
チェンマイ市内中心部、たとえばターペー門あたりから、チェンマイ空港はそれほど離れていない。車で15分ほどだ。
行く方法は、バスかタクシーかソンテウ(トゥクトゥク)。
バスは巡回ルートを取る。
2018年に空港から市内への往復で利用したことがある。
関連記事:チェンマイ空港エアポートバスなら空港からターペー門まで20バーツ。安くて快適。
が、パンデミック明けの状況はよくわからない。
また、夜の時間帯ということで本数も少なそうだ。
そこでタクシーアプリを使う。
まず、Boltで検索。
79バーツと出たが、待ち時間が19分。おそらくドライバーはつかまらないと思う。
Grabでは、188バーツ。
タイ北部ではGrabやBoltがつかまりにくいような気がする。特に夜間は減少か。
ソンテウのチャーターで150バーツから200バーツ程度なので、ソンテウを使うのが楽でよさそう。
ロイクロー通りを19時24分に出発。
途中渋滞がちょっとあったが、19時39分にチェンマイ空港に到着した。
所要時間は15分。やっぱりそんなもの。
チェンマイ国際空港
チェンマイ空港はタイ国内線で過去何度か利用したことがある。
国際線利用は今回が初めてだ。
ターミナルビルに向かって右側が国内線ターミナル。
左側が国際線となる。
スワンナプーム空港に比べれば、もう圧倒的に小さい空港だ。
チェックインカウンターの数も少ない。
迷う心配なし。
ちなみに喫煙所は建物の外、駐車場脇にある。ちょっとわかりづらい。
ビル内はすべて禁煙だ。これはスワンナプーム空港でもドンムアン空港でも同じこと。
制限エリア内に入ってしまうと喫煙できなくなる。
タイ・ベトジェットエアのチェックイン
タイ・ベトジェットエアはタイ国内線にかぎり、事前のWEBチェックインが可能だ。国際線は適用外とのこと。
よって、預け入れ荷物がなくとも、カウンターで直接チェックイン手続きする必要がある。
本来の出発予定時刻は23時00分だったが、10分早くなり、22時50分となった。
19時50分ではまだカウンターはオープンしていない。
ほぼ無人状態。
喫煙所でたばこを吸って時間つぶししていると、20時頃にカウンターがオープンした。
どうやらチェックインカウンターのオープンは3時間前ということらしい。
関空行きのタイ・ベトジェットエアのチェックインカウンターは全部で3つ。18、19、20番カウンターだ。
右2列が通常レーン、左1列がSKY BOSSというクラスの優先レーンとなる。
お坊さんも並んでいた。
通常レートもさほど混んでいない。
並んでいるのは、タイ人グループが多い。日本人はわずか。
タイ人グループはチェックイン手続きに時間がかかりがち。
10分ほどで順番になった。
チェックイン必要書類
・パスポート
・ワクチン接種証明書or陰性証明書
以上の2点のみ。
Trip.comという代理店経由で予約したが、Eチケットの提示は必要なかった。ただ、予約番号を聞かれるケースもあるので、念のため、Eチケットはスマホにオフラインで保存しておき、いつでも見られるようにしておくとベター。
2023年2月時点では、日本入国にあたり、3回接種済みワクチン接種証明書あるいは出発前72時間以内に検査した陰性証明書が必須だ。
ワクチン接種証明書は、アプリでオッケー。スマホ画面を提示すればいい。
紙媒体の証明書は不要だ。が、もしスマホを紛失したり壊したりすれば提示できなくなる。念のため、印刷しておいたクチン接種証明書を予備として携行しておくといい。
まだすべての旅行制限が解除されたわけではない。バックアッププランは常に用意しておくべきだ。
Visit Japan Webのファストトラック青色画面の提示は求められなかった。
Visit Japan Webの事前登録は日本入国の必須条件ではないが、なるべくならファストトラックは登録しておくのがベター。
日本到着時の空港検疫での面倒がなくなる。
今回は預け荷物は無し。機内持ち込み荷物のみだ。
