現在、タイに入国するのは大きくわけて2つのパターンがある。
通常の入国だと、ワクチン接種に関係なく、隔離ホテルで14日間の強制隔離を受ける必要がある。
もうひとつがサンドボックスを利用しての隔離免除入国だ。これはワクチン接種が必須で、プーケットとサムイにかぎり隔離ホテルでの強制隔離が免除されるというもの。
原則は14日間隔離となる。
この14日隔離期間が最短7日間に短縮されることになりそうだ。
保健省による提案で来週月曜日にCCSA本会議にかけられる。
広告
タイ入国隔離期間短縮提案
9月23日木曜日、タイ全国伝染病委員会会議が開催され、タイに入国する外国人旅行者のために隔離期間の短縮を決議した。
経済刺激のために入国時の隔離期間短縮が必要だと保健省のアヌティン大臣は述べている。
疾病管理局によれば、タイ入国時の隔離検疫期間はケースごとに7日ないし10日に短縮される。
・完全なワクチン接種を受けた旅行者の隔離期間は7日に短縮
これは陸海空いずれのルートで入国しても同様の措置をとる。到着時にPCR検査を受け、滞在7日目にもう一度検査を受ける。検査で陰性であれば、隔離は7日で終わり、その後はタイ国内を自由に移動できる。
・完全なワクチン接種を受けておらず空路で到着した旅行者の隔離期間は10日に短縮
到着時にPCR検査を受け、隔離期間終了前にもう一度検査を受ける。
・完全なワクチン接種を受けておらず陸路で到着した旅行者の隔離期間は14日間のままとする
隔離期間中に2回のPCR検査を受ける必要がある。
これらの措置は、すべての国からの旅行者に適用する。
出発国によって隔離期間に差をつけることはない。
7月1日から開始されたプーケットサンドボックスでは、外国からの旅行者が感染拡大を引き起こしたことはないため、隔離期間短縮により状況が悪化することはないだろうと疾病管理局。
隔離期間短縮の提案は、来週月曜日のCCSA本会議に提案される。CCSAの承認がないと実施はできない。
具体的な開始日もまだ決まっていない。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2186579/shorter-quarantine-for-some-visitors
ワクチンパスポートとサンドボックス
ここ2,3週間で隔離期間短縮の話が保健省からぼんやりと出始めていた。
はっきりとした内容は明かされていなかったが、本日の全国伝染病委員会の決議ということで、具体的な日数が明らかになった。
この提案内容は、今年4月からわずか1ヶ月だけ適用されていた隔離期間短縮とほぼ同じものだ。
・ワクチン接種証明書があれば7日間
・ワクチン接種証明書がなければ10日間
隔離期間短縮開始と時を同じくして、タイ国内は第3波に見舞われ、隔離期間は元の14日間に戻ってしまったという経緯がある。
はかない隔離期間短縮の夢だった。
今年4月時点では日本ではまだまだワクチン接種が進んでおらず、隔離期間短縮の恩恵を受けられた人は少なかったはずだ。
あれから約半年。
ようやく隔離期間短縮が実現しそうだ。
日本のワクチンパスポートはタイ入国時に有効(現時点ではプーケットとサムイのみ)と日本外務省が発表している。
すでに日本でワクチンパスポートを取得した人も多いだろう。
今回の提案が承認されれば、日本のワクチンパスポート保持者はタイの隔離期間が7日間となることは間違いない。
はっきりとした開始日はまだ不明。
来週月曜日のCCSA本会議で決定されるものとみられる。CCSAや首相が提案を却下すれば、見送りとなる可能性もある。要注目だ。
また、かりに強制隔離期間が7日ないし10日に短縮となった際、サンドボックスの内容がどうなるのかも注目。
現在のルールでは、サンドボックス利用者は入国後の強制隔離はほぼ免除される。
隔離無し入国先は限定され、プーケットなど開放エリア内にかぎり自由な行動が許される。
エリア内で14日間滞在し、最後のPCR検査で陰性であれば、エリアの外へ出てタイ国内を自由に移動できるようになる。
強制隔離期間が7日に短縮されるならば、このようなサンドボックス14日間滞在ルールも変更される可能性が高そうだ。
まとめ
タイ開国計画第2フェイズは、10月1日から11月1日に延期されることがほぼ確実となった。
バンコク、パタヤ、チェンマイ、ホアヒン、チャアムでは早ければ11月1からワクチン接種済み外国人観光客に開放される。
まず先に強制隔離期間の短縮が実現しそうだ。
14日間から7日間への短縮はかなり大きい。
短期旅行者にとっては、やはり絶望的な状況に変わりはないけれど、隔離期間短縮は大きな前進となる。
広告