タイの街角では、いまだに天秤をかついで行商する人がいる。
パタヤでも、ちょこちょこ見かける。
ゆで卵とうずら卵売り、蜂蜜売り、ソムタム売りなど。
今回出会った天秤は、小さく袋詰にされた野菜の漬け物やスープを売っていた。
その中に、バナナの葉っぱに包まれた謎の食材もあった。
聞いてみると、鶏肉がどうのこうの言っているが、わたしには聞き取り不可。
一個10バーツなのはわかった。
あと、イサーン料理であることもわかった。
が、詳しくはわからないまま、とりあえずカオニャオと一緒に購入してみた。
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実食
さっそく部屋へ持ち帰って、開けてみる。
うう、見た目は悪い。ちょっと箸をつけるのを躊躇してしまう色合いをしている。
中身を見てみよう。
ぺろっと舐めてみるが、意外と臭みはない。辛さも控えめ。
いけるかも。
鶏肉をミンチにしてあるのはわかった。ちょっと骨も混じっている。
玉ねぎとかハーブは入っているなあ。
やや弾力のある野菜のようなものが特徴かな。でも、残りの材料がよくわからない。
また、味の説明が非常に難しい。
わたしの舌と文章力では表現しきれない。複雑に味が絡まっている。かといって匂いはきつくないしなあ。難しい。
実際に食べてみてほしい。
決してまずい料理ではないが、とりたてて美味いとはいえない。
でも、カオニャオと一緒に食べると、意外と相性がいい。悪くはない。
あとで調べてみると、こちらのサイトに説明してあった。
鶏肉を叩いてミンチにし、バナナの葉と臼で叩いたプリッキーヌー、レモングラス、紫タマネギ、にんにく、ワケギ、バイメンラック、塩、ナンプラーと混ぜ、バナナの葉に包んで蒸したもの。
なるほど。参考になります。
どうりで複雑な味わいのはずだ。
料理名
さて、この料理名、なんでしょう?
英語も理解するタイ人に聞いてみると、「モックガイ」と答えてくれた。バナナのつぼみも入れているから、モックガイサイピーだとも言っていた。
サイ=入れる
ピー(プリー)=バナナのつぼみ
バナナのつぼみがよくわからなかったんで、タイ人がネット画像を使って説明してくれた。
が、ややこしいんで、ここでは割愛。
食材でいうと、パッタイを注文すると、つけ合わせで出されるヤツです。
ちょっと見づらい写真しか手元にないが、矢印の先がバナナのつぼみ(ピー)。歯ごたえとほのかな香りもあって、けっこうおいしい。
ちなみに、モックガイとカタカナ表記しているが、発音はモッガイに近い。
でも、サフランライスと蒸鶏を合わせた「カオモッガイ」の「モッ」ではないと、タイ人に注意された。
他のタイ人にも聞いてみると、「モッククルワイ」という答えもあった。
クルアイ=バナナ
参考にさせていただいた上記サイトでは、「ホーモックガイサイフアプリー」という表記。
人によって料理名が微妙に違うのはタイではよくあること。
基本的な料理名としては、たぶん「ホーモックガイ」でいいんでしょう。
まあ、積極的に食べたいものでもありませんが、10バーツなんで、ちょっとしたおかずのアクセントとして買ってみるのがいいんじゃないでしょうかね。
失礼ながら、こんなイサーン料理をわざわざ購入して食べている外国人旅行者はごく少数派のはずなんで、イサーン出身者にはウケるかも。
ちなみに、見た目とは裏腹に腹は壊しませんでした。火は通ってますね。
なお、バナナの葉っぱに包まれた似たような外見で、イサーン屋台によく置いてあるのは、ホーモックプラー。
中身は魚のようです。これはまだ食べたことがない。
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