キャリーオンバゲージは7kgまで。
いちおう重量をはかられた。5.2kgで余裕でクリア。
荷物にはベトジェットのタグを巻かれた。
ちなみに、大きなカバン以外にもパソコンなどが入った小さなバッグ2kgまで持ち込み可能とのことだ。そっちの荷物は重さをはかられることはなかった。
事前の座席指定は有料だが、窓口で好みの席を告げることができる。
今回は窓際の席をお願いした。
空席状況次第では無料で窓際の席にしてもらえる。
何も言わないと、自動的にアサインされることが多い。担当者によっては、窓際と通路側のどちらがいいのか聞いてくることもある。
以上でチェックイン手続きは完了。
慣れていれば2,3分で終わる簡単なもの。
ちなみに隣のチェックインカウンターブースは、韓国行き大韓航空便だったようで、団体客が少々うるさかった。
制限エリア
イミグレーションと搭乗口は2階にある。
エスカレーターで上がる。
保安検査場に入る際には、改札口があって、搭乗券に印刷されたQRコードをかざす。
保安検査場は小さい。
せいぜい5,6ブースほど。
でも利用者が少ないため、2,3人待ちで済んだ。
そのあとすぐにイミグレーション。
カウンターは4つほど。
こちらもがらがらで待ち時間はほぼゼロ。
20時15分にチェックインを済ませて、イミグレーションを抜けたのが20時21分。
チェックインカウンターからわずか6分で制限エリアに到達した。
スワンナプーム空港では考えられないほどのコンパクトさとお手軽さ。
制限エリアには、免税店や飲食店があり、一部は夜間も営業している。
ちょっとした軽食やカフェなら利用できるので、小腹が空いていても大丈夫かと。
たばこと酒類販売の免税店は午後10時を過ぎても営業していた。
日本製たばこは、メビウスのオリジナルブルー(9mg)とスカイブルー(7mg)の2種類のみ。1カートン790バーツ。
VATリファンドのカウンターも開いている。
また、ラウンジは2つ。
コーラルラウンジとタイ航空ロイヤルオーキッドラウンジだ。
プライオリティパスならコーラルラウンジへ、スターアライアンスゴールドならロイヤルオーキッドラウンジへ。
(コーラルラウンジのレポートは別途作成)
搭乗
搭乗口は2番。
狭いエリアなので迷う心配なし。
周囲のゲートは韓国行きフライトが数便あり。
日本からチェンマイへの直行便はタイ・ベトジェットエア1便のみなのに、韓国からの直行便は大韓航空のほかにチェジュ航空も飛ばしている。
しかも釜山行きだ。
チェンマイに韓国人が多いわけだ。
22時20分頃に搭乗開始となった。
少し待ってからゲートへ。
搭乗券のチェックを受けて、エスカレーターで1階に下りる。
1階フロアは入国検査場となっているようだ。
けっこうな列ができている。たぶん韓国からの便だろう。
機体は沖止めのため、バスに乗って移動。
到着。
ちょっとわかりづらいけれど、赤いペイントにWOWと白い文字。
タラップを登って機内へ。
最前列はなんと2列シート。
これがSKY BOSSクラスってやつか。
あとはLCCでおなじみの3×3シート配列だ。
機材は、エアバスのA321。なんか、A321ばっかり乗っている気がするなあ。
シートは狭いといえば狭いけれど、LCCの中距離路線に慣れている人ならこんなものと割り切れるレベル。
テーブルを下ろすとこんな感じ。
このスタイルは初めて見たかも。
嬉しいことに、電源コンセントとUSB差込口がついている。
3席に対してコンセントとUSB差込口がそれぞれ2個。
譲り合いの精神で使いましょう。
搭乗率は7割くらいかな。
3席中2席がうまっているのが大半で、一部は1席のみ。
運がよければ3席独占で横になれるかも。
やはり乗客の大半はタイ人のようだ。日本人は2割程度か。あとファランも少々。
日本に観光へ行きたいタイ人がメインターゲットなのだろう。
出発
出発予定時刻は22時50分。
予定を10分早めたが、結局動きだしたのは23時を過ぎてから。
23時14分、離陸。
