年明けにタイではオミクロン株によって感染が拡大した。
再度ロックダウンするかとも思われたが、バンコクやパタヤでは店内飲酒も禁止とならず、営業時間短縮だけの措置が取られている。
それでも新規感染者はさほど増えず、ここ1週間はほぼ横ばい状態だ。
昨年末にTest&Go(隔離免除入国)は停止し、現在も停止が続く。
でも早くも規制緩和の動きが出てきた。
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2022年1月のタイ入国者
2021年11月1日にTest&Go(隔離免除入国)が開始されたが、オミクロン株感染拡大により、12月22日からはTest&Goのタイランドパス新規申請が一時停止となった。
すでにタイランドパス承認済みであれば、そのままの条件と日程で入国できる。
1月17日のCCSA会見よりタイ入国情報を抜粋する。
1月1日から16日のタイへに入国した旅行者は121,645人。
うちTest&Goでの入国が63,142人、サンドボックスで41,184人、AQ隔離で17,319人。
121,645人のうち、検査で陽性となったのは4,179人(3.44%)。
出発国トップ10
1.ロシア 11,232人
2.ドイツ 7,076人
3.アメリカ 6,531人
4.イギリス 6,274人
5.フランス 5,494人
6.スウェーデン 4,275人
7.日本 3,286人
8.オーストラリア 2,515人
9.デンマーク 2,290人
10.フィンランド 2,284人
1位のロシアはプーケットサンドボックスへ利用者が圧倒的に多い。
ドイツ、アメリカ、イギリス、フランスは昨年11月の開国以来ずっと上位にランクインしている。
日本はTest&Go開始後しばらくは日本はトップ10内を維持していたが、その後は圏外へ出ていた。
でもここに来てまたトップ10復活。
おそらくは、年末年始に日本に一時帰国していた在住日本人が多いのだと思われる。
純然たる短期旅行者はやはり少ないはず。
あと、ランクはあくまで出発国であり国籍は無関係。ほとんどが日本人だろうが、帰国タイ人なども含まれている。
本日のCCSA会見によれば、Test&Goの一時停止は1月末まで継続だという。すでに承認済みの旅行者は1月15日以降でも入国可能。入国期限はいまだに設定されていない。
CCSAでは新たな措置を検討しており、情報があればすみやかに通知するとのことだ。
また、1月最初の週のオミクロン株感染急増と比較すると、現在の状況は安定している。このため、政府は今後数週間のうちに規制措置と予防対策を緩和する予定とも発表があった。
Test&Go再開提案
CCSAの緩和予定に続き、保健省のアヌティン大臣からも規制緩和に関する声明があった。
1月20日にプラユット首相を議長とするCCSA会議にて規制緩和について提案すると予定だという。
まず、ゾーニングの見直しを実施する。
現在は、バンコクやプーケットやチョンブリ(パタヤ)といった観光パイロット開国エリア8県がブルーゾーンに指定されており、残り全県はイエローゾーンとなっている。
ブルーゾーンでは店内飲酒が可能で、その他のエリアは店内飲酒禁止のままだ。
続いて、Test&Goの再開についても提案予定だという。
Test&Goの一時停止を解除するようCCSAに提案する。
オミクロン株の感染力は高いが、ワクチン接種プログラムがうまく進み、感染封じ込め措置が実施されており、感染状況は制御できている。
デルタ株のピークははるかに下回っており、国の医療体制は逼迫していない。
状況が改善を続ければ、人々が普段どおりの生活に早く戻れるように提案すると保健大臣。
ただし、バーやパブなどの娯楽施設は引き続き閉鎖とする。
娯楽施設をレストランに業態変更しようとするのはいいが、違反状態の娯楽施設のままで営業している店が多い。よって、娯楽施設の再開は認められない。
参照:https://www.bangkokpost.com/business/2248875/govt-mulls-resuming-quarantine-free-travel-programme
早くもTest&Go復活か?
CCSA会見によれば、1月末まではTest&Goは停止。
1月末には見直すとのことだが、思いの外、早く再開が実現するかもしれない。
早ければ2月1日からだろうか。でもさすがに早急すぎるかもしれない。
Test&Goは利用可能対象国が限定されており、この対象国リストに変更があるかも気になるところだ。
日本では感染拡大が起きている状況だけに、少し気がかりではある。たぶん大丈夫だろうが。
早期にTest&Goが再開して、日本からタイへの旅行者が増えるといい。
あくまで保健省が提案する予定という段階であり、現時点では何も決定していない。
まずは1月20日のCCSA会議に注目。すぐに最終決定するかはわからないが、何らかの道筋は見えてくるかもしれない。
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