タイでは昨年3月から非常事態宣言がずっと続いている。
何度も延長を繰り返してきており、もはや非常事態宣言が日常となった。
ただ、新たな伝染病法が内閣で承認され、非常事態法令に置き換えられるという話が出てきた。
これでいよいよ非常事態宣言も終了かとも騒がれた。
でも、結局は、非常事態宣言はまたもや延長となりそうである。
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非常事態宣言延長
9月23日にCCSA小委員会が開催された。
CCSA本会議に先立って、提案事項を検討するというものだ。
ここで、非常事態宣言の2ヶ月延長が決議された。
現在の非常事態宣言は9月末で終了となっているが、これを11月末まで延長とする。
新しい伝染病法は、まだ議会を通過しておらず、10月1日には適用されない見通しだ。よって、現行の非常事態法令に基づき、タイ全土の感染対策実施を継続する。
非常事態宣言の延長はまだ正式決定ではない。
来週月曜日のCCSAの本会議での承認が必要となる。
CCSA本会議では、10月1日以降の規制措置についても検討される予定だ。
夜間外出禁止令の時間短縮や撤廃、ゾーニングの変更、一部店舗の営業再開など。
タイ開国計画は11月1日に延期
すでに水曜日のCCSA会見で言及されていたが、バンコクなど5県の10月1日開放計画は延期が決定的となった。
関連記事:バンコク・パタヤの開放は11月に延期へ。新しいタイ開国計画ロードマップ発表に。
バンコク、パタヤ、チェンマイ、ホアヒン、チャアムがワクチン接種済み外国人に開放されるのは11月1日となる。
この件についてもCCSA小委員会が決議した。
開放地域の人口の70%が完全なワクチン接種を受けることが開放条件となっており、そのための時間を与えるというのが延期の理由だ。
開放日の延期も来週月曜日のCCSA本会議での承認が必要となる。
すでに11月1日への延期はCCSA会見で言及済みのため、正式承認を待つだけの状態に過ぎない。
ひょっとして土壇場の再大逆転で開放が早まる可能性もないわけではないが、たぶん無理。
バンコクやパタヤの開放は11月まで待つ必要があるだろう。
あと、タイ全国伝染病委員会で、タイ入国時の隔離期間の短縮案が発表された。
この提案も、来週月曜日のCCSAの本会議に提出され、検討される予定となっている。
承認されれば、隔離期間はワクチン接種済みであれば7日まで短縮されることになる。
参照:https://www.thaipbsworld.com/ccsa-subcommittee-proposes-2-month-extension-of-state-of-emergency/
まとめ
これまでの流れだと、CCSA小委員会の決議はそのままCCSA本会議で承認されることが多い。細かい点で変更はあるが、大筋では引き継がれる。
よって、非常事態宣言の2ヶ月延長と大会国の1ヶ月延期は確定的だ。
規制緩和や隔離短縮がどうなるかはまだわからない。
マッサージの全面解禁はあるのか、映画館やコンサートの再開は認められるのか、レストラン店内飲酒がついに実施されるのか、はたまたバーやパブなどの娯楽施設再開はどうなるのか。
来週月曜日のCCSA会議の結論を待つ。
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