チェンマイの街の灯りがきれいだ。
安定飛行になってから、機内サービスが始まる。
LCCなので機内食などはすべて有料だ。
ベトナム系航空会社だけあって、バインミーを売っている。単品120バーツ。
ホットミールのコンボセットが180バーツ。
インスタントコーヒー、缶コーラ、ペットボトルの水が60バーツ。
深夜だけあって、利用者はあまりいない。
さくっと機内サービスが終了して、機内が暗くなる。
あとはひたすら寝るだけ。
関空到着
気づけばすでに日本上空にたどり着いていた。
深夜便はいかに眠れるか、もしくはあえて一睡もしないか、が勝負だと思う。
中途半端に寝付けないのが一番しんどい。
日本時間午前5時42分、関空に着陸。
フライト所要時間は、4時間28分だった。
事前に話は聞いていたが、本当に4時間半でチェンマイから関空に飛べる。
早い。
降機したのは、5時55分。
これから空港検疫が始まるが、それは別途詳しく記事にしよう。
Visit Japan Webでファストトラック登録しておけば、とにかく楽勝だ。
6時16分、おかえりなさいの看板に出迎えられる。
あっさりと日本帰国をはたした。
運賃17,000円
今回のチケットは、出発の約2ヶ月前に購入した。
この時点では、本当に運航開始となるのか確信がなかったが、まあ大丈夫だろうと。
実際には2週間の運航開始延期となったが、予約した日のフライトは影響なし。
Trip.comで購入して、総支払額は17,050円。
税金やクレジットカード決済手数料もすべて込みの価格である。
ベトジェットのホームページで購入したほうが運賃自体は安いが、クレジットカード決済手数料を考えると、総額ではTrip.comが安くなる。
手続きも簡単だし、ベトジェットのチケットを購入する際は、毎回Trip.comを利用している。
問題になったことは一度もない。
注意点を上げるとすると、ベトジェットにかぎらずLCCはフライトの日時変更が頻繁ある。
航空会社直接購入しているなら、登録したメールアドレスに変更通知が送られてきたり、アプリで教えてくれたりもする。
Trip.comの場合でもアプリがあるけれど、フライト変更の通知がどこまでなされるかは不明。
ホームページ上やアプリで自分の予約したフライトに変更がないのか、定期的にチェックしておくことを推奨。
特に数日前と前日には必ず見ておくこと。
ちなみに、バンコクからチェンマイへの国内線フライトは、山のように運航されている。プロモーションも頻繁にやっており、1000バーツ以内で購入できることが多い。
まずバンコクに滞在してから、帰国便としてチェンマイ発のタイ・ベトジェットエアを使うというルートも取れる。
今回は、バンコクからチェンライへエアアジアで飛んだ。年間パスがあるので支払いは税金400円+カード決済手数料の500円で900円。
チェンライを起点にタイ北部旅行をしてからチェンマイへ移動して、チェンマイから関空行きのフライトを利用した形だ。
フライトの総費用は18,000円。
日本=タイの航空券が高騰している現在、タイから日本への帰国方法としては最安値となったはずだ。
まとめ
ついに就航となったタイ・ベトジェットのチェンマイ=関空路線だ。
LCC慣れしているなら、まったく問題ないと思う。
普通、いやもういたって普通のLCCである。
チェンマイ空港のチェックインから搭乗まではあっという間だ。
混雑していて巨大なスワンナプーム空港で時間と体力を使うことを思えば、チェンマイ空港はすごく楽。
あと、この季節だけだと思うけれど、4時間半でタイから日本に帰国できるのもありがたい。
関空発チェンマイ行きも利用してみてもいいかなと思っている。
バンコクやパタヤだけでなく、タイ北部も旅行したい人にとっては最適だ。
利用者が少なければ、運航取りやめもありうる。ぜひとも活用のほどを。